国番号マカオ|+853の入力方法と日本からの国際電話手順ガイド
マカオはカジノや世界遺産で有名な観光都市であり、日本から旅行やビジネスで連絡を取りたいという人も少なくありません。その際に重要なのが国番号の入力方法です。マカオは中国本土や香港とは異なる国番号を持っており、日本から電話をかける場合は+853を使う必要があります。この記事では、国番号マカオの基本的な意味や仕組み、日本から国際電話をかける具体的な方法、料金を節約するコツ、不審な着信に注意すべき点までを詳しく解説します。

マカオの国番号と基本情報
マカオの国番号「+853」とは?
マカオに割り当てられている国番号は+853です。国番号は国際電気通信連合(ITU)が世界各国に割り振っており、国ごとに固有の番号が存在します。マカオは特別行政区として独自の通信システムを持っているため、中国本土の+86や香港の+852とは別の番号を使用しています。したがって、日本からマカオに電話をかける場合は必ず「+853」を入力する必要があります。
例えば、マカオ市内の番号が「12345678」であれば、日本からは「+853 12345678」という形式で発信することになります。国内感覚で「0」を付けてしまうと繋がらないので注意しましょう。
中国本土や香港と異なる国番号を持つ理由
マカオは中国に返還された後も「一国二制度」に基づいて高度な自治を維持しています。通信や電話の仕組みも独立しており、中国本土とは別の国番号が必要です。香港が「+852」、マカオが「+853」と隣接していても番号が異なるのはそのためです。これは行政的・制度的な背景によるもので、国際的にもマカオは独自の番号で識別されています。
日本からマカオに国際電話をかける方法
スマホから「+」を使ってかける方法
スマートフォンから国際電話をかける場合は、まずダイヤル画面で「0」を長押しして「+」を表示させます。その後に「853」を入力し、相手の電話番号を続けます。例として、マカオの番号が「61234567」の場合は以下のように入力します。
この方法ならキャリア識別番号を付ける必要がなく、シンプルに発信できます。連絡先にこの形式で登録しておけば、日本にいても海外に滞在していても同じ番号で利用できるため便利です。
ガラケーから「010」を使う場合
従来型の携帯電話(ガラケー)から発信する場合は、まず日本の国際発信番号である「010」を入力し、その後に「853」と相手の番号を続けます。例えば「12345678」という固定電話にかける場合は次のようになります。
ガラケーでは国際電話サービスへの契約が必要な場合があります。また、通話料は1分あたり100円〜300円と高額になることが多いため、緊急時や短時間通話に絞るのが無難です。
固定電話からキャリア選択番号を利用する場合
固定電話から国際電話をかける場合、「どの通信会社を使うか」を自由に選べる仕組みがあります。たとえば頭に「0033」を付けるとNTTコミュニケーションズ回線、「001」はKDDI回線など、好みや料金に応じて切り替え可能です。
キャリア番号を省略して「010」だけでもOK
キャリア選択番号(例:「0033」「001」など)は任意で、省略すれば現在契約中の電話会社の回線が自動的に使われます。ですから「010-84-28-12345678
」だけでも国際電話は成立します。
現在契約していないキャリアも使えるのか?
はい、使えます。あらかじめ選択番号を付けることで、契約していない別の通信会社経由での発信が可能です。つまり通話ごとに会社を切り替えられるのが、この制度のユニークな仕組みです。
なぜそんな選択制度があるの?背景と目的
これは「マイライン(電話会社選択サービス)」という仕組みに基づいています。これは通話ごとに通話料金やサービス内容が有利な会社を選択できるように設計されたもので、2001年から導入されました。利用者が自由に事業者を選ぶことで競争が促進され、通話コストの低下やサービス向上につなげるという狙いがあります。マイラインやマイラインプラスをあらかじめ契約しておけば、キャリア番号の入力が不要になる仕組みでもあります。 :contentReference[oaicite:0]{index=0}
どんなメリットがあるの?
- 通話料金を比較できる:国際通話など、通話先に応じて割安な会社を選べる。
- 割引やキャンペーン活用:業者ごとの割引制度(例えば「プラチナライン」では3分8.8円などの特典あり)を利用できる。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
- 通話品質が選べる場合も:時期や地域によって回線品質が異なるため、安定した会社を選択可能。
具体例
- NTT経由を使いたいとき:
0033-010-84-28-12345678
- KDDIを使いたいとき:
001-010-84-28-12345678
- キャリア番号を付けない場合(契約中の回線が自動利用):
010-84-28-12345678
このように、「キャリア番号は多彩な選択肢を持ったオプション」として理解するのがポイントです。利用状況や通話頻度に応じた使い分けが賢い運用につながります。
マカオへの国際電話料金と節約方法
大手キャリアの通話料金の目安と注意点
日本の大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)からマカオへ直接国際電話をかけると、一般的に1分あたり100〜300円程度かかります。これは国際電話を国際専用線やローミング網を通じて接続するためで、コストが高くなるのです。例えば、たった10分の通話でも1,000円以上の請求になることは珍しくありません。
また、キャリアによっては「国際電話かけ放題」プランが存在しないため、国内通話と同じ感覚で利用すると予想以上に高額な請求が届くリスクがあります。特に旅行中や出張中に日本と連絡を頻繁に取る人は注意が必要です。
👉 参考:ドコモ:国際電話料金
👉 参考:au:国際電話料金
👉 参考:ソフトバンク:国際電話料金
国際電話カードでコストを下げる
もっと安くマカオへ電話をしたいなら、国際電話カードの利用が有効です。代表的なものに「ブラステルカード」があり、コンビニで簡単に購入できます。カードに記載されたアクセス番号にかけてから相手の番号を入力する方式で、1分あたり数十円程度までコストを抑えられるのが特徴です。利用方法は少し手間ですが、長時間通話する人にとっては大幅な節約になります。
例えば、大手キャリア経由だと10分で1,200円程度かかる通話も、ブラステルカードを利用すれば200円〜300円程度で済むこともあります。差額は10分で約1,000円。長時間・高頻度の通話ほど恩恵が大きくなります。
👉 参考:ブラステルカード公式サイト
IP電話サービス(050番号)を利用する
次におすすめなのが、インターネット回線を利用したIP電話サービスです。050番号を取得して発信するタイプのサービスなら、マカオの固定電話や携帯電話宛てでも格安で通話できます。IP電話はインターネット経由なので通信コストが低く、料金は1分あたり数十円前後に抑えられます。
また、スマートフォンのアプリから利用できるものも多く、専用のカードを購入する必要がないのもメリットです。特に自宅やオフィスのWi-Fiを使えば安定した品質で利用できるため、ビジネス通話や長時間の打ち合わせにも向いています。
👉 参考:NTTコミュニケーションズ IP電話サービス
通話アプリ(LINE・WhatsApp・Viber)でさらに安く
さらにコストを抑える方法が、近年主流となっている通話アプリです。LINE、WhatsApp、Viberなどを使えば、ユーザー同士であれば完全無料で通話可能です。相手が同じアプリを利用していれば、日本からでもマカオからでも料金はかかりません。
相手が通常の電話番号しか持っていない場合でも、有料クレジットを購入すれば数円〜数十円/分で発信できます。大手キャリアの100〜300円/分と比べると大幅に安く、特に長時間通話では数千円単位の節約につながります。
👉 参考:LINE国際通話サービス
👉 参考:WhatsApp公式サイト
👉 参考:Viber公式サイト
料金比較のイメージ
発信方法 | 料金目安(1分) | 特徴 |
---|---|---|
大手キャリア(直接発信) | 100〜300円 | 安定しているが非常に高額。緊急時向け。 |
国際電話カード(ブラステル等) | 20〜50円 | 安価だがアクセス番号の入力が必要。 |
IP電話サービス(050番号) | 20〜40円 | Wi-Fi環境で安定。固定・携帯どちらにも発信可。 |
通話アプリ(LINE・WhatsApp等) | 無料〜30円 | ユーザー同士なら無料。最も節約効果が高い。 |
まとめ:用途に応じて賢く使い分ける
マカオへの国際電話料金は方法によって大きく異なります。大手キャリアからそのまま発信すると高額になりがちですが、国際電話カードやIP電話を活用すれば大幅に節約できます。さらに、通話アプリを使えば無料〜数十円程度で利用できるため、普段使いにはアプリが最適です。緊急時や公式連絡はキャリア発信、長時間や日常的な会話はアプリやカードを利用するなど、シーンに合わせて使い分けるのが賢い選択です。

マカオからの不審な着信に注意
「+853」からのワン切りや迷惑電話
最近では「+853」からの着信を装ったワン切り詐欺や迷惑電話が報告されています。見覚えのない番号からの着信があった場合は、折り返さずに注意してください。
折り返し通話で高額請求されるリスク
不審な番号に折り返すと高額な課金が発生する可能性があります。特に深夜や早朝の不自然な時間帯にかかってくる電話は注意が必要です。
不審な着信への正しい対処法
不明な番号からの着信は基本的に折り返さないことが安全です。必要な場合は正規の連絡先を確認してから発信しましょう。また、スマホには番号ブロック機能が搭載されているので、繰り返し着信がある場合は着信拒否を設定するのがおすすめです。
まとめ|国番号+853を正しく入力してマカオと安心して通話する
マカオに国際電話をかけるには、必ず国番号+853を冒頭に付けて発信する必要があります。固定電話なら「010-853-xxxxxxx」、スマホなら「+853-xxxxxxx」、キャリア番号を指定するなら「0033-010-853-xxxxxxx」という形式です。料金は大手キャリア経由だと高額になりがちですが、国際電話カードや通話アプリを活用すれば大幅に節約できます。また、不審な着信には注意し、正しく安全にマカオとのコミュニケーションを楽しみましょう。
コメント