「国番号50」はどこの国?実は国際電話とバーコードで意味が違うんです!
「国番号50」と聞いて、どこの国を指すか即答できますか?実はこの番号、国際電話とバーコードで意味が異なるという、ちょっとややこしい存在なんです。この記事では「国番号50」の本当の意味と、使い分けのポイントを解説します。
国番号50の基本情報
まず前提として、国番号(国際電話番号)とバーコード(EANコード)の国番号は別物です。
国際電話の観点から見ると、実は「50」そのものは現在特定の国に割り当てられていない国番号です。過去に国際機関などで使われたことがあるとされますが、日常的な通話で使われる国ではありません。
一方、バーコードの「国番号50」はイギリスを意味します。EANコードの先頭が「50」で始まる商品は、イギリスの企業が管理していることを示しているのです。

▲日本を示すバーコードの例(Altタグ:日本のEANコード(49)を示すバーコードの例)
国際電話とは何か?
国際電話とは、異なる国にいる人同士が電話をかけ合う通信手段です。日本から海外に電話をかける際は「010」などの国際アクセス番号に続けて、相手国の国番号、そして電話番号を入力します。
たとえば、イギリスへ電話をかける場合は「+44」が国番号です。「+50」ではありません。
このように、国際電話の国番号はITU(国際電気通信連合)が管理しており、各国に一意の番号が割り当てられています。
国番号一覧とその意味
実際に使われている国番号の一部を見てみましょう。
- +1:アメリカ、カナダなど
- +44:イギリス
- +49:ドイツ
- +81:日本
これらと比べても、「+50」は現在アクティブな国コードではありません。

国番号50を使った国際電話の方法
ここで注意が必要なのは、ネット上に出回っている「+50の着信があると詐欺」という情報です。これは、存在しない国番号を使った国際電話詐欺(ワン切り詐欺)が一部で報告されていることに由来します。
つまり、もしあなたのスマホに「+50〜」の番号から着信があった場合、何らかの詐欺の可能性があると考えられます。こうした電話には折り返しせず、番号をブロックしましょう。
国番号49、44との違い
同じくヨーロッパの国であるドイツ(+49)やイギリス(+44)と比較して、「+50」は存在が不明瞭です。これは、+50番台の一部が中南米の地域に割り当てられているためであり、+500(フォークランド諸島)などは存在しています。
そのため、+50のように1桁不足した番号は、存在しない番号を装っているだけであるケースが多いのです。
まとめ
「国番号50」は、国際電話では実在しない番号ですが、バーコード(EANコード)ではイギリスを示す番号として使われています。
スマホに「+50〜」の着信があった場合、それは詐欺の可能性が高いのでご注意を。逆に、商品についているバーコードの「50」は、イギリス企業による商品であることを意味します。
用途によって全く意味が変わる「国番号50」。国番号の正しい知識は、国際社会を生きる私たちにとって重要なリテラシーです。
今後もこうした番号の違いに注意し、賢く情報を読み解いていきましょう。