国番号モルディブ|+960の入力方法と日本からの国際電話手順ガイド
インド洋に浮かぶ美しい島国モルディブは、観光やビジネス、留学などで日本から連絡を取る機会も少なくありません。そんなときに必要になるのが国番号「+960」です。この記事では、モルディブに国際電話をかける際の正しい番号入力方法や、スマホ・ガラケー・固定電話での発信手順、さらに料金を節約する方法や不審な着信への注意点までを詳しく解説します。

モルディブの国番号と基本情報
モルディブの国番号「+960」とは?
モルディブの国番号は+960です。これは国際電話をかける際に、相手国を識別するために必要な番号です。日本からモルディブに発信するときには必ずこの国番号を入力する必要があります。例えば、日本の国際発信番号「010」に続けて「960」を押すことで、モルディブ宛の通話であることが認識されます。
インド洋地域における国番号の仕組み
国番号は国際電気通信連合(ITU)が定めており、地理的に近い国で似た番号が割り当てられることが多いです。モルディブはインド洋に位置する島国で、近隣のスリランカは+94、インドは+91といった国番号を持っています。モルディブの+960は比較的覚えやすい番号なので、旅行や仕事で渡航する人は登録しておくと便利です。
日本からモルディブに国際電話をかける方法
スマホで「+」を使った発信方法
スマートフォンでは、ダイヤル画面で「0」を長押しすると国際発信用の「+」が入力できます。次にモルディブの国番号「960」を入れ、続けて相手の市外局番・電話番号を入力します。市外局番が「0」で始まっていても、国際発信では先頭の0を省略するのが原則です。たとえば現地番号が「012-3456」なら、+960-12-3456 とします。iPhoneの「+」入力(0長押し)はApple公式、Android端末の「+」入力(0長押し)や国番号→番号の順はGoogle公式・ドコモの国際通話案内でも確認できます。Appleサポート:国際電話で「+」を入力/Android公式:国際電話のかけ方/ドコモ:海外での電話のかけ方・受け方。
+960-123-4567
(現地番号が「123-4567」の場合)
ガラケーから「010」を利用する場合
従来型携帯電話(いわゆるガラケー)では、まず日本の国際発信番号「010」を押し、続いて「960」(モルディブ)→ 市外局番(先頭の0は省略) → 加入者番号、の順に入力します。たとえば現地番号「012-3456」なら、010-960-12-3456 です。キャリアの一般的な国際発信手順として周知されている方式で、KDDIの案内にも「010−国番号−相手番号」(固定は001-010も可)と明示されています。au(KDDI):日本から国際電話をかける方法。
010-960-12-3456
(現地番号が「012-3456」の場合)
固定電話でキャリア選択番号を利用する場合
固定電話では、発信の冒頭にキャリア選択番号(事業者識別番号「00XY」)を付けて、通話ごとに発信事業者を指定できます。代表例は以下のとおりです。「001」=KDDI、「0033」=NTTコミュニケーションズ、「0061」=ソフトバンク。その後に010 → 960 → 市外局番(先頭0なし) → 加入者番号と続けます。KDDIおよびソフトバンクの公式ページで、001-010-国番号-相手番号
/0061-010-国番号-相手番号
の手順が案内されています。KDDI:国際電話/ソフトバンク:0061国際電話サービス。
- NTTコミュニケーションズ経由:
0033-010-960-12-3456
- KDDI経由:
001-010-960-12-3456
- ソフトバンク経由:
0061-010-960-12-3456
- キャリア指定なし(契約中の回線を自動利用):
010-960-12-3456
なお、固定電話のキャリア選択登録(旧「マイライン」)は、固定電話のIP網移行に伴い2024年に段階的に終了しました。終了後も、識別番号(00XY)をダイヤルすれば、その事業者の国際通話サービスを利用できる扱いがアナウンスされています。登録がない場合は、各社の案内どおり契約中サービスへ自動移行・自動利用されます。詳細はNTT東西の告知をご確認ください。NTT東日本:マイライン・割引サービスの終了/NTT西日本:マイライン・マイラインプラスとは。
(任意の00XY)-010-960-[市外局番(0なし)]-[加入者番号]
例)KDDIを指定して発信:001-010-960-12-3456
/ 指定なし:010-960-12-3456
補足:各社公式のダイヤル手順リンク
- KDDI:国際電話(001-010-国番号…)
- KDDI:001国際モバイルトーク(携帯から001-010…)
- ソフトバンク携帯:日本から海外へは「+」または「010」
- ソフトバンク固定:0061国際電話サービス(0061-010…)
- Appleサポート:国際電話で「+」を入力(0長押し)
- Android公式:国際電話のかけ方(0長押しで+)
- ドコモ:海外での電話のかけ方・受け方(先頭0の省略など)
※NTTドコモビジネスの「0033国際通話」など、一部サービスは終了告知が出ています。現在利用できる発信方法としては、「010−国番号…」または「00XY−010−国番号…」の手順が案内されています(公衆電話向け0033も終了告知あり)。最新の提供状況は公式ページでご確認ください。NTTドコモビジネス:国際電話のかけ方(重要なお知らせ欄参照)
固定電話と携帯電話へのかけ方の違い
固定電話にかける場合の番号例
モルディブの固定電話は国内でも先頭に「0」を付けない7桁番号(NSN)で、頭3桁が地域や用途を表すプレフィックスになっています。日本からは、010 → 960(国番号) → 固定の先頭3桁 → 残りの番号の順に入力します。スマホなら「+」記号を使って同じ順で入力します。
- 例1(マレ地域の固定):現地番号が
330-1234
のとき
日本の固定・携帯から:010-960-330-1234
/ スマホ:+960-330-1234
- 例2(アッドゥ〈Seenu〉の固定):現地番号が
688-5678
のとき
日本の固定・携帯から:010-960-688-5678
/ スマホ:+960-688-5678
- 例3(ノンジオグラフィック固定):現地番号が
400-2468
のとき
日本の固定・携帯から:010-960-400-2468
/ スマホ:+960-400-2468
代表的な固定系プレフィックスの例:マレ地域は 300〜304、330〜335、339/各環礁は 650(ハーアリフ)〜689(セヌ)など/ノンジオ固定は 400・401・450 など。
※ディレクトリで先頭に「0」が付いている表記を見かけても、モルディブは国内トランク「0」が存在しないため国際発信では付けません。
携帯電話にかける場合の番号例
携帯電話は7で始まる番号(Dhiraagu系)と9で始まる番号(Ooredoo系)が運用されています。いずれも7桁で、やはり先頭に「0」は付きません。日本からは、010 → 960 → 携帯の先頭1桁(7 or 9) → 残り6桁でダイヤルします。スマホなら「+960」から続けます。
- 例1(Dhiraagu携帯):現地番号が
771-2345
のとき
日本の固定・携帯から:010-960-771-2345
/ スマホ:+960-771-2345
- 例2(Ooredoo携帯):現地番号が
912-3456
のとき
日本の固定・携帯から:010-960-912-3456
/ スマホ:+960-912-3456
ダイヤル前チェックリスト
- 桁数を確認:モルディブの国内番号は基本7桁です。7桁でない場合は表記ミスの可能性があるため、相手に確認しましょう。
- 「0」は付けない:固定・携帯ともに先頭「0」は使いません。国際発信でも付けずにそのままダイヤルします。
- スマホは「+」が簡単:ダイヤル画面で「0」長押しで「+」を入力し、
+960-…
形式で登録すると国内外で同じ番号が使えて便利です。 - 料金系番号に注意:現地の0800(フリーダイヤル)や900(プレミアム)などは、日本からはつながらない/高額になることがあります。
固定電話でキャリア選択番号を使いたい場合
日本の固定電話からは、冒頭にキャリア選択番号を付けて事業者を指定できます。
NTTコミュニケーションズ:0033-010-960-…
/ KDDI:001-010-960-…
/ ソフトバンク:0061-010-960-…
。
省略した場合は、現在契約している電話会社の回線が自動的に使われます。
(参考リンク)
Communications Authority of Maldives:Numbering Plan(固定・携帯の番号帯、0800/900等) /
KDDI:国際電話(001-010-国番号-…) /
ソフトバンク:0061国際電話サービス(0061-010-…) /
ドコモ:国際電話のかけ方(「+」/「010」、先頭0の省略)
モルディブへの国際電話料金と節約方法(2025年最新)
大手キャリアの通話料金目安
日本の大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)経由でモルディブ(+960)へ国際電話をかけると、30秒ごとに通信料が加算されるケースが多く、料金は1分あたり約151円(30秒148円〜)という価格帯が確認されています。10分以上の通話では、数千円単位の請求になる可能性もあり、通常の通話手段としては割高です。
この料金水準は、緊急時や短時間の連絡などに限定して利用するのが現実的です。
国際電話カード・IP電話サービスの活用
頻繁に長時間通話するなら、プリペイド型の国際電話カードやIP電話サービスを活用するのが効果的です。専用アクセス番号を利用するタイプのものであれば、1分あたり数十円程度に抑えられることもあります。
- ブラステルカード:市販カードを使い、6秒課金で1分あたり数十円に抑えられる可能性あり
- 050 IP電話サービス:例えばAsahiNetなどの050番号を使うIP電話では、インターネット回線経由で格安発信が可能です(具体的料金はご契約先のサイトで確認を)。
通話アプリ(WhatsApp/Viber/Rebtel)で格安通話
Wi-Fiやモバイルデータを使って通話アプリを利用すれば、格段に安価に国際通話が可能になります。
- WhatsApp:ユーザー同士なら完全無料で通話可能。
- Viber Out:モルディブの固定・携帯宛に通話可能で、1分あたり約1.39ドル〜(為替やプロモーションにより変動)
- Rebtel:インターネット接続なしでも使える中継番号方式で、定額プランやチャージ型で割安通話が可能。
特に長時間・頻繁に連絡を取る必要がある場合は、アプリベースが最もコスト効率が高く便利です。
料金を抑えるための実践テクニック
- 短時間の通話はメッセージアプリ活用:WhatsAppなどの無料音声通話やボイスメッセージで対応可能な場合は使いましょう。
- 長時間の場合はアプリやIP電話で:Viber OutやRebtel、050 IP電話を活用すれば、キャリア通話の数分の一程度のコストになります。
- Wi-Fi環境を活用:データ通信料を気にせず、高品質な通話が可能です。
- 料金の最新情報を事前に確認:キャリアやアプリのカレント料金は頻繁に変わるため、発信前に公式ページで確認しておきましょう。
※本記事の料金は2025年9月時点の情報に基づいています。各サービスの最新料金は公式サイトをご参照ください。
モルディブからの不審な着信に注意
「+960」からのワン切りや迷惑電話
最近では、モルディブの国番号「+960」を利用したワン切り詐欺や迷惑電話の報告もあります。特に深夜や早朝に不審な着信がある場合、安易に折り返さないように注意しましょう。
折り返し発信による高額請求リスク
不審な番号に折り返すと、高額な国際電話料金が発生する危険があります。特にプレミアム番号や詐欺業者が仕組んだ番号に発信してしまうと、数千円単位の請求につながるケースもあります。
不審な着信への正しい対応方法
知らない番号からの着信は基本的に折り返さず、必要なら相手にメールや公式の連絡先を通じて確認しましょう。また、スマホの着信拒否機能を活用したり、キャリアに相談して対策をとるのも有効です。
まとめ|国番号+960を正しく理解してモルディブと安全に通話する
モルディブに国際電話をかけるには国番号+960を正しく入力する必要があります。スマホなら「+960-…」、ガラケーなら「010-960-…」、固定電話ならキャリア選択番号をつけて「0033-010-960-…」といった形式です。料金は大手キャリア経由だと高額ですが、国際電話カードや通話アプリを使えば大幅に節約できます。また、「+960」からの不審な着信には十分注意し、安易に折り返さないことが大切です。正しい知識を持って、安全で快適にモルディブとの通信を行いましょう。

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