北米・中米を代表する国番号「+1」の概要
国番号「+1」は、アメリカ合衆国やカナダをはじめとする北米・中米の国々で共通に使用されている国際電話の番号帯です。これは北米番号計画(NANP)に基づいており、複数の国や地域が単一の国番号を共有する特殊なケースです。

+1が割り当てられている国・地域と地域番号
以下に、+1が割り当てられている国・地域と主要な地域番号(エリアコード)をまとめます。
- アメリカ合衆国:+1(多くの州にわたって複数のエリアコード)
- カナダ:+1(例:トロント416、バンクーバー604など)
- バミューダ:+1-441
- プエルトリコ:+1-787、+1-939
- グアム:+1-671
- 米領バージン諸島:+1-340
- ジャマイカ:+1-876、+1-658
- ドミニカ共和国:+1-809、+1-829、+1-849
- バハマ:+1-242
- バルバドス:+1-246
- トリニダード・トバゴ:+1-868
- グレナダ:+1-473
- アンティグア・バーブーダ:+1-268
- セントビンセントおよびグレナディーン諸島:+1-784
- セントルシア:+1-758
- セントキッツ・ネイビス:+1-869
- モントセラト:+1-664
国際電話詐欺の事例とリスク
+1番号からの着信であっても、詐欺電話の可能性はあります。特に+1-809(ドミニカ共和国)を使った詐欺事例は有名で、「ワンギリ詐欺」によって高額請求が発生したケースがあります。見慣れない番号からの不在着信には注意しましょう。
詐欺対策のポイント
- 知らない+1番号からの着信には折り返さない
- 番号を検索して信頼できるものか確認する
- 不審な内容は記録し、警察や消費者庁に相談
- 国際通話ブロック機能を活用
国際電話の基本的なかけ方と注意点
日本から+1の国へ電話をかけるには、「010(国際識別番号) → 1(国番号) → 市外局番(最初の0は除く) → 電話番号」の順で入力します。
- 例:010-1-212-XXXX-XXXX(ニューヨーク)
入力ミスや通話時間帯によって料金が変動するため、注意が必要です。
通話料金の目安と比較
主要キャリアでのアメリカ・カナダ向け国際通話料金は以下の通りです(2025年現在・おおよその目安):
- 固定電話宛:30〜80円/分
- 携帯電話宛:60〜120円/分
- 格安SIMやIP電話サービス:10円未満/分も可能
定額制や国際通話プランを活用することで、大幅にコストを抑えられます。

+1番号への通話に使えるおすすめアプリ
近年、Skypeの電話サービスは終了しました(2024年初頭)。代替として以下のアプリが人気です。
- LINE Out:通話先によって無料または低価格で通話可能。事前チャージ制で手軽。
- Viber Out:Viberユーザー以外にも通話可能。プリペイド式で+1国への通話も安価。
- Google Voice(アメリカ限定):アメリカ内での通話に便利。無料利用範囲も広い。
- 050 plus(日本発IP電話):IP回線での安価通話が可能。
まとめ:+1は信頼性と注意力を要する国番号
国番号「+1」は、北米および一部の中米・カリブ諸国で広く使われる重要な番号帯です。利便性が高い一方、特定の地域番号を悪用した詐欺の温床となる場合もあります。通話相手の番号を正しく確認し、安全な通話環境を整えることが大切です。
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