国番号「+5」はどこの国?着信の国名一覧と安全性・注意点をわかりやすく解説

社会
スポンサーリンク
スポンサーリンク

国番号「+5」はどこの国?着信の国名一覧と安全性・注意点をわかりやすく解説

国番号+5の国々をまとめたイメージ図(世界地図と番号グループ表示)

スマホに突然「+5」から始まる海外番号の着信がくると、どこの国からの電話なのか気になってしまう人が多くいます。「+81(日本)」や「+1(アメリカ)」のように明確に一国へ割り当てられている番号もある一方、「+5」はひとつの国ではなく、複数の国々をまとめた大きな番号グループです。そのため、たった「+5」だけでは国を特定できず、最初の2〜3桁を確認して国名を判断する必要があります。

この記事では、国番号「+50〜+59」に該当する国の一覧、着信の安全性を見極める方法、不審な電話への対応手順などを詳しく解説します。最近は海外番号を使ったワン切り詐欺や営業電話も増えているため、まずは落ち着いて国番号の仕組みを理解し、正しい判断ができるようにしておきましょう。

スポンサーリンク

「+5」から始まる国番号は複数国の大グループ

スマホの着信画面に「+5」で始まる番号が表示されると、「どこの国からだろう?」と不安になりますよね。結論から言うと、「+5」だけでは国名を特定できません。国番号の世界共通ルールでは、「+5」は国際電気通信連合(ITU)が定めた大きなグループのひとつで、南米・中米・カリブ海地域を中心に、複数の国や地域がまとめて割り当てられているゾーンだからです。

つまり、「+5=この国」という一対一の対応ではなく、「+5」のあとに続く2〜3桁(合計で「+51」「+505」「+591」など)を見て、はじめてどの国からの電話かを判断できる仕組みになっています。たとえば「+51」はペルー、「+52」はメキシコ、「+57」はコロンビアというように、たった1桁違うだけで別の国になってしまうため、「+5」だけを見て折り返し発信するのはとても危険です。必ず先頭から2〜3桁単位で国番号を切り分けて確認するようにしましょう。

「+50〜+59」に割り当てられている国番号一覧

ここでは、「+5」から始まる国番号(+50〜+59台)をできるだけ網羅して一覧にしました。実際には「+5」のあとに2桁または3桁の番号が続きますが、着信画面では「+505…」「+591…」といった形で表示されることが多いので、先頭の並びをチェックしてみてください。

  • +51:ペルー(PE)
    南米の国ペルーの国番号です。観光・マチュピチュ関連の旅行会社や、鉱業・輸出入ビジネスの連絡など、正規の着信も少なくありません。
  • +52:メキシコ(MX)
    北米と中南米をつなぐメキシコの国番号です。日系企業も多く進出しており、物流・製造業・旅行会社からの正規の電話もあり得ます。
  • +53:キューバ(CU)
    カリブ海の島国キューバの国番号です。観光業や留学・交流に関する連絡で表示されることがありますが、日本との日常的な通話は多くありません。
  • +54:アルゼンチン(AR)
    南米南部のアルゼンチンの国番号です。サッカーや農産物の輸出入など、日本とのビジネス・ファンコミュニティからの着信があり得ます。
  • +55:ブラジル(BR)
    日系人が多く暮らすブラジルの国番号です。日本在住の家族・親戚からの連絡や、ブラジル関連ビジネスからの電話など、正規の着信も比較的多い国と言えます。
  • +56:チリ(CL)
    南米西側に位置するチリの国番号です。ワイン・銅などの資源関連の取引、留学・ワーホリなどで連絡が来ることがあります。
  • +57:コロンビア(CO)
    南米のコロンビアの国番号です。通常のビジネス連絡もありますが、海外発の詐欺や迷惑電話に使われた事例が報告されることもあるため、心当たりがない場合は慎重に扱うのがおすすめです。
  • +58:ベネズエラ(VE)
    南米北部に位置するベネズエラの国番号です。一般の日本人にとっては日常的な通話先になるケースは多くありません。

ここまでが「+51〜+58」の2桁の国番号ですが、「+50」「+59」については少し特殊で、3桁の国番号(+500〜+509、+590〜+599)に細かく分割されています。

  • +500:フォークランド諸島・サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島(FK/GS)
  • +501:ベリーズ(BZ)
  • +502:グアテマラ(GT)
  • +503:エルサルバドル(SV)
  • +504:ホンジュラス(HN)
  • +505:ニカラグア(NI)
  • +506:コスタリカ(CR)
  • +507:パナマ(PA)
  • +508:サンピエール島・ミクロン島(PM)
  • +509:ハイチ(HT)
  • +590:グアドループ/サン・バルテルミー/サン・マルタン(GP/BL/MF)
  • +591:ボリビア(BO)
  • +592:ガイアナ(GY)
  • +593:エクアドル(EC)
  • +594:フランス領ギアナ(GF)
  • +595:パラグアイ(PY)
  • +596:マルティニーク(MQ)
  • +597:スリナム(SR)
  • +598:ウルグアイ(UY)
  • +599:カリブ・オランダ/キュラソー(BQ/CW)

このように、「+5」で始まる国番号は南米・中米・カリブ海の国や地域がぎっしり詰まっている状態です。「+5」という1桁だけ見て「どこか南米かな?」と雑に判断すると、まったく別の国からの着信を見落としてしまうリスクがあります。必ず、着信表示の先頭2〜3桁(+51/+505/+590 など)を確認し、その番号と国名を対応させてから安全な対応を考えるようにしましょう。

スポンサーリンク

番号の最初の2〜3桁を確認すれば国名が特定できる理由

国際電話の番号体系は、国際電気通信連合(ITU)が世界共通のルールとして定めています。その仕組みは階層構造になっており、最初の数字から順に意味が決まっています。まず最初の「1桁目」が大まかな地域ブロックを示し、続く「2〜3桁目」で初めて特定の国名が決まるという仕組みです。そのため、着信画面に「+5」と表示されても、それだけでは具体的な国は分からず、あくまで“+5 に属するどれかの国かもしれない”というレベルの情報にしかなりません。

たとえば、南米チリの国番号は+56で、最初の「5」が地域、次の「6」が国固有の番号です。またメキシコは+52、コロンビアは+57、ペルーは+51といったように、同じ「5」でも続く番号によって全く別の国を意味します。この構造を理解しておくと、見慣れない海外番号からの着信があった際に、冷静に「どの国の可能性が高いか」を判断しやすくなります。

ITUによる国番号の階層構造

ITUでは、世界中の国々を複数の大きなブロックとして分類し、そのブロック単位で最初の数字(1桁目)が付与されます。たとえば「1」は北米、「2」はアフリカ、「3」はヨーロッパの一部、「4」はヨーロッパ・中東、「5」は南米・中米・カリブ海など、一つの大陸に限定されない幅広い地域を表しています。そのため「+5」が示す国番号の範囲は非常に広く、必ず後続の桁まで確認して初めて特定できます。

また、国番号は1桁だけの国もあれば、2桁・3桁と異なる長さの国も存在します。たとえばチリ(+56)は2桁ですが、フランス海外県のグアドループなどは+590のように3桁です。このように国番号の長さにも違いがあるため、海外番号を見たときには「最初の2〜3桁をまとめて見る」ことが判断のコツになります。

よくある「+5」着信パターンとその例

実際に日本で見られる「+5」から始まる着信には、いくつか代表的なパターンが存在します。まず+52〜はメキシコからの通話が多く、旅行・物流・観光関連の連絡で日本側へ着信が入ることがあります。次に+56〜はチリで、企業間の取引や配送関連で番号を使うケースが見られます。

+57〜はコロンビアの国番号で、正規の企業連絡のケースもありますが、日本では詐欺的な国際電話に悪用されることも報告されています。また+51〜はペルーで、日本人の駐在者が多い地域からの実際の通話例も見られます。これらのように、+5のあとに続く数字を見るだけで着信の傾向が推測しやすくなります。

一方で、着信画面の表示が「+5 123…」のように途中で不自然に区切られていたり、番号の桁数が国番号の規則に合わない場合は、番号偽装(スパム発信ツールによる spoofing)の可能性があります。国番号と桁数が一致しないケースは不正発信の典型例のため、こうした番号には不用意に折り返さず、まず安全性を確認することが重要です。

スポンサーリンク

「+5」からの着信は危険?安全性の判断ポイント

海外番号が詐欺に悪用されやすい理由

「+5」から始まる国番号は、中南米・カリブ地域・アジアの一部・欧州の一部など、多様な国に割り当てられています。日本に住む人にとって馴染みの薄い地域が多いため、「知らない国からの番号=正規の連絡か判断しづらい」という心理につけこむ詐欺が発生しやすいのが特徴です。

また、国際詐欺グループは、ワン切りを利用して相手に折り返し電話をさせ、「国際プレミアム番号」(接続した瞬間に高額料金が発生する有料番号)に誘導する手口を用いることがあります。これに巻き込まれると、数十秒の接続だけでも高額な料金が請求される可能性があるため注意が必要です。

さらに、海外からの番号は日本のキャリア側の迷惑電話フィルタが十分に機能しないケースもあり、詐欺業者が意図的に「+5」から始まる番号を偽装して発信してくることも確認されています。SNSに載せた電話番号や登録情報が出回っている場合、突然の着信につながる可能性もあるため、より慎重な判断が求められます。

不正番号を見抜ける表示パターン

  • 着信が1コール以下で切れる
    これはワン切り詐欺の典型的なパターンであり、相手が「折り返してもらう」ことを目的にしている可能性があります。正規の連絡であれば数回は鳴らすため、1コール未満の着信は特に警戒が必要です。
  • 番号の桁数が不自然に長すぎる/短すぎる
    国際電話には国ごとに標準的な桁数があります。たとえば、+52(メキシコ)は10桁前後、+57(コロンビア)も同様です。桁数が極端に短い・長い場合、番号偽装(スプーフィング)や不正発信の可能性があります。
  • 「+5」だけで国名が判断できないまま表示される
    スマホが番号を正しく解析できず「+5」だけ表示される場合、通信アプリ側で番号形式が崩れているケースがあります。これは偽装番号でもよく見られるため、安易に折り返さず注意深く確認する必要があります。
  • 着信名に国名が表示されない
    iPhone や Android は通常、国番号に応じて国名が出ます。例えば「+52 メキシコ」「+57 コロンビア」のように表示されることが多いため、国名が表示されず「+5」だけの場合は不正発信の可能性が高まります。

正規の連絡であれば、企業・知人ともに、後からSMSやWhatsAppなどで「先ほど電話しました」とメッセージが届くことが一般的です。電話だけでまったくメッセージが無い場合は、詐欺目的の着信である可能性が高く、折り返す必要はありません。

特に「+52」「+56」「+57」などは、国際電話詐欺でも悪用例が報告されている番号帯であるため、心当たりがなければ不用意な通話は避けましょう。電話アプリの迷惑電話判定や、外部サービス(電話番号検索サイト)で番号をチェックしてから判断する方法も効果的です。

スポンサーリンク

「+5」からの着信があったときの正しい対処方法

絶対に折り返してはいけないケース

「+5」から始まる海外番号の着信があった場合、まず最初に考えるべきことは折り返しは危険という点です。海外番号は、日本の国内通話とは異なり、通話料金が高額になりやすいだけでなく、詐欺グループが意図的にワン切りを行い、折り返し発信させることで高額課金につなげる手口が存在します。特に中南米・カリブ海地域は、国際プレミアム番号(接続だけで高額料金が発生するタイプの番号)が悪用されやすく、見覚えのない番号に反応してしまうと予想外の請求を受ける危険があります。

以下のような着信パターンの場合は、どんな理由があっても折り返してはいけません

  • 1コール未満で切れる着信 ― ワン切り詐欺の典型パターンで、折り返しを誘う目的。
  • 桁数が異常に長い/短い番号 ― 電話番号の偽装(スプーフィング)の疑いがある。
  • 「+5」だけで国名が特定できない表示 ― 電話アプリが番号を正しく解釈できておらず、不正番号の可能性。
  • まったく心当たりがない時間帯の着信 ― 深夜・早朝の着信はリスクが高い。

正規の相手(友人・会社・ホテル・配送業者など)であれば、わざわざワン切りしたり、名乗らず何度も不審な時間帯に着信を残すという行動はまずありません。すぐに折り返すのではなく、必ず次のステップで相手の正体を確認してから対応することが重要です。

安全に確認する方法

不審な「+5」着信があったからといって、すべて詐欺とは限りません。海外に住む知人や、海外通販・海外企業からの連絡、アプリの本人確認、海外の配送サービスなど、正当な理由で国際番号から着信が入ることもあります。しかし、番号が正規かどうか判別できないまま折り返すのは危険です。以下の方法で、安全に相手を確認できます。

  • ① SMSで相手が名乗るまで待つ
    正規の企業や知人であれば、「○○会社の△△です」「先ほどお電話しました」といったメッセージが必ず届きます。 詐欺番号はほとんどの場合、SMSを送ってきません。
  • ② 番号をネットで検索する
    電話番号検索サイト(電話帳ナビ、迷惑電話検索サイトなど)に該当番号が登録されている場合があります。 「詐欺」「ワン切り」「営業電話」といったレビューが付いている場合は、連絡を取らないことが最善です。
  • ③ 相手が名乗る企業の公式サイトにある番号へ自分から連絡する
    メールやSMSで企業名を名乗られても、そのまま信用するのは危険です。企業名が本物かどうか、必ず公式サイトの連絡先を検索し、あなたから正規の窓口に電話することで本物かどうかを確認できます。
  • ④ 継続的に着信がある場合は着信拒否を設定する
    詐欺番号は、反応がないと分かると別の番号から繰り返し発信してくることがあります。スマホの標準機能や迷惑電話ブロックアプリを使い、該当番号をブロックしておくのがおすすめです。

これらの手順を踏むことで、危険な番号から身を守りつつ、誤って大切な連絡を無視してしまうリスクも減らせます。まずは落ち着いて状況を確認し、「折り返さない」「名乗りを待つ」「検索で確認する」という3つのステップを徹底することが大切です。

知らない海外番号からの着信に注意するイメージ図

スポンサーリンク

まとめ|「+5」着信はまず国名を確認し、慎重に対応するのが安全

国番号+5は、特定のひとつの国を指すものではなく、+50〜+59の範囲にペルー・メキシコ・チリ・ブラジル・コロンビアなど、複数の国が含まれる大きなグループです。そのため、着信画面に「+5」とだけ表示されている段階では国名を断定することはできません。必ず続く2〜3桁の番号まで確認し、「+51なのか」「+56なのか」といった形で国名を特定することが安全に対応するための最初のステップになります。

また、中南米やカリブ地域の番号は、日本との直接的な接点が比較的少ないことから、ワン切り詐欺や番号偽装などに悪用されやすい傾向があります。とくに「1コールだけで切れる」「番号の桁数が不自然」「知らない番号から繰り返し着信がある」といった特徴がある場合は、安易に折り返さず、慎重に様子を見るのが賢明です。万が一、高額請求型の国際プレミアム番号だった場合、折り返した瞬間に料金が発生する可能性があります。

一方で、本当に知人や企業からの連絡である場合は、後からSMSやメールで名乗りが送られてくることが多く、慌てて折り返す必要はありません。不安がある場合は、相手が所属しているとされる企業や組織の公式サイトに記載されている連絡先へ、自分から問い合わせることで安全に確認できます。

海外番号の仕組みや国番号の見分け方を理解しておくことで、突然の「+5」着信にも冷静に対処できるようになります。まずは国番号の確認、そして少しでも不審な点があれば折り返さない。この二つを徹底するだけで、トラブルを大きく避けることができ、安全にスマホを利用できます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました