+87は衛星通信用?国番号一覧で見る非国別コードの真実

社会
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+87番台はどこの国?その正体とは

「+87ってどこの国?」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。結論から言えば、+87は国番号ではなく、衛星通信専用の特別なコードです。つまり、+87から始まる電話番号は国ではなく、衛星を経由した通信に使われる番号なのです。

このコードは、特定の国に属さず、国際電気通信連合(ITU)によって割り当てられた「非国別コード」に分類されます。

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+87番台の国番号一覧と割当状況

  • +870:INMARSAT(国際海事衛星機構)
  • +871〜+874:INMARSATの旧システムごとの割当(海上、航空、陸上)
  • +875〜+878:未使用、または将来の用途のための予備
  • +879:ITUの予備コード(現在は使用実績なし)
海上で通信を行う衛星アンテナの写真
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INMARSATとは?衛星通信のグローバル基盤

INMARSAT(インマルサット)は1979年に設立された国際機関で、世界中の海上・航空・陸上通信のための衛星サービスを提供しています。緊急連絡や災害時の通信、商業船舶の運行管理、航空機の安全運航支援など、重要な役割を担っています。

+870〜+874は、INMARSATの旧システム(A/B/C/Dなど)に割り当てられた番号であり、特定の端末や使用状況に応じて細かく分類されていました。現在は多くが統合され、+870が主に使用されています。

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+87を使う通信サービスと一般人への影響

通常の生活で+87の番号を見ることは少ないですが、以下のような場面で関係することがあります:

  • 海上勤務者が衛星電話で連絡してくる場合
  • 航空機内の通信装置から発信されたコール
  • 災害支援団体や国連関連機関との連絡

一般人が日常で遭遇することは稀ですが、緊急時や特殊な環境下では不可欠な通信手段として機能します。

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+87を使った詐欺や迷惑電話の可能性

+87は一般的に使用頻度が低く、多くの人にとって見慣れないため、「相手が誰か分からない」心理につけ込んだ詐欺電話に使われるケースがあります。高額通話料金を請求されることもあるため、注意が必要です。

ワンギリ詐欺の手口として、+87から始まる不審な着信を残し、折り返しを促して高額請求を狙うケースも報告されています。特に衛星電話はコストが高く、数秒で数千円になることもあります。

不審な番号からの着信に注意を呼びかけるスマートフォン画面のイメージ
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+87着信があったときの対処法

  • 知らない+87番号からの着信には出ない・折り返さない
  • インターネットで番号検索して発信元を確認
  • 迷惑電話対策アプリやキャリアのブロック機能を活用
  • 継続的に発信される場合は消費者センターまたは警察に相談
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今後の+87の役割と通信の未来

近年、災害対策、海上物流、無人機、リモート地域での医療支援など、衛星通信の重要性は増しています。INMARSATに加えてStarlinkやOneWebなどの新興勢力も登場し、+87系コードの運用は引き続き重要性を持ち続けると考えられます。

将来的には、より柔軟な番号体系や新たな非国別コードの登場も予想され、+87のようなコードが果たす役割は多様化するでしょう。

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まとめ:+87は「国」ではなく「通信網」

+87番台は、世界中の海・空・陸に通信を届けるための衛星通信専用コードであり、国番号とは異なる存在です。詐欺に悪用される可能性がある一方で、災害時や僻地との通信には欠かせない手段でもあります。

「国番号っぽいけど国じゃない」──その正体を知ることで、不審な番号に対する警戒心を持つと同時に、通信インフラの奥深さにも気づけるでしょう。

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