国番号ミャンマー｜+95の入力方法と日本からの国際電話手順ガイド

国番号ミャンマー｜+95の入力方法と日本からの国際電話手順ガイド

ミャンマーに住む家族や知人へ電話をかけたいと考えたとき、多くの人が最初に疑問に思うのが「国番号は何番なのか？」「どうやって入力すればよいのか？」という点です。ミャンマーは東南アジアに位置する国で、日本からの国際電話には国番号+95を必ず利用します。本記事では、固定電話や携帯電話にかける方法、スマホやガラケーごとの発信手順、さらに料金を安く抑える方法や不審な着信への注意点まで、わかりやすく解説していきます。

ミャンマーの国番号と基本情報

ミャンマーの国番号「+95」とは？

ミャンマーに割り当てられている国番号は+95です。これは国際電気通信連合（ITU）が各国に割り当てた番号体系の一部で、日本から発信する際には必ず頭につける必要があります。「+」は国際発信を意味し、国番号が続くことで相手先の国が識別されます。したがって、日本からミャンマーに電話する場合は「+95」を入力することが最初のステップになります。

東南アジア地域における国番号の仕組み

東南アジアでは、タイは+66、ラオスは+856、カンボジアは+855といったように、近隣諸国もそれぞれ固有の番号を持っています。ミャンマーの+95はその中でも覚えやすい番号で、旅行者やビジネス関係者が頻繁に利用するため、国際電話をかける際の基本知識として押さえておくべきものです。

日本からミャンマーに国際電話をかける方法

スマホで「+」を使った発信方法（iPhone/Android共通）

スマートフォンでは、ダイヤル画面で「0」を長押しして「+」を表示し、そのまま 95（国番号）→ 市外局番（先頭の0は省略）→ 相手の番号 の順に入力します。
例：ヤンゴンの固定電話「01-2345678」へは +95-1-2345678。スマホの連絡先にこの国際表記で保存しておけば、日本国内でも海外滞在中でも同じ番号で発信できて便利です。
参考：Apple公式：ダイヤルで「+」を入れる方法 ／ SoftBank：国際電話は「+」または「010」で発信可

• 固定電話あての例：+95-1-2345678（先頭の0を除く）
• 携帯電話あての例：+95-9-87654321（先頭の0を除く）

ガラケーから「010」を利用する場合

従来型携帯（ガラケー）は、まず日本の国際発信番号「010」を押し、その後に95 → 市外局番（先頭の0を省略） → 番号を続けます。
例：「09-87654321」へは 010-95-9-87654321。ガラケーはアプリ通話など代替が少なく割高になりがちなので、緊急や短時間の通話に向きます。
参考：NTT東日本：国際電話の基本手順（010＋国番号）

一部キャリアでは「010」の代わりにアクセス番号を用意しています。
例：au：010の代わりに「005345」でも可 ／ UQ mobile：国際通話の案内

固定電話でキャリア選択番号（事業者識別コード）を利用する場合

固定電話は、冒頭にキャリア選択番号（00XY）を任意で付けて発信事業者を指定できます。省略した場合は、契約中の固定電話サービスの事業者経由で発信されるため、「010」だけでも発信可能です。
参考：NTT東日本：00XYを付けてから010でも発信可

• キャリア指定なし（契約中の回線を自動利用）：010-95-1-2345678
• KDDIを指定（001）：001-010-95-1-2345678　参考：KDDI：国際電話（001-010-…）
• ソフトバンクを指定（0061）：0061-010-95-1-2345678　参考：ソフトバンク：0061国際電話サービス

補足：古い記事に登場する「0033（NTTコミュニケーションズ）」は、提供形態の終了や見直しが進み、特に公衆電話向け0033は2023年12月に終了しています。現在は「010」または各社の00XY＋010を使うのが確実です。最新の提供状況は各社公式ページでご確認ください。
参考：NTT西日本：公衆電話の国際電話（0033等の終了案内） ／ OCN：0033国際電話サービス（公衆電話）終了の案内

固定電話と携帯電話へのかけ方の違い

固定電話にかける場合の番号例（市外局番の「0」は省略）

ミャンマーの固定電話には地域ごとの市外局番があり、国内表記では先頭に「0」が付きます。海外（日本）からかける場合は、この先頭の「0」を外して、国番号「+95」（または固定電話なら「010-95」）の後に続けます。例えば、ヤンゴンの番号「01-2345678」なら、スマホは +95-1-2345678、固定電話は 010-95-1-2345678 となります。ヤンゴンの市外局番は「1」、マンダレーは「2」、ネピドーは「67」が代表例です（いずれも国際発信時は先頭の0を付けません）。これらの市外局番と「国際発信時は0を外す」ルールはミャンマー規制当局・ITUの資料に基づきます。ITU（番号計画・地域コード例） ／ PTD（国内接頭辞0／国際00の規定）。 :contentReference[oaicite:0]{index=0}

• ヤンゴン（市外局番1）固定電話：
  ・スマホ → +95-1-2345678
  ・固定電話 → 010-95-1-2345678
  参照：市外局番の例（1=ヤンゴン）。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
• マンダレー（市外局番2）固定電話：
  ・スマホ → +95-2-7654321
  ・固定電話 → 010-95-2-7654321
  参照：ITU資料（地域コード例）。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
• ネピドー（市外局番67）固定電話：
  ・スマホ → +95-67-8400000（例）
  ・固定電話 → 010-95-67-8400000
  参照：Nay Pyi Tawの+95-67例。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}

なお、日本の固定電話から国際電話を発信する手順は、「010」→「国番号」→「（0を外した）市外局番」→「番号」が基本です。必要に応じて通話ごとに事業者識別コード（00XY）を先頭に付けてキャリアを選べます（例：001-010-95-… など）。公式案内：NTT東日本 ／ KDDI。 :contentReference[oaicite:4]{index=4}

携帯電話にかける場合の番号例（先頭の「09」は国際発信時に「9」に）

ミャンマーの携帯電話は国内では「09」で始まりますが、海外からかけるときは先頭の「0」を外して、「+95-9-…」（または固定電話なら「010-95-9-…」）としてダイヤルします。例えば、国内表記「09-87654321」なら、スマホは +95-9-87654321、固定電話は 010-95-9-87654321 です。ミャンマーの携帯番号は事業者ごとに細かなプレフィックスがあり（例：096=MyTel、097=Telenor/ATOM、098/099=Ooredoo、092/094/095=MPTなど）、番号の頭でキャリアを識別できます。携帯プレフィックスの一覧（概要）、および最新の割当はミャンマーPTD・ITUの通達をご参照ください。 :contentReference[oaicite:5]{index=5}

• 携帯番号「09-87654321」にかける：
  ・スマホ → +95-9-87654321
  ・固定電話 → 010-95-9-87654321
• 携帯番号（Ooredoo系 098/099の例）「099-123-45678」：
  ・スマホ → +95-99-123-45678
  ・固定電話 → 010-95-99-123-45678
  参照：プレフィックス例。 :contentReference[oaicite:6]{index=6}

ポイントの総まとめ：
（1）先頭の「0」は国際発信で外す（固定も携帯も同じ）／（2）スマホは「+95」、固定電話は「010-95」で始める／（3）固定は「市外局番（0なし）」、携帯は「9」で続ける――という順番で入力すれば迷いません。制度上の根拠は、ミャンマーの番号計画（PTD/ITU）と日本側の国際発信手順（NTT・KDDI・SoftBank）に記載されています。参考：PTD（国内0・国際00） ／ NTT東日本：010の手順 ／ SoftBank：+／010の案内。 :contentReference[oaicite:7]{index=7}

ミャンマーへの国際電話料金と節約方法

大手キャリアの通話料金目安

ドコモ、au、ソフトバンクといった日本の大手キャリア経由でミャンマーに電話をかけると、料金はおおむね1分あたり100〜300円程度が相場です。短時間の緊急通話であれば問題ありませんが、10分以上話すと数千円単位の請求になるため、利用は慎重に検討する必要があります。

• ドコモ（WORLD CALL）：昼間148円/30秒、夜間・土日祝98円/30秒。ドコモ公式：国別料金
• KDDI（001国際電話）：153円/分。KDDI公式：アジア通話料
• ソフトバンク（国際電話サービス）：138円/30秒（=約276円/分）。ソフトバンク公式：国・地域別料金

国際電話カードやIP電話サービスの活用

コストを抑えたいなら、国際電話カードやIP電話サービスの利用が有効です。コンビニで購入できる「ブラステルカード」は、専用番号を経由することで通話料が1分数十円程度に下がるケースがあります。さらに「050番号」を使うIP電話（例：NTTひかり電話）なら、1分90円程度と大手キャリアより安く利用できます。

• ブラステルカード公式料金表
• NTT西日本：ひかり電話 国際通話料金

通話アプリ（LINE・WhatsApp・Viber）を使った格安通話

現在は通話アプリによる国際通話が主流です。LINE、WhatsApp、Viberなどを利用すれば、ユーザー同士なら完全無料で通話できます。相手が通常の電話番号しか持っていない場合でも、有料クレジットを購入すれば数円〜数十円/分で発信が可能です。特にWi-Fi環境を利用すれば音質も安定し、長時間でも安心して通話できます。

• LINE公式
• WhatsApp公式
• Viber Out公式レート

料金を抑えるためのチェックポイント

• 課金単位の確認：キャリアごとに30秒課金、1分課金など違いがあります。短い通話ほど課金単位の影響を受けやすいです。
• 時間帯による料金差：ドコモのように昼夜で料金が変動する場合があります。安い時間帯を選ぶとお得です。
• 光電話やカードの併用：自宅の固定回線のIP電話や国際電話カードを利用すれば、大幅なコスト削減が可能です。
• アプリ利用：相手がアプリを使えるなら、LINEやWhatsAppなど無料のアプリ通話に切り替えるのが最安です。

ミャンマーからの不審な着信に注意

「+95」からのワン切りや迷惑電話

近年、「+95」から始まる番号によるワン切りや迷惑電話が報告されています。深夜や早朝に突然かかってきて、折り返すと高額請求に繋がるケースもあるため注意が必要です。

折り返し発信による高額請求リスク

不審な着信に折り返すと、国際通話料が自分に課される可能性があります。知らない番号からの着信は安易に折り返さないことが重要です。

不審な着信への正しい対応方法

不審な着信が続く場合は、スマホの着信拒否設定を利用するか、通信会社に相談しましょう。万一請求が発生した場合は、消費生活センターなど公的機関に相談するのも有効です。

まとめ｜国番号+95を正しく理解してミャンマーと安全に通話する

日本からミャンマーに国際電話をかけるときは、国番号+95を必ず付与し、先頭の0を省略した番号を入力するのが基本です。スマホなら「+95」、固定電話なら「010-95」という形で発信できます。料金は高額になりやすいため、通話アプリやIP電話サービスを積極的に活用するのが賢明です。また、「+95」からの不審な着信には注意し、折り返さず冷静に対応することが大切です。正しい知識を持つことで、安全かつ経済的にミャンマーとの通話が可能になります。