バーコードの国番号「45」はどこの国?意味と仕組みをわかりやすく解説

社会
スポンサーリンク
スポンサーリンク

バーコードの国番号「45」はどこの国?意味と仕組みをわかりやすく解説

スーパーやドラッグストアで商品を手に取ったとき、バーコードの先頭に「45」や「49」といった数字が並んでいるのを見たことがある人は多いと思います。この数字は国番号(プレフィックス)と呼ばれ、どの国でバーコードの管理が行われたかを表すためのものです。中でも「45」は日本を示す番号として広く利用されており、国内の商品で頻繁に目にします。しかし、国番号は「製造国」を示すものではないため、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。この記事では、バーコードの国番号「45」の意味、見分け方、そして誤解されやすいポイントまで、わかりやすく解説します。

バーコードの国番号45を示すサンプル画像。無料サイトで入手可能なバーコードのイメージ写真。
スポンサーリンク

バーコードの国番号「45」はどこの国?基本の意味を解説

バーコードの「国番号(プレフィックス)」とは?

バーコードの最初に付いている2〜3桁の数字は、一般に「プレフィックス(国番号)」と呼ばれています。これは世界的なバーコード規格であるGS1が、各国や地域のGS1機関に対して割り当てている番号です。たとえば、日本なら「45」「49」、韓国なら「880」など、国や地域ごとに異なる番号が割り当てられています。

重要なのは、この「国番号」は製造国や原産国を示すものではないという点です。あくまで、その企業がどの国のGS1機関から事業者コードを取得したかだけを示しており、商品が実際に作られた国とは一致しない場合も少なくありません。日本企業でも海外工場で製造するケースは一般的であり、バーコードの国番号をもって「この国の製品だ」と判断するのは誤りです。

この仕組みは世界共通のルールで運用されており、日本では一般消費者にもっとも多く見られるプレフィックスが「45」「49」です。どちらもGS1 Japanが正式に管理する番号帯であり、日本国内のメーカーがGS1に登録すると、これらの番号が付与されます。

「45」が割り当てられている国は日本

結論から言えば、バーコードの国番号「45」は日本です。GS1は日本のGS1機関(GS1 Japan)に対して「45」「49」という番号帯を割り当てており、日本企業が自社のバーコードを登録すると、その事業者コードの先頭に「45」が付く場合があります。

この番号は食品・飲料・文房具・日用品・ヘルスケア商品・小型家電など、非常に幅広い分野で使われています。つまり、店頭でバーコードの先頭が「45」になっている商品を見かけた場合、それは日本企業が日本のGS1機関に登録して取得したバーコードであるということを示しています。

ただし、繰り返しになりますが、これは製造された場所とは必ずしも一致しません。日本企業が企画してGS1 Japanで取得したコードでも、実際の製造地は海外(中国・ベトナム・タイなど)のケースが数多くあります。

「49」との違いはある?日本国内のプレフィックス事情

「45」とよく比較されるのが日本のもう1つのプレフィックス「49」です。どちらもGS1 Japanが管理する正式なコードであり、実は消費者目線での違いはまったくありません。企業がGS1に登録した際に割り当てられた番号帯によって、自動的に「45」または「49」のどちらかが付与されるだけの違いです。

そのため、

  • 「45だから日本製で安心」
  • 「49は外国製だから品質が不安」

といった考え方は完全な誤解です。45も49もあくまで日本のGS1で登録されたバーコードというだけで、品質や産地、安全性を判断する材料にはなりません。

実際、同じメーカーの同じブランドの商品でも、商品ラインや生産ラインによって「45」と「49」の両方が存在するケースは多々あります。プレフィックスによって機能・品質・用途が変わることは一切ありませんので、どちらの番号が付いていても心配する必要はないと言えます。

スポンサーリンク

バーコードで「45」を見分ける方法

バーコードの先頭3桁の読み方

バーコード(JANコード)は通常13桁の数字で構成されており、その中でも最初の2〜3桁は非常に重要な役割を持っています。この部分が「プレフィックス(国番号)」で、どの国のGS1機関で登録されたコードなのかを示しています。日本で使われている代表的なプレフィックスが「45」「49」です。

JANコードの構造は次のようになっています。

  • 先頭2〜3桁:国番号(プレフィックス)
    「45」「49」であれば日本のGS1で登録されたコードです。「45」だから日本製、「49」だから外国製といった品質や製造国の違いはありません。
  • 次の数字:メーカーコード(事業者コード)
    GS1 Japanが企業に対して付与する番号で、どの会社が登録した商品なのかを示します。一般的に、多くの商品点数を管理する事業者ほどメーカーコードの桁数が短くなるなど、必要な商品数に応じて割り当て範囲が異なります。
  • その後の数字:商品コード
    各企業が独自に設定する番号で、同じメーカーが扱う複数の商品を識別するために使用されます。
  • 最後の1桁:チェックデジット
    バーコードの読み取りエラーを防ぐための検査数字です。一定の計算式で求められ、数字自体は商品情報とは直接関係しません。

JANコードの仕組みを理解しておくと、店頭や通販サイトの画像を見たときにも、簡単にバーコードの種類や登録国を読み解くことができるようになります。特に「45」「49」は日本のバーコードで非常に頻繁に見かける数字であり、日本国内の消費者にとって最も馴染みのあるプレフィックスと言えるでしょう。

45で始まるバーコードが使われる主な商品例

「45」で始まるバーコードは、日本国内のありとあらゆる商品に広く採用されています。食品、飲料、化粧品、日用品、医薬品、家電、雑貨など、多くのジャンルで確認できます。とくに以下のようなケースで「45」プレフィックスのバーコードが多く見られます。

  • 国内食品メーカーの商品
    お菓子、調味料、冷凍食品、インスタント食品、飲料など、多くの大手食品メーカーが「45」または「49」の番号を使用しています。スーパーやコンビニで見かける国産食品の多くに「45」が採用されています。
  • 日用品・生活雑貨
    洗剤、シャンプー、歯磨き粉、石けん、ティッシュペーパーなど、日常的に使う生活用品でも「45」プレフィックスは非常に多く採用されています。
  • 医薬品・ヘルスケア商品
    風邪薬、サプリメント、衛生用品、絆創膏などの医薬品ジャンルでも、日本企業が登録した商品には「45」のコードが付くことがあります。
  • 家電・小型電子機器
    電池、ライト、調理家電など、家電関連製品でも「45」のコード帯を取得した日本企業の商品が多く流通しています。
  • プライベートブランド(PB商品)
    コンビニ(セブンプレミアム、ファミリーマートコレクションなど)やスーパー(イオンTOPVALUなど)のPB商品も「45」「49」を使うことが多く、日本企業が自ら企画・販売する商品の証として確認できます。

このように、「45」で始まるバーコードは日本企業がGS1 Japanを通じて取得したものであり、国内市場で非常に一般的です。店頭で商品を手に取ったときに「45」や「49」を見ることが多いのは、日本で流通している商品の多くが日本企業によって企画・登録されているためです。

ただし、重要なのは「45=日本製」ではない点です。日本企業が企画した商品であっても、製造を海外工場で行うケースは珍しくありません。したがって、「どこで作られた商品か」を確認したい場合は、バーコードではなく原産国表示・製造者表示を確認する必要があります。

バーコードの構造を説明した図解イメージ。国番号45、メーカーコード、商品コードの位置を説明した無料素材イラスト。
スポンサーリンク

バーコードの国番号「45」は製造国を示さない理由

国番号=製造国ではない仕組み

バーコードの国番号は、しばしば「この商品はどこで作られたのか」を示す番号と誤解されることがあります。しかし、実際にはバーコードの国番号は製造国とは一切関係ありません。国番号(プレフィックス)は、あくまでどこのGS1機関でメーカーコードが発行されたかを示すためのものであり、製造工場の所在地や原産国を示す仕組みではありません。

そのため、極端な例を挙げると、中国の工場で製造された商品であっても、日本企業がGS1 Japanを通じてメーカーコードを取得していれば、バーコードは「45」や「49」から始まります。
これはグローバルな生産体制が一般化した現代では非常に一般的で、決して例外的なケースではありません。

逆に、日本国内で製造された商品であっても、企業が海外法人を通じてGS1コードを取得している場合は、製造国が日本でもバーコードが外国の番号から始まることがあります。このように、登録国と製造国が一致しないパターンは非常に多く、バーコードを製造国判定に使うこと自体が誤った理解だと言えます。

「登録国」と「実際の製造国」は別物

世界中のメーカーは、製造国とは関係なく、自由にGS1コードを取得できます。そのため、バーコードの「45」や「49」は“日本のGS1で登録された商品”を意味するだけであり、中身が日本製であることを保証するものではありません。

特に日本企業はアジアを中心に多数の海外工場を持っており、食品、衣類、家電、日用品など多くの製品が海外で生産されています。これらの商品は、実際の製造場所が中国・タイ・ベトナム・インドネシアなどであっても、登録国が日本であればバーコードは「45」または「49」になります。

たとえば次のようなパターンが一般的です。

  • 食品や飲料のケース
    日本企業がタイや中国で製造したレトルト食品や飲料でも、日本のGS1コードを使用しているため「45」や「49」のバーコードが付いています。
  • 衣類・アパレル製品のケース
    多くのアパレル製品は海外縫製ですが、ブランドが日本企業であればバーコードは日本の番号になります。
  • 家電製品のケース
    国内メーカーが中国・マレーシアなどの工場で製造した家電も、登録国が日本のままなら「45」「49」のまま出荷されます。

このように、“登録国”と“製造国”はまったく別の概念であり、バーコードが示す国番号だけを根拠に「日本製かどうか」を判断することはできません。

製造国を確認する際のチェックポイント

製造国を知りたいときは、バーコードではなくパッケージ表示成分表示など、法律で定められた情報を確認することが最も確実です。チェックするポイントは次の通りです。

  • 原産国表示を見る
    食品や日用品は、法律によって原産国表示が義務化されています。「原産国:中国」「製造国:日本」「加工国:タイ」など、具体的な国名が明記されていることが多いです。
  • 商品説明欄を確認する(ネット通販)
    Amazonや楽天などでは商品ページに「原産国」「生産国」が記載されていることがあります。バーコード番号ではなく、商品説明を見るほうが正確です。
  • ブランドの公式情報を確認する
    OEM製造の場合、ブランド公式サイトに「この商品は〇〇の工場で製造しています」といった説明が掲載されていることがあります。
  • 外箱やラベルの細かい部分を見る
    食品の場合は「製造所固有記号」が記載されている場合もあり、その記号から製造所を調べることも可能です。

こうした正しい確認方法を知っておくことで、バーコードの国番号に惑わされず、製造国に関する誤解や偏見を避けることができます。特に輸入食品が増えている現在、消費者として正しい知識を持っておくことはとても大切です。

スポンサーリンク

よくある誤解:「45」だから安心?品質と国番号の関係

プレフィックスで品質は判断できない理由

「バーコードが45だから日本製で安心」「外国の番号がついているから品質が不安」という声は非常によく聞かれます。しかし、結論から言えば、バーコードの国番号と商品の品質はまったく関係ありません。
国番号はあくまで登録国を示すだけの記号であり、製造場所や品質管理体制を示す仕組みではないため、そこから品質レベルを判断することはできません。

品質を左右するのは、原材料の選定、工場での製造工程、企業ごとの品質管理基準、さらには検査体制の厳しさなど、複数の要素が組み合わさった結果です。バーコードの番号帯が「45」であっても、日本企業が海外工場に委託して製造した商品は数多く存在しますし、逆に海外メーカーが日本向けに非常に品質の高い商品を作っているケースもあります。

特に近年は、世界的に商品製造のグローバル化が進み、「日本企業=日本製」ではなく、「ブランドの品質管理基準に従って各国の工場で製造する」という形が当たり前になりました。そのため、バーコードの番号を見て品質を判断するという行為は、現在の流通構造にはそぐわない考え方と言えるでしょう。

OEM商品・委託製造のケース

現代の商品製造では、OEM(他社ブランド製品を製造する仕組み)が一般的になっています。日本企業が海外の優れた工場に製造を委託し、自社ブランドとして国内で販売するというスタイルは非常に多く、これによりコスト削減や大量生産を実現しています。

この場合、バーコードは日本企業のメーカーコード(45または49)を使用するため、商品が海外で生産されていてもバーコードは日本の番号のままです。消費者の中には「45だから日本製!」と思い込む人もいますが、実際には中国・ベトナム・タイ・インドネシアなどで生産されていることは決して珍しくありません。

逆に、海外メーカーが日本に商品を卸す際、日本国内の流通向けに日本のGS1コードを取得して「45」のバーコードを利用しているケースも存在します。たとえば、輸入食品や雑貨などでも、日本の流通業者がパッケージを管理している場合、日本のプレフィックスが付くことがあります。

つまり、「45だから日本企業の商品」「49だから安心」などとは限らないという点を理解しておくことが大切です。バーコードだけでは製造場所も品質も判断できないため、必要に応じて原産国表示や商品説明の確認を行うべきです。

日本企業が海外製造する商品のバーコード例

日本企業は国内基準の品質管理を保ちながら、海外工場を活用するケースが多数あります。そのため、実際には海外製造であってもバーコードは「45」になっている商品は非常に幅広いジャンルで見つかります。

  • 衣類・アパレル製品
    日本の大手アパレルブランドの多くが、中国・ベトナム・バングラデシュの工場で縫製を行っています。商品タグには「原産国:中国」などと明記されていますが、バーコードは日本企業の「45」「49」のままです。
  • スマートフォンアクセサリー
    ケース・充電ケーブル・イヤホンなどは、多くが海外工場で生産されており、非常に多くのOEM商品が存在します。日本企業がパッケージを管理している場合は「45」のバーコードが付与されます。
  • キッチン用品・生活雑貨
    食器、収納ボックス、調理器具などは日本企業が企画し、海外工場で生産するケースが一般的。価格を抑えつつ品質基準を維持するために、アジア工場を活用しています。
  • 家電部品や小物家電
    加湿器、ライト、扇風機、モバイルバッテリーなどは海外製造が主流ですが、バーコードは「45」で販売されます。製造元とバーコードの番号帯は一致しません。

このように、「バーコード45=日本製」ではないことが明確にわかります。
品質はバーコード番号で決まるのではなく、企業の品質管理体制や製造工程によって決まります。消費者としては、正しい判断をするためにバーコード以外の情報もしっかり確認することが重要です。

スポンサーリンク

まとめ:バーコードの「45」の意味を正しく理解しよう

バーコードの国番号「45」は、日本のGS1機関で正式に登録された商品につけられる番号であり、日本の流通システムの中で広く使われているプレフィックスです。ただし、この番号はあくまで「登録された国」を表すだけで、実際に商品がどこで製造されたかを示すものではありません。つまり、「45」だから日本製とは限らず、日本企業が海外工場で生産した商品や、海外で加工された商品にも普通に使われています。

バーコードの見方を正しく理解しておくことで、商品選びの際に無用な誤解を避けられます。特に最近はグローバルな製造体制が一般化しているため、国番号だけで品質や安全性を判断するのは適切ではありません。商品の実際の製造国や工程を知りたい場合は、パッケージの原産国表示企業の公式情報を確認するのが最も確実です。

「45」や「49」は、あくまで商品の管理や流通をスムーズにするための番号にすぎません。仕組みを理解しておくことで、パッケージ情報をより正しく読み取り、安心して商品を選べるようになるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました