ナウルの国番号は「+674」｜日本からのかけ方と注意点を解説

ナウルの国番号は「+674」｜日本からのかけ方と注意点を解説

太平洋に浮かぶ小さな島国ナウルは、国際的な知名度は高くありませんが、海外に滞在する家族や現地の機関と連絡を取りたい方にとって、国際電話の基本ルールを知っておくことは大切です。本記事では、ナウルの国番号+674の意味、日本からの正しいかけ方、不審電話への注意点、さらに通話コストを抑える方法までをわかりやすく解説します。

ナウルの国番号「+674」とは？

国番号とは、国際電話で発信先の国を識別するための番号です。日本は+81、アメリカは+1といったように、世界中の国と地域に固有の番号が割り当てられています。ナウルに付与されているのが+674で、この番号を先頭に付けることで「相手はナウル国内の電話」と世界中の通信網に伝わります。

なお、国番号はあくまで「発信国を区別する記号」であり、製造国や事業者の所在地を示すものではありません。ナウルからの正規の通話にも使われますが、詐欺業者が発信元番号を偽装して+674を表示させるケースもあるため、安易に折り返すのは危険です。

日本からナウルへ電話をかける方法

日本からナウルへ電話する場合、基本的な流れは次の通りです。

固定電話からの発信手順

固定電話を利用する場合は、まず国際電話の発信番号010をダイヤルし、その後に674（ナウルの国番号）、最後に相手のナウル国内の番号を入力します。例えば、ナウル国内番号が「555-1234」だった場合、日本からの発信は以下のようになります。

010-674-555-1234

スマートフォンでの「+」入力方法と注意点

スマートフォンでは、発信画面で「0」を長押しすると+が入力できます。これにより世界中どこからでも国番号を付けて発信できるため、ナウルにかける場合は次のように入力します。

+674-555-1234

スマホの「+」は国際プレフィックスを自動的に処理するため、日本国外からかけるときでも同じ表記で使えます。「010」と「+」を併用するのは誤りなので避けましょう。

ナウルの電話番号体系

ナウルの電話番号は比較的シンプルです。市外局番が細かく分かれている日本と違い、国内番号は1種類の国番号+674の後に加入者番号が続きます。桁数は7桁前後で構成され、携帯番号と固定番号で頭の数字が異なる場合があります。

また、国際SMSを送る場合も同じルールで、相手番号の先頭0を外して+674を付与して入力します。WhatsAppやLINEなどのメッセージアプリを利用する際も、電話番号の登録時には必ず国番号+674を加える必要があります。

国番号+674からの着信に注意すべきケース

ナウルに知り合いがいないのに+674からの着信があった場合は注意が必要です。特に以下のようなケースは不審電話の可能性があります。

詐欺電話やワン切り詐欺

海外の国番号を使ったワン切り詐欺は、日本国内でも報告されています。相手が折り返し電話をかけると、高額な国際通話料を発生させる手口です。

未納料金や還付金を装うSMS

「料金未納がある」「還付金がある」といったメッセージで偽サイトに誘導するSMSもよく見られます。URLのクリックや個人情報の入力を求める内容は詐欺の典型例です。

本物の国際電話との見分け方

正規の国際電話は、事前に連絡している相手や現地の組織からのものであることが多く、突然の不審な文言や深夜・早朝の着信は不自然です。正否に迷ったら、必ず公式窓口の番号に自分で発信して照合しましょう。

不審電話を受けたときの対処法

• 折り返さない：一度でも折り返すと国際通話料が発生する可能性があります。
• 個人情報を話さない：氏名・住所・口座番号などを電話で伝えないこと。
• 正規窓口で確認：電力会社や銀行を名乗られた場合は、必ず公式サイトに記載の番号に自分でかけ直す。
• ブロック・通報：スマホの着信拒否や、携帯キャリアの迷惑電話報告機能を活用しましょう。

通話コストを抑える方法

ナウルに正規で連絡する必要がある場合、国際電話料金は1分あたり数百円に達することがあり、無対策では合計額が大きくなりがちです。ここでは、日本側で準備できる節約策を体系的に整理し、公式ページへのリンクも添えて、読者がすぐ比較・申込みできるようにまとめます。

キャリアの国際通話オプション（公式リンク）

携帯キャリアの割引オプションを適用すると、通常単価より大幅に下がる場合があります。申し込む前に次のポイントを確認しましょう。（1）対象国にナウルが含まれるか、（2）月額基本料と通話単価、（3）課金単位（30秒単位など）、（4）国際SMSの料金、（5）申込み・解約のタイミング。

• NTTドコモ：国際電話サービス（公式） ― サービスの仕組みや料金表、申込み方法を確認。
• au：国際電話サービス（公式） ― 対象国、発信方法、オプションの有無をチェック。
• ソフトバンク：世界への電話（公式） ― 料金の目安と注意事項、割引の適用条件を確認。

キャリア直発信は相手が固定電話・携帯電話のみでアプリが使えない場面に強みがあります。短時間の緊急連絡や先方のIT環境が不確かなときに選ぶ価値があります。

通話アプリの活用（Wi-Fi推奨）

双方が同じアプリを使えるなら、データ通信のアプリ間通話は無料（通信料のみ）で高音質・安定性も期待できます。とくにナウル含む多くの国でWhatsAppの普及率が高いため、まず提案してみるのがおすすめです。

• WhatsApp：テキスト・音声・ビデオ通話が軽量で安定。公式サイト
• LINE：日本の相手・家族間では最有力。公式サイト
• Zoom：ビデオ会議や複数人の打ち合わせに強い。公式サイト
• Google Meet：Googleアカウント連携で手軽。公式サイト

注意：アプリ→通常電話番号への発信（いわゆる「アウトバウンド通話」）は有料プランが必要なことがあります。相手も同じアプリを使えるか、Wi-Fiが使えるかを事前に合意し、アプリ間通話で無料化するのがコツです。企業ネットワークやVPNがある場合は音声ポートが制限されることがあるため、うまくつながらないときはモバイルデータに切り替えるか、別アプリを試しましょう。

国際電話カードや現地SIM（長期・高頻度向け）

国際電話プリペイドカードは、決められたアクセス番号にかけ、PINを入力してから相手に接続する方式です。固定電話や公衆電話からも使えるので、スマホのデータが不安定な場面でも役立ちます。選定時は、接続先国・通話単価・接続料・有効期限・残高の確認方法を比較しましょう。

現地SIMは、ナウル滞在が長い場合に有力です。現地キャリアのSIMを購入して発着信すると、国内発信扱いで大幅に通話単価を下げられます。渡航前に端末のSIMロック解除を済ませ、対応周波数・APN設定・本人確認書類の要否を確認してください。販売場所（空港・街中の正規代理店）や在庫状況は変動しやすいため、最新情報は現地観光局・宿泊先・商工会などの案内も併用すると安心です。

ケース別の最適解（早見表）

費用感のめやす（相対比較）

• キャリア直発信：高め（短時間に向く）。割引オプション適用で中程度まで下げられることあり。
• アプリ間通話：無料（通信料のみ）。ビデオはデータ消費が増えるためWi-Fi推奨。
• 現地SIM：安い（国内料金扱い）。入手・設定の手間はあるが長期で効く。
• 国際電話カード：中〜安（条件による）。接続料・有効期限の注意が必要。

品質と安全のチェックリスト

• 通話前にWi-Fiの品質を確認（2.4GHz/5GHz切替、速度テスト）。
• 時差と現地の祝祭日を意識してスケジュール設定。
• アプリ通話は両者が同じアプリを入れておく（インストールと初回登録は事前に）。
• 企業ネットワーク/VPN利用時は音声ポート制限で通話不可のことがある。モバイルデータor別アプリを代替に。
• アプリ通話は緊急通報不可が基本。現地の緊急番号の把握と、回線確保の代替策を準備。

まとめ｜ナウルの国番号は+674、正しく使って安全に通話を

ナウルへ電話する際は+674から始めることが必須です。スマホでは「+」入力を活用し、相手番号の先頭ゼロを外して入力しましょう。不審な着信には安易に折り返さず、公式窓口への確認を徹底してください。さらに、国際通話料金は高額になりがちなため、キャリアの割引プランや通話アプリ、現地SIMなどを組み合わせることで大幅な節約が可能です。正しい知識を持ち、安全かつ効率的に国際電話を利用しましょう。