【国番号+86】中国・北京への電話のかけ方と料金をわかりやすく解説!
結論から言うと、中国・北京に電話をかけるときの国番号は「86」です。
スマートフォンなどで「+86」と表記されることがありますが、「+」は国番号の一部ではなく、国際発信を意味する記号です。つまり「+」=「010(日本の国際発信番号)」と同じ役割を持っています。したがって、国番号はあくまで「86」であり、「+86」は「国際発信記号+国番号」を合わせて書いたものにすぎません。
この記事では、日本から北京に電話をかけるときの正しいダイヤル方法や、主要都市の市外局番、国際通話料金の目安、さらに料金を安く抑える方法までをわかりやすく解説します。
初めて国際電話をかける人でも、この記事を読めば確実に正しく発信できるようになります。

日本から北京(中国)に電話するには?国番号86の正しい使い方
中国へ国際電話をかけるときにまず押さえておくべきポイントは、国番号が「86」であるということです。
「+86」と表記されることがありますが、「+」は国際発信を示す記号であり、国番号の一部ではありません。
つまり、「+」=「010(日本の国際発信番号)」と同じ意味です。
したがって、実際の国番号は「86」であり、「+86」は「国際発信記号+国番号」をまとめて書いたものです。
北京は中国の首都で、市外局番は「10」が割り当てられています。
固定電話宛てにかける場合は、以下の順番で番号を入力します。
たとえば、相手が北京の固定電話(市外局番10)にいる場合は次のように入力します:
- 固定電話・ガラケー:010-86-10-XXXXXXX
- スマートフォン:+86 10 XXXXXXX
携帯電話宛ての場合は、市外局番は不要です。
中国の携帯番号は全国共通で「1」から始まる11桁(例:138XXXXXXX)となっているため、以下のように発信します。
- 固定電話・ガラケー:010-86-138XXXXXXX
- スマートフォン:+86 138XXXXXXX
ここでのポイントは、固定電話の場合は市外局番(0を除く)を入れること、
そして携帯電話の場合は先頭の「1」からそのまま入力することです。
「010」と「+」の違いを理解しよう(固定電話・ガラケー・スマホ別)
国際電話では、まず「日本から海外へ発信します」という合図が必要です。
この合図の役割を果たすのが「010」または「+」です。
- 固定電話・ガラケー:
「010」を最初に押して、日本の交換機に「これから海外にかける」と知らせます。
続けて「86(国番号)」→「市外局番(0を除く)」→「相手番号」の順で入力します。 - スマートフォン:
ダイヤル画面で「0」を長押しすると「+」が表示されます。
この「+」が「010」と同義であり、海外でもそのまま使える国際共通の記号です。
したがって、「+86 → 市外局番(0を除く) → 相手番号」という形で入力すればOKです。
スマートフォンの利点は、海外滞在中でも同じ「+86」形式で発信できることです。
一方で、固定電話やガラケーでは必ず「010」を使う必要があります。
つまり、「010」と「+」は同じ意味を持ち、機器によって入力方法が違うだけということです。
電話帳登録は「+86」形式で統一するのが便利
国際通話でよくあるトラブルが、国内形式のまま番号を登録していて、海外から発信すると繋がらないケースです。
最初から電話帳を「+86 市外局番 番号」(または「+86 携帯番号」)の形で登録しておけば、
日本でも海外でも同じ方法で発信できます。
さらに、LINEやWeChatなどのメッセージアプリでも連絡先が正しく認識されやすくなります。
まとめると、
- 国番号は「86」(「+」は国際発信記号)
- 固定電話では「010→86→市外局番→番号」
- スマホでは「+86→市外局番→番号」
- 携帯宛てには市外局番は不要、「1」から始まる番号をそのまま入力
これらを守れば、どの機種からでもスムーズに北京へ発信できます。
ダイヤル例|北京・上海・広州など主要都市への発信方法
中国では都市ごとに市外局番が決められており、固定電話にかける際は必ず市外局番を付ける必要があります。
一方で、携帯電話番号は全国共通で「1」から始まる11桁の番号体系になっており、市外局番は不要です。
以下に代表的な都市の例を示します。
| 地域名 | 市外局番 | 日本からの発信例(固定電話) |
|---|---|---|
| 北京(首都) | 10 | 010-86-10-XXXXXXX / +86 10 XXXXXXX |
| 上海 | 21 | 010-86-21-XXXXXXX / +86 21 XXXXXXX |
| 広州 | 20 | 010-86-20-XXXXXXX / +86 20 XXXXXXX |
| 深セン | 755 | 010-86-755-XXXXXXX / +86 755 XXXXXXX |
携帯電話番号の場合、中国国内では「138-XXXX-XXXX」「186-XXXX-XXXX」といった形式で表記されます。
この場合、日本から発信する際は先頭の「1」からそのまま入力すればOKです。
- 固定電話宛て:市外局番の先頭「0」を除いて入力。
例:010-86-10-XXXXXXXまたは+86 10 XXXXXXX - 携帯電話宛て:番号をそのまま「1」から入力。
例:010-86-138XXXXXXXまたは+86 138XXXXXXX
このように、固定電話では「市外局番(0を除く)」を入れるのに対し、携帯電話では「1」から始まる番号をそのまま使います。
国番号「86」の後の桁数で、固定か携帯かを見分けられるのも中国番号の特徴です。
電話帳登録は「+86」形式で統一するのがおすすめ
スマートフォンの連絡先を「+86 10 XXXXXXX」や「+86 138XXXXXXX」のように国際形式で登録しておくと、
海外滞在中でもそのまま発信でき、WeChat・LINE・WhatsAppなどのアプリでも自動的に認識されやすくなります。
特に中国ではWeChat(微信)が主要な連絡ツールのため、電話帳の国際形式化は利便性を大きく向上させます。
要点をまとめると:
- 中国の国番号は「86」。
- 固定電話宛て:市外局番の「0」を除いて入力(例:010-86-10…)。
- 携帯宛て:番号をそのまま「1」から入力(例:010-86-138…)。
- スマホでは「+86」形式で登録しておくと海外でも便利。

中国(北京)への国際通話料金の目安と安くかける方法
日本の主要キャリア(NTTドコモ・au・ソフトバンク)から通常発信した場合、料金は以下のようになります(2024年時点の参考値)。
発信元(固定・ガラケー・スマホ)と宛先(固定・携帯)によって通話単価が異なります。
| 発信元 → 宛先 | 1分あたりの料金(目安) | 補足 |
|---|---|---|
| 固定電話・ガラケー → 中国固定電話 | 約50〜90円 | 比較的安定した音質。短時間通話向き。 |
| 固定電話・ガラケー → 中国携帯電話 | 約80〜140円 | 携帯宛て加算あり。割高になりやすい。 |
| スマートフォン(通常発信) → 固定/携帯 | 約90〜160円 | キャリア従量制で最も高額。節約策の併用推奨。 |
このように、通常発信では10分で1,000円前後になることもあります。
しかし、通信アプリやIP電話を活用することで、10〜30円/分台まで大幅に節約することが可能です。
以下に、目的別・利用環境別でおすすめの方法を紹介します。
① 無料通話アプリを活用(最も手軽で無料)
中国ではWeChat(微信)が圧倒的に普及しており、現地の多くの人が日常的に使っています。
相手が同じアプリを利用していれば、Wi-Fi経由で通話料無料で音声・ビデオ通話が可能です。
その他にも、LINEやWhatsAppも無料通話対応しており、国際通話料を完全にゼロにできます。
- おすすめ:WeChat(微信)、LINE、WhatsApp、Viber
- 条件:双方が同じアプリを利用していること。
- ポイント:Wi-Fiを使うことで通信品質が安定し、データ通信量も抑えられます。
家族や知人など、連絡先が限られている場合はこの方法が最も経済的です。
中国ではWeChatが連絡の中心なので、WeChatでつながる=無料で通話できると考えてよいでしょう。
② IP電話・050番号アプリを利用(番号宛てでも格安)
相手が固定電話や携帯電話しか持っていない場合は、IP電話アプリを使うのが効果的です。
インターネット回線を経由するため、通話品質を保ちながら1分あたり15〜30円で発信できます。
- My050(ブラステル):プリペイド方式。1分約15〜30円。アプリでチャージ後すぐ利用可能。
- 050plus(OCN):月額330円。中国宛ては1分約25円前後。ビジネス利用にも対応。
使い方はシンプルで、アプリを起動し、「+86」形式で番号を入力して発信するだけ。
相手には日本の「050番号」で着信が表示されるため、国際番号への警戒も少なくなります。
- アプリをインストールし、アカウントを登録。
- クレジットカードなどでチャージ(My050)または月額登録(050plus)。
- 連絡先を「+86 10 XXXXXXX」形式で登録。
- アプリ内から発信(Wi-Fi推奨)。
050plusの場合、アプリを閉じても着信を受けられる設定があり、折り返しにも対応可能です。
特にビジネス用途では、発信元を050番号に統一することで信頼性を保ちながらコスト削減ができます。
③ 携帯キャリアの国際通話割引オプションを利用(アプリ不可の相手向け)
業務通話や相手の環境上アプリが使えない場合は、キャリアの割引オプションを活用しましょう。
主要3キャリアの割引内容は以下の通りです。
- ドコモ:WORLD CALL+国際通話割引で最大50%OFF。専用アプリで発信可能。
- au:「世界で通話」アプリを使うと通常料金の半額程度に。
- ソフトバンク:「国際電話サービス」+「定額オプション」でコスト削減。
月額数百円の追加で単価を大きく抑えられるケースが多く、ビジネス利用や固定連絡先が多い場合に向いています。
特に中国企業との取引や、現地スタッフとの定期連絡を行う際に有効です。
◆ 目的別おすすめルートまとめ
| 用途/相手の環境 | おすすめ通話手段 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 家族・友人(双方アプリOK) | WeChat・LINE・WhatsApp | 無料(Wi-Fi接続推奨) |
| 相手が番号のみ(固定・携帯) | My050・050plus(IP電話アプリ) | 約15〜30円/分 |
| 業務利用・アプリ不可 | キャリアの国際通話割引オプション | 通常料金の約半額(40〜70円/分) |
要するに、「アプリ → IP電話 → キャリア割引」の順でコストが上がります。
相手の環境に合わせて最適な手段を選べば、通話品質とコストのバランスを両立できます。
日本と北京の時差と通話に適した時間帯
日本と中国の時差はわずか1時間(日本が1時間早い)です。
そのため、午前9時に日本から発信すれば、北京は午前8時です。
仕事の連絡なら午前10〜19時(日本時間11〜20時頃)、家族・友人との会話なら夜19〜22時頃がちょうど良い時間帯です。
不審な「+86」からの着信に注意
「+86」から始まる番号の中には、ワン切り詐欺や迷惑SMSも報告されています。
不明な番号には折り返さず、必要な場合はSNSやメールで相手に確認しましょう。
公式機関や企業からの電話は必ず国名または会社名を名乗ります。不明な番号からの着信は慎重に対応するのが安全です。
まとめ|国番号86を正しく使って、安全に北京と通話しよう
- 日本→北京の発信は「010-86」または「+86」から始める。
- 固定宛ては市外局番「10」、携帯宛ては「1」で始まる番号。
- 通話料を抑えるなら、WeChat・LINE・IP電話アプリが最も経済的。
- 知らない「+86」番号には折り返さない。
国番号86の正しい使い方を理解すれば、北京をはじめ中国各地への通話がスムーズになります。
固定電話・携帯・スマホ、どの端末からでも、ルールを守って発信すれば確実に繋がります。


コメント