【国番号+802】どこの国?存在しない国番号に要注意!不審な海外着信の見分け方と対処法
最近、「+802」や「802」から始まる不審な着信に戸惑ったという声が全国的に増えています。
見慣れない番号に「海外からの電話?」「もしかして詐欺?」と不安に感じる方も多いでしょう。
結論から言うと、「+802」は実在しない国番号であり、国際電気通信連合(ITU)の正式なリストにも登録されていません。
つまり、このような番号からの着信は、番号偽装(スプーフィング)と呼ばれる技術を悪用したスパムや詐欺電話の可能性が非常に高いのです。
なかには、ワン切りを利用して高額な国際通話料を狙う手口や、SMSを介してフィッシングサイトに誘導するケースも確認されています。
本記事では、「+802」の正体や発信元の仕組みを解説するとともに、
不審な海外番号への安全な対処法、そして正しい国番号の確認方法まで詳しく紹介します。
不安を感じたときに落ち着いて判断できるよう、具体的な防御策を一緒に押さえておきましょう。
+802はどこの国?存在しない国番号の正体
国番号とは、国際電話をかけるときにどの国へ発信するかを識別するための番号で、
国際電気通信連合(ITU)という国際機関が世界各国に番号を割り当てています。
たとえば、日本は「+81」、アメリカは「+1」、フィリピンは「+63」、韓国は「+82」といった具合です。
国ごとに明確な割り当てがあり、通常は「+」のあとに続く1〜3桁の数字で国を特定できます。
しかし「+802」はITUの公式リストに存在しない番号で、どの国にも属していません。
つまり、「+802」からの着信があった場合、それは正規の国際電話ではなく、
通信経路を偽装して国内発信を海外番号のように見せかける「番号スプーフィング(番号なりすまし)」の可能性が非常に高いということです。
この手口は、実際の発信元を隠しながら不特定多数に発信するため、
受信者からはどこの国からかかってきているのか特定できません。
また、「+802」「+803」「+805」「+809」などの近い番号帯は、過去にも
ワン切り詐欺や国際料金詐欺、スパムSMSなどのトラブル発信元として報告されています。
これらの番号は、一見すると「+81(日本)」や「+82(韓国)」などの正規国番号に似ており、
間違って折り返させることを狙った悪質な手法です。
見慣れない「+802」系の着信があった場合は、
絶対に折り返さず、まず検索やキャリアの公式サイトで確認するようにしましょう。
なぜ「+802」から電話がかかってくるのか?
「+802」からの着信は、実際には海外発信ではなく、発信元の番号を偽装した自動システムによるものです。
詐欺業者が海外の通信サーバーやIP電話サービスを経由して番号を意図的に変更し、
あたかも「海外の国際電話のように見える」形式で日本国内の携帯電話や固定電話へ発信しています。
この手口は「スプーフィング(番号偽装)」と呼ばれ、
国際的にも問題視されているサイバー犯罪の一種です。
多くの場合、これらの偽装電話は人の手ではなく自動発信プログラムによって行われています。
数千件〜数万件単位で無作為に番号へ発信し、反応のあったユーザーに対して次のような手口で被害を広げます。
- ワン切り詐欺: 着信を1〜2回鳴らしてすぐに切り、
受信者が「誰だろう?」と気になって折り返すのを待ちます。
折り返した相手は海外プレミアム回線(高額課金回線)へつながり、
数分で数千円〜数万円の通話料が請求されるケースもあります。 - 自動音声詐欺: 「料金未払い」「クレジットカードの確認」「荷物の再配達」などの音声メッセージで、
個人情報や認証番号を入力させるよう誘導します。
実際に警察庁や総務省にも、こうした自動音声による詐欺被害が複数報告されています。 - SMSフィッシング(スミッシング): 「口座確認」「アカウント停止」などと書かれたSMSに
偽サイトへのリンクを添付し、クリックさせて個人情報やログイン情報を盗む手口です。
リンク先は一見すると本物の銀行や運送会社のサイトに見えますが、実際は詐欺用に作られた偽ページです。
これらの詐欺は、心理的に「心配」「確認しなきゃ」と思わせて行動させる点が共通しています。
そのため、不明な番号に折り返さない・不審なSMSを開かない・個人情報を入力しないことが最大の防御策です。
一見「+802」と表示されていても、実際には発信元が全く異なることを理解し、
冷静に対応することが重要です。
不審な「+802」着信があったときの確認手順
「+802」や「802」など、見覚えのない番号から着信があった場合、
絶対に折り返さないことが最も重要です。
このような着信の多くは、発信元を偽装したスパム電話やワン切り詐欺であり、
折り返すことで高額な通話料や個人情報の漏洩リスクを負う可能性があります。
以下の手順で、安全に確認・対処を行いましょう。
① 番号を検索して発信元を確認する
まずは、「+802 電話」や「802 着信」などのキーワードで検索してみましょう。
迷惑電話報告サイト(例:jpnumber.com や
tellows.jp)では、
過去に同じ番号から着信があったユーザーの体験談や危険度が共有されています。
もし複数の報告がある番号であれば、詐欺目的の可能性が高いと判断して問題ありません。
② SMS内のリンクを開かない
「+802」から届いたSMSにURLリンクが含まれている場合は、
絶対にクリックしないようにしてください。
リンク先は本物の企業や配送会社を装った偽サイトであるケースが多く、
アクセスしただけでウイルス感染や個人情報の抜き取りが行われることもあります。
特に「口座確認」「再配達」「支払い情報更新」などの文言があれば要注意です。
心当たりがある場合でも、必ず公式サイトやアプリから直接確認しましょう。
③ 通信キャリアの迷惑電話対策を活用する
各キャリアでは無料の迷惑電話対策サービスを提供しています。
設定しておくことで、海外発信や不審な番号を自動で検知・警告してくれます。
- ドコモ: あんしんセキュリティ(迷惑電話・SMS自動判定機能付き)
- au: 迷惑メッセージ・電話ブロック
- ソフトバンク: 迷惑電話ブロック
設定は数分で完了し、今後同様の着信があった場合も自動で警告が表示されるようになります。
海外番号からの不審な着信が多い場合は、「国際電話を一時的に受け付けない設定」を
行うのも有効です。
④ 不安な場合は公的窓口に相談する
不審な着信やSMSを受けたあとに「折り返してしまった」「リンクを開いてしまった」場合は、
すぐに以下の公的窓口へ相談しましょう。
- 消費者ホットライン: 188(いやや) — 最寄りの消費生活センターへ自動転送され、無料で相談可能。
- 警察相談専用ダイヤル: #9110 — 被害未然防止やアドバイスを受けられます。
- キャリア窓口: 契約している携帯会社に連絡し、発信履歴・請求確認・ブロック設定の依頼を行いましょう。
また、クレジットカード番号やパスワードを入力してしまった場合は、
即座に該当サービスのサポートに連絡し、アカウントの停止・再発行を依頼してください。
早めの対応が、金銭被害や不正アクセスを防ぐ最善の方法です。
番号偽装(スプーフィング)の仕組みと見分け方
スプーフィング(Spoofing)とは、発信元情報を偽装して、
本来の電話番号とは異なる番号を表示させる不正行為のことです。
詐欺業者はこの手口を使い、「+81(日本)」「+802」「+800」など、
あたかも正規の国番号のように見える番号を表示して発信します。
近年では、IP電話やクラウドPBX(インターネット回線を使った企業向け電話システム)を悪用するケースが増加しており、
一般のスマートフォンにも自然に「海外発信のように見せかけた番号」が表示されるようになっています。
スプーフィングが行われる仕組み
電話番号は、発信時にネットワークを通じて「Caller ID」と呼ばれる識別情報を送信します。
スプーフィングでは、このCaller IDを意図的に書き換えて、
まったく別の番号(たとえば「+802-XXXX-XXXX」など)を受信側に表示させます。
これにより、被害者は「海外からの重要な連絡かもしれない」「配送会社かもしれない」と錯覚してしまい、
折り返しやリンククリックといった行動を誘導されるのです。
特に、発信元を「日本国内の企業番号」や「存在しない国番号」に偽装する手口が急増しています。
実際に報告されているスプーフィングの例
- 「+81」で始まる番号を装う詐欺: 日本国内の企業や宅配業者を装ってSMSを送りつける。
- 「+802」「+803」「+806」など存在しない国番号: あたかも海外発信のように見せかけて不安をあおる。
- 自動音声を使った詐欺: 「口座凍結」「不正利用確認」などの音声で個人情報を聞き出す。
このような手口は、表面的には本物の番号に見えるため非常に厄介です。
しかし、実際の通信経路は海外のIPサーバーを経由していることが多く、
国際通信会社を通じた正規の国番号とは異なる経路で届けられています。
見分け方と安全確認のポイント
スプーフィングを見抜くためには、以下の点をチェックしましょう。
- 存在しない国番号かを確認: 国際電気通信連合(ITU)の公式サイト
(www.itu.int)
では、世界の正式な国番号一覧が公開されています。
「+802」や「+808」などの中途半端な番号は登録されていません。 - 桁数を確認: 国番号は1〜3桁であり、4桁以上続くものは存在しません。
たとえば「+8021」や「+8007」といった表記は偽装の可能性が高いです。 - メッセージ内容に注意: 「再配達」「料金未払い」「アカウント確認」など、
緊急性をあおる内容は詐欺の常套句です。落ち着いて公式アプリやWebサイトで確認しましょう。
また、最近では国内企業や金融機関を装う「偽コールセンター型詐欺」も増加しています。
本来の企業番号をコピーして表示させるため、一見すると本物にしか見えません。
少しでも不審に感じた場合は、着信番号を信用せず、自分で公式サイトから正規の問い合わせ窓口に連絡することが最も安全です。
スプーフィングは技術的には非常に巧妙ですが、見極め方を知っていれば被害を防ぐことができます。
「知らない番号には出ない」「不自然な国番号は疑う」この2点を徹底するだけでも、
ほとんどの被害は未然に防げるでしょう。
不正請求や被害を防ぐための対策
「+802」など存在しない国番号からの着信は、詐欺やスパム電話である可能性が高く、
対応を誤ると高額な通話料請求や個人情報の漏えいにつながるおそれがあります。
ここでは、被害を防ぐためにすぐに実践できる対策を紹介します。
スマートフォンの設定を見直す
iPhoneやAndroidには、迷惑電話を未然に防ぐ機能が標準で搭載されています。
特に効果的なのが「知らない番号をサイレントにする」設定です。
この設定をオンにすると、連絡先に登録されていない番号からの着信を自動的にミュートし、
履歴には残るものの通知音や振動が鳴らないため、不審な電話に反応してしまうリスクを減らせます。
また、Androidでは「通話アプリ」内の「スパムと迷惑電話の保護」設定を有効にすることで、
Googleのデータベースを活用した自動ブロックも可能です。
迷惑電話対策アプリを活用する
より強力に対策したい場合は、専用アプリを併用すると安心です。
代表的なアプリには以下のようなものがあります。
- Whoscall(フーズコール): 世界中の電話番号データベースを利用し、着信時に相手の情報を自動表示。迷惑電話を即時識別して警告してくれます。
- Truecaller(トゥルーコーラー): 不審な番号を世界規模でブロック可能。SMSスパム対策機能もあり、詐欺メッセージを自動で振り分けます。
- ドコモ「あんしんセキュリティ」/au「迷惑メッセージブロック」/ソフトバンク「迷惑電話ブロック」: 各キャリアが提供する公式サービス。自動検知・通報機能があり、無料または月額数十円で利用可能です。
こうしたアプリは、海外のスパム電話も検知対象にしているため、
「+802」など未知の国番号にも素早く反応し、着信前に警告を表示してくれることがあります。
アプリによっては着信履歴からワンタップでブロック登録も可能なので、定期的に整理しておくとより安全です。
もし折り返してしまった場合の対応
誤って「+802」など不審な番号に折り返してしまった場合は、
すぐに利用中の通信キャリアに連絡して国際通話明細を確認しましょう。
ドコモ・au・ソフトバンクでは、通話先と課金状況をリアルタイムで確認できます。
万が一、不正請求や高額請求が発生している場合は、キャリア側で調査・対処してもらえるケースもあります。
また、被害が明確な場合は消費者ホットライン(188)や
警察相談専用ダイヤル(#9110)に早めに相談しましょう。
不審なSMS・メールを受け取った場合
最近では「料金未払い」「口座確認」「再配達」などの文面で
リンクをクリックさせようとするSMS詐欺も多発しています。
このようなメッセージを受け取った場合は、リンクを開かず削除し、
迷惑SMSとして報告してください。
携帯キャリア各社は、公式サイトで「迷惑SMS報告フォーム」も用意しており、
送信者情報を共有することで詐欺グループの特定にもつながります。
さらに、詐欺対策の観点からは定期的にOSとアプリをアップデートし、
最新のセキュリティパッチを適用しておくことも重要です。
これにより、詐欺アプリや不正通信を防ぐ効果が高まります。
少しの注意と設定で、ほとんどのスパム電話・詐欺SMSは防げます。
「知らない番号には出ない」「リンクを開かない」「すぐに確認する」
この3つを徹底すれば、被害に巻き込まれるリスクを大きく減らすことができるでしょう。
よくある質問(FAQ)
-
Q:「+802」はアメリカの802(バーモント州)とは関係ありますか?
A:いいえ、まったく関係ありません。アメリカ国内の「802」は、バーモント州の市外局番であり、あくまでアメリカ国内で使われる番号です。
国際電話の国番号は「+1」で統一されているため、「+802」という形式は存在しません。
詐欺電話やスパム業者は、あえて「802」という数字を使ってアメリカ国内の番号のように見せかけ、
信頼して折り返させようとする手口を使うことがあります。
そのため、「+802」や「+803」といった番号を見た場合は、海外発信を装った番号偽装(スプーフィング)の可能性が高いと考えてください。 -
Q:「+802」からのSMSは安全ですか?
A:いいえ、安全ではありません。
「+802」から届くSMSの多くは、個人情報を盗む目的の詐欺メッセージであるケースが報告されています。
たとえば「口座情報の確認」「配送の再登録」「アカウントが停止されています」などの文面で、
偽のリンクをクリックさせることで、ID・パスワード・クレジットカード情報などを入力させようとします。
これらはすべてフィッシング詐欺の一種です。
万が一リンクを開いてしまった場合は、すぐにブラウザを閉じ、パスワードの変更やウイルススキャンを行いましょう。
また、SMSを削除し、キャリアの「迷惑SMS報告」機能から通報することで、他の利用者への被害拡大を防ぐことができます。 -
Q:存在しない国番号から着信があるのはなぜ?
A:これは、発信元を偽装する「スプーフィング」技術によるものです。
不正業者は、インターネット回線を使ったIP電話やクラウドPBXを悪用して、
実際の発信国や発信者とは異なる番号を表示させています。
その結果、「+802」など本来存在しない国番号や、「+81(日本)」を装った番号が表示されることがあります。
一見すると日本やアメリカの番号のように見えるため、信頼して折り返してしまう人が多いのです。
しかし、このような電話はほぼすべて詐欺目的のものであり、折り返した瞬間に国際通話料金が発生したり、
自動音声でクレジット情報を聞き出される危険性もあります。
不明な国番号からの着信は、必ず検索で確認し、決して折り返さないようにしましょう。
また、こうしたスプーフィング被害を防ぐためには、スマートフォンの迷惑電話フィルターや
「警察庁サイバー犯罪対策局」などの
公的な情報サイトで最新の手口を確認することも効果的です。
不安を感じた場合は、キャリアサポートや消費者ホットライン(188)に相談しましょう。
まとめ|「+802」は存在しない国番号。折り返さず冷静に対応しよう
「+802」は国際電気通信連合(ITU)による正式な国番号リストには存在しない番号であり、
発信元を偽装したスパム電話や詐欺SMSの可能性が極めて高いものです。
実際には日本国内または海外の不正業者が、番号を操作して海外発信のように見せかけているケースが多く、
不用意に折り返すと高額な通話料が発生したり、個人情報を狙われる危険性があります。
もし「+802」など不審な番号から着信があった場合は、折り返さず・調べて・ブロックするという3ステップが基本です。
迷惑電話報告サイト(例:jpnumber.com)や
携帯キャリア各社の公式サービス(ドコモ「あんしんセキュリティ」、au「迷惑メッセージブロック」、
ソフトバンク「迷惑電話ブロック」など)を利用して安全を確保しましょう。
また、実際に被害や不安がある場合は、消費者ホットライン(188)や
警察相談専用ダイヤル(#9110)へ相談することが推奨されます。
そして、正しい国番号の情報を確認したい場合は、ITU(国際電気通信連合)の公式リストや
信頼性のある国番号検索サイトを参照しましょう。
SNSや掲示板など、出所不明の情報には惑わされないことが大切です。
日頃から最新の詐欺手口を知り、迷惑電話対策アプリを活用することで、
思わぬトラブルを未然に防ぐことができます。
「知らない番号には出ない・折り返さない・リンクを開かない」――
この3つを守るだけで、国際電話詐欺の大半は回避可能です。
冷静な対応と正確な知識が、あなたのプライバシーと資産を守る最善の方法です。


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