ホーチミンに国際電話する方法|国番号+84(ベトナム)と市外局番28の入力手順
ベトナム・ホーチミンに住む家族や知人、または現地の企業に電話をかけたいと考える人は多いですが、「国番号は?」「市外局番は?」と迷ってしまう人も少なくありません。ホーチミンはベトナム最大の都市であり、国番号はベトナム共通の+84、さらにホーチミン市の市外局番は28です。この記事では、日本からホーチミンに国際電話をかける正しい手順と、料金を安く抑える方法、不審な着信に注意すべきケースまで、初心者にも分かりやすく解説します。

ホーチミンの国番号と市外局番について
ベトナム共通の国番号は+84
ベトナム全体に割り当てられている国番号は+84です。これは国際電気通信連合(ITU)が定めたもので、国内のどの都市へ発信する場合も共通で利用されます。つまり、「ホーチミン専用の国番号」は存在せず、全国共通で+84を利用するのが基本です。
ホーチミンの市外局番は28
ホーチミン市の市外局番は28です。したがって、日本からホーチミンの固定電話にかける場合は「+84(国番号)+28(市外局番)」を冒頭に付ける必要があります。例えば、市内の固定電話が「12345678」の場合は、+84-28-12345678
という形式になります。
携帯電話の場合の扱い
ベトナムの携帯電話番号は「090」「091」「098」などのプレフィックスから始まります。国際電話をかける場合は、頭の「0」を外して+84を付けるのがルールです。例えば「0901234567」なら国際形式では+84-90-1234567
となります。
日本からホーチミンへ国際電話をかける方法
スマホで「+」を使った入力手順
スマホから国際電話をかける場合は、ダイヤル画面で「0」を長押しすると「+」が表示されます。
その後に「84(国番号)」→「28(市外局番または携帯番号の頭2桁)」→「相手番号」の順に入力します。
- 固定電話宛:
+84-28-12345678
- 携帯電話宛:
+84-90-1234567
この形式で登録しておけば、日本国内でも海外滞在中でも同じ番号で利用できるため便利です。
ガラケーから「010」を利用する場合
従来型携帯(ガラケー)の場合は、まず国際発信番号「010」を入力し、その後に「84(国番号)」と市外局番を続けます。
- 固定電話宛:
010-84-28-12345678
- 携帯電話宛:
010-84-90-1234567
ガラケーでは国際電話サービスへの加入が必要な場合があり、料金は1分あたり100〜300円と高額です。緊急時や短時間の通話に絞るのが安心です。
👉 参考:ドコモ:国際電話料金
👉 参考:au:国際電話料金
👉 参考:ソフトバンク:国際電話料金
固定電話からキャリア選択番号を利用する場合
固定電話から国際電話をかける際には、任意でキャリア選択番号を頭につけて、通話をどの通信事業者の回線経由で発信するか指定できます。たとえば「0033」をつければNTTコミュニケーションズ、「001」をつければKDDI経由になります。
キャリア番号を省略した場合
キャリア番号を付けなくても発信は可能です。この場合は現在あなたが契約している電話会社の回線が自動的に使われる仕組みです。したがって、010-84-28-12345678
と入力すればそのまま国際電話をかけられます。
現在契約していないキャリアも利用できるのか?
キャリア選択番号を入力すれば、必ずしも自分が契約している会社以外のキャリアを通して発信することも可能です。たとえば普段はNTTを契約している人が、1回の通話だけKDDIの「001」を頭につければ、その通話はKDDI経由で処理されます。「通話ごとに会社を選べる仕組み」になっているのが特徴です。
なぜキャリアを選択できる制度があるのか?
この制度は「マイライン・マイラインプラス」と呼ばれる仕組みに基づいており、もともとは国内・国際電話をどの会社経由で利用するかを利用者が自由に選べるように導入されました。
利用者が自由にキャリアを選択できることで、料金競争が生まれ、通話料金の引き下げやサービス改善につながる狙いがありました。つまり、「キャリア番号を付ける=そのときに有利な料金体系の会社を選ぶ」というのが制度の意義です。
キャリア選択番号を使うメリット
- 料金比較ができる:1分あたりの料金が安いキャリアを通話ごとに選べる。
- 割引サービスの活用:家族割や法人割引など、特定キャリアの割引を適用したいときに選べる。
- 回線品質の違い:国や回線状況によっては、あるキャリアの方が音質や接続が安定している場合がある。
具体例
- NTTコミュニケーションズを選びたい場合:
0033-010-84-28-12345678
- KDDIを選びたい場合:
001-010-84-28-12345678
- キャリア番号を省略 → 契約中のキャリアが自動的に利用される:
010-84-28-12345678
このように、キャリア番号は「必須ではなく選択肢」です。コストやサービス内容に応じて使い分ければ、無駄なく国際電話を利用できます。
通話アプリ(LINE・WhatsAppなど)を使う方法
現在は通話アプリを利用した国際通話が主流です。LINE、WhatsApp、Viberなどを使えばユーザー同士で完全無料、電話番号宛でも数円〜数十円/分で通話できます。
Wi-Fiやデータ通信を利用すれば音質も安定し、キャリアの国際電話よりも大幅にコスト削減が可能です。長時間通話や頻繁にやり取りする場合に最適です。
👉 参考:LINE国際通話サービス
👉 参考:WhatsApp公式サイト
👉 参考:Viber公式サイト
国際電話の料金目安と節約方法
大手キャリアの国際電話料金
ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの国際電話料金は、一般的に1分あたり100〜300円です。音質や安定性は高いですが、長時間通話すると高額請求になってしまうため注意が必要です。
国際電話カードやIP電話サービスを使う方法
コンビニで購入できるプリペイド式国際電話カード(例:ブラステルカード)を使えば、1分あたり数十円にまでコストを抑えられます。
また、050番号を利用したIP電話サービスを契約すれば、インターネット回線経由で割安に発信でき、固定電話や携帯宛でも節約可能です。
👉 ブラステルカード公式サイト
👉 NTTコミュニケーションズ:050IP電話サービス
通話アプリを利用する場合の料金比較
通話アプリを使えば、ユーザー同士なら完全無料、電話番号宛でも数円〜数十円/分と非常に安価です。Wi-Fi環境を使えばほぼ無料感覚で長時間通話できるため、日常的にホーチミンとやり取りする人に最もおすすめの方法です。
ホーチミンからの着信に注意すべきケース
深夜や早朝にかかってくる不審な着信
見覚えのない「+84」からの着信が深夜や早朝に入る場合は注意が必要です。ワン切り詐欺や営業目的の可能性があります。
折り返しによる高額請求のリスク
不審な番号に折り返すと高額な課金につながることがあります。知らない番号からの着信には不用意に応答せず、相手を確認してから対応するのが安全です。
番号形式が不自然な場合
正規の番号形式(+84-28-xxxx-xxxxなど)と異なる桁数や異常に長い番号は、詐欺の可能性があります。冷静に確認しましょう。
不審な+84着信への対処法
折り返さないことが基本
不審な番号に折り返すのは避けましょう。どうしても気になる場合は、正規の連絡先を通じて確認するのが安心です。
着信拒否・ブロックの活用
スマホには番号ブロック機能が搭載されており、知らない番号からの着信を簡単に拒否できます。同じ番号から繰り返し着信がある場合は速やかに設定しましょう。
不安な場合の相談窓口
不審な請求や被害を感じた場合は、契約している通信会社や消費生活センターに相談するのが安心です。
まとめ|国番号+84と市外局番28を理解してホーチミンと安全に通話する
ホーチミンに国際電話をかけるには、国番号+84と市外局番28を正しく入力することが大切です。スマホなら「+84-28-xxxx-xxxx」、ガラケーなら「010-84-28-xxxx-xxxx」、固定電話ならキャリア番号を付けて「0033-010-84-28-xxxx-xxxx」という形式になります。料金は大手キャリア経由だと高額になりがちですが、通話アプリや国際電話カードを使えば大幅に節約可能です。不審な着信には注意しながら、安心してホーチミンとのコミュニケーションを楽しみましょう。

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