【国番号83はどこの国？】80番台の国番号一覧と割り当てルールをやさしく紹介！

海外の番号から突然「+83」で始まる着信を見たことはありませんか？
「どこの国だろう？」と調べても、なかなか情報が見つからない――実はこの「83」は現在どの国にも割り当てられていない未使用の国番号なのです。
国番号（Country Calling Code）は、世界中の電話を国ごとに識別するための共通ルールで、地域ごとに一定の番号帯が決められています。
この記事では、国番号の基本的な仕組みから「+83」の現状、そして「80番台」に属するアジア圏の国番号一覧までをわかりやすく解説します。
国際電話の正しいかけ方や、誤着信・スパム被害を防ぐためのポイントも合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

国番号（Country Calling Code）とは？

国番号（Country Calling Code）とは、国際電話をかけるときに相手国を識別するための番号です。
たとえば、日本は「+81」、韓国は「+82」、ベトナムは「+84」というように、各国ごとに異なる番号が割り当てられています。
この番号を使うことで、世界中どこからでも正確に目的の国へ電話をつなぐことができます。

電話を海外にかけるときは、まず日本の国際発信番号「010」（またはスマートフォンでは「+」）を入力し、そのあとに国番号、そして市外局番・相手の電話番号を続けます。
ここで注意したいのは、「+」はあくまで国際発信を示す記号であり、国番号そのものではないという点です。つまり、「+83」と表示されていても、これは「010-83」と同じ意味になります。

国番号は世界共通の通信ルールに基づいて定められており、重複を避けるために国際機関で厳密に管理されています。
このルールにより、世界中の電話回線が混線することなく、どの国からでもスムーズに通話ができる仕組みが保たれています。
国際電話を正しくかけるためには、この国番号の役割と仕組みを理解しておくことがとても重要です。

国番号83はどこの国？

結論から言うと、「83」は現在どの国にも割り当てられていない未使用の国番号です。
国番号は、国際電気通信連合（ITU：International Telecommunication Union）という国際機関が世界各国の通信機関と連携して管理しています。
新しい国の独立や地域の再編などに応じて番号が追加されることもありますが、「83」は現在のところいずれの国にも使用されておらず、将来のために予約状態（未使用帯）として保留されています。

一般的に「80番台」の国番号はアジア地域の国々に多く割り当てられています。
たとえば、日本は「+81」、韓国は「+82」、ベトナムは「+84」、中国は「+86」というように、数字が近い国が多く存在します。
そのため「+83」が表示されると、これらの国番号と誤認してしまうケースが少なくありません。

また、インターネット上やスマートフォンの着信履歴で「+83」で始まる電話番号を見かけることがありますが、実際にはこれはスパム着信や誤表示である可能性が非常に高いです。
特に海外からの営業電話や詐欺SMSなどでは、存在しない国番号を装って発信されるケースも報告されています。
このような番号から着信があっても、決して折り返し電話をかけないようにしましょう。

もし「+83」で始まる不明な番号から着信があった場合は、まず検索エンジンで番号を調べたり、「迷惑電話データベース」や「スパム報告サイト」で安全性を確認するのがおすすめです。
本当に必要な国際電話であれば、相手先の正式な国番号（+81〜+89など）や企業名が明記されているはずです。
不審な番号に対しては、慌てずに慎重な対応を心がけましょう。

80番台の国番号一覧

「80番台」の国番号は、主にアジア・太平洋地域の国々に割り当てられています。
これは国際電気通信連合（ITU）が地域ごとに番号帯を整理しているためで、数字の帯域によって大まかな地理的エリアを識別できるようになっています。
以下は、80番台の代表的な国番号とその対応国の一覧です。

+81：日本（Japan）― アジアを代表する国番号で、日本から海外に発信する際の基準にもなる番号。
+82：韓国（South Korea）― 韓国国内では携帯電話の普及率が高く、+82から始まる番号を多く見かけます。
+83：未割り当て（Reserved / Not in use）― 現在はどの国にも使われておらず、将来的な利用のために予約されています。
+84：ベトナム（Vietnam）― 東南アジア地域の国番号で、経済発展に伴い国際通信量も増加中です。
+85：香港（Hong Kong）・マカオ（Macau）― 中国とは別の通信体系を持ち、独自の番号帯を使用しています。
+86：中国（China）― 世界最大級の通信ネットワークを持ち、携帯・固定電話ともにこの番号から始まります。
+87：衛星通信（Inmarsatなど）― 特定の国ではなく、船舶・航空機・遠隔地用の国際衛星通信に使用。
+88：国際的サービス番号（例：+880＝バングラデシュ）― 一部は特殊通信や地域グループ用として使われます。
+89：未使用または特殊用途（Reserved）― 今後の通信拡張や技術的目的のために保持されています。

このように、「80番台」はアジア圏を中心とした番号帯であり、隣接する国同士の番号も連続的に配置されています。
たとえば、日本（+81）・韓国（+82）・ベトナム（+84）・中国（+86）など、地理的にも通信経路的にも関連性のある順番で整理されています。
また、40番台はヨーロッパ諸国、20番台はアフリカ諸国、60番台はオセアニア地域といったように、世界全体で体系的に番号が分けられています。

この構造を理解しておくと、海外からの着信番号を見たときに「どの地域からかかってきたのか」をおおよそ判断できるようになります。
特にビジネスや国際配送、旅行時などでは、国番号の知識があるだけでトラブルを防ぎやすくなるでしょう。

国番号の割り当てルールと構造

国番号（Country Calling Code）は、世界中の国や地域を一意に識別するために定められた番号で、国際電気通信連合（ITU）によって厳密に管理されています。
国ごとに番号が重複しないよう、地理的な位置や通信の需要、人口規模などを考慮して割り当てが行われています。
国際電話の世界では、この体系を「E.164番号計画」と呼び、すべての通信事業者がこの国際規格に従って運用しています。

国番号には2桁と3桁のパターンがあり、主に人口や国の数によって桁数が異なります。
大きな通信地域を代表する国（アメリカなど）には短い番号が割り当てられ、地域内に複数の国がある場合は3桁番号が採用されるケースが多くなっています。

+1：アメリカ・カナダなどの北米地域（北米番号計画：NANP）
+81：日本（Japan）
+62：インドネシア（Indonesia）
+95：ミャンマー（Myanmar）

このように、2桁の番号は通信規模が大きい国や地域全体をまとめて管理するブロックに付与される傾向があります。
一方で、アフリカ・中東・オセアニアなどの国々は3桁の番号を使うことが多く、より細分化された体系になっています。

特殊な国番号の存在

国番号の中には、特定の国ではなく「国際的な通信サービス」に割り当てられたものもあります。代表的な例は以下の通りです。

+800：国際フリーダイヤル（Universal International Freephone Number）― 世界共通で無料通話に利用。
+870：衛星通信専用番号（Inmarsatなど）― 船舶や航空機など、地上ネットワーク外からの通信に使用。
+882 / +883：国際VoIPサービスや衛星携帯などに使われる仮想通信番号。

これらは「国」ではなく、国境を越えた通信サービスのために割り当てられています。つまり、国際電話の国番号体系には「国」以外の主体も含まれており、通信インフラの多様化に対応した仕組みとなっているのです。

さらに、ITU（国際電気通信連合）は定期的に新しい番号の割り当てや再編を行っており、未使用の番号帯（たとえば+83や+89など）は将来的な利用に備えて「予約」状態として保留されています。
このような国際的なルールの下で、世界中の通信がスムーズに行えるよう統一的な仕組みが維持されています。

国際電話をかける際の注意点とコツ

国際電話をかけるときは、使用する端末によって入力方法が異なります。
日本から海外へ発信する場合、固定電話やガラケーでは「010」を使い、スマートフォンでは「+」を入力するのが基本です。これはどちらも「国際発信を開始する」という同じ意味を持っています。

固定電話・ガラケー： 010 → 国番号 → 相手の電話番号
スマートフォン： + → 国番号 → 相手の電話番号

たとえば、日本から韓国に電話する場合は次のように入力します。
固定電話なら「010-82-○○○○○○○○○」、スマートフォンなら「+82 ○○○○○○○○○」。
このように、スマートフォンでは「0」を長押しすると「+」を入力できるため、世界中どこからでも同じ方法で発信できるという利点があります。

電話帳登録のコツ

国際電話を頻繁にかける場合は、電話帳に「+国番号」形式で登録しておくのがおすすめです。
たとえば、アメリカの番号なら「+1 212 123 4567」、日本の番号なら「+81 90 1234 5678」といった具合です。
この形式にしておくと、海外に滞在中でも国内外を問わず同じ番号で発信でき、番号入力ミスや接続エラーを防ぐことができます。

入力ミスに注意！似た番号の打ち間違い

国番号は見た目が似ているものが多いため、「+83」「+84」「+85」などの数字帯では特に注意が必要です。
「+83」は現在未使用の番号ですが、誤って入力するとスパム発信や誤接続の原因になることがあります。
また、「+84（ベトナム）」「+85（香港・マカオ）」などは数字が近いため、入力時に一桁違えるだけでまったく別の国につながってしまう可能性もあります。

国際電話は一度発信すると料金が発生するため、間違えた番号への発信を防ぐことが大切です。
かける前にもう一度国番号と相手先番号を確認する習慣をつけておくと安心です。特にスマホの自動補完機能を使う際は、誤登録がないかも定期的に見直しましょう。

「+83」を使った詐欺や誤着信に注意

近年、未割り当ての国番号を悪用した国際ワン切り詐欺や不正SMSが世界的に問題になっています。
特に「+83」から始まる電話番号は、実際にはどの国にも割り当てられていないにもかかわらず、詐欺業者が偽装発信に利用しているケースが多く報告されています。

よくある詐欺の手口

ワン切り詐欺：「+83」で始まる番号から数秒だけ着信があり、ユーザーが折り返すと高額な国際通話料が発生する手口です。
不正SMS・メッセージ詐欺：「あなたの荷物が届いています」「支払い確認が必要です」などの文言で偽サイトに誘導し、個人情報やクレジットカード情報を盗み取るケースもあります。
番号偽装：実際には国内発信であっても、海外番号のように「+83」を表示させることで信頼性を装う手口も存在します。

折り返し電話をしないことが最善策

「+83」からの着信があっても、絶対に折り返し電話をしてはいけません。
未使用の国番号は本来、一般利用者が使うことはないため、そのような着信は詐欺や迷惑行為の可能性が極めて高いと考えましょう。
また、SMSやメールに記載されたリンクを開くことも危険です。個人情報流出や課金トラブルに発展するリスクがあります。

安全に対処するためのポイント

「+83」や「+89」など未使用国番号からの着信には応答しない。
通話履歴やSMSを削除し、不審なメッセージはブロックする。
スマートフォンの迷惑電話対策アプリ（例：Google電話アプリ、携帯キャリアの迷惑電話ブロック機能）を活用する。
不審な着信が続く場合は、通信会社や警察のサイバー犯罪相談窓口に報告する。

日本国内でも、「+83」「+882」「+870」など未割り当て・衛星通信用番号を利用した詐欺は過去にも確認されています。
特に、夜間や早朝などにワン切りを繰り返してユーザーの好奇心を誘うケースが多く、知らずに折り返してしまうと1分で数千円の請求が来ることもあります。
国際電話の世界では、「知らない番号には出ない」「折り返さない」という基本を守ることが、最も確実な防御策です。

まとめ｜「83」を含む80番台の国番号を正しく理解しよう

国番号「83」は、現時点（2025年）でもどの国にも割り当てられていない未使用番号です。
しかし「+81（日本）」「+82（韓国）」「+84（ベトナム）」と数字が近いため、打ち間違いや詐欺業者による偽装表示が起こりやすい番号帯でもあります。
そのため、「+83」から始まる電話やSMSを見かけた場合は、安易に折り返さず、まず正しい国番号リストで確認することが大切です。

また、国番号の仕組みを理解しておくことで、国際電話の発信・受信トラブルを防ぎ、通信費の無駄や詐欺被害を回避することができます。
特にビジネスや海外通販などで海外と連絡を取る機会がある人は、「+国番号」の入力方法や地域ごとの番号帯をしっかり把握しておくと安心です。

世界中で使用される国番号は、国際電気通信連合（ITU）によって厳格に管理されています。
つまり、正しい知識さえ持っていれば、「+83」などの怪しい番号に惑わされることはありません。
これを機に、日常で見かける国番号にも少し意識を向けてみましょう。
理解が深まるほど、国際通信の世界がより身近で安全に感じられるはずです。