国番号885が示すリスク！詐欺電話から身を守る方法

最近、日本国内でも急増している国際電話詐欺の中で、特に注目されている番号のひとつが「国番号885」です。この番号を使った着信に不安を感じたことのある人も多いでしょう。結論から言うと、国番号885は正式に割り当てられていない番号であり、詐欺電話の可能性が極めて高いと考えられます。この記事では、国番号885に関する正確な情報を提供し、詐欺電話の被害から身を守るための具体的な対策をご紹介します。

国番号885の正体と詐欺に利用される背景

国番号885は、国際電気通信連合（ITU）が定める正式な国際電話番号体系において、現時点では特定の国や地域に割り当てられていません。つまり、「+885」から始まる電話番号は、現実の国際通信で通常使われることはなく、不明な発信元とされることがほとんどです。この曖昧さを悪用し、発信者が不明な番号を装うことで、受信者の警戒心を緩めるのが詐欺グループの狙いです。

詐欺電話の仕組みと被害の実態

詐欺電話の代表的な手口には、「ワンギリ詐欺」や「折り返し詐欺」があります。これは、たった1回だけ電話をかけてすぐに切ることで、受信者に折り返し電話をかけさせ、高額な通話料を発生させるというものです。885から始まる電話番号は、こうした手口で悪用されることが多く、日本国内でも被害報告が増加しています。

実際、総務省や通信事業者にも、885や855などの番号を使った迷惑電話や詐欺の報告が寄せられており、公式に注意喚起が行われています。中には、「国際的な調査機関です」「あなたのクレジットカードに問題がある」といった内容で、金銭や個人情報を引き出そうとする事例もあります。

885と855の混同と注意点

「885」と「855」は、数字の並びが似ているため、よく混同される番号です。855はカンボジアに正式に割り当てられている国番号であり、ビジネスや個人の連絡で正当に使われるケースもあります。一方で、855も詐欺電話に使われることがあり、実際に被害報告も多くなってきています。そのため、番号の違いを理解した上で、「誰からの電話か分からない」「用件が不明」と感じた場合は、安易に応答せず無視することが賢明です。

電話がかかってきたときの対応策

不審な電話がかかってきたときは、まず「折り返さない」ことが最も重要です。相手が本当に必要な用件を持っているのであれば、SMSやメール、他の方法で再度連絡してくる可能性が高いからです。また、電話番号をネットで検索し、過去に詐欺の報告があるかどうかを調べるのも有効な手段です。「迷惑電話番号検索」や「日本電話番号サーチ」などのサービスを活用しましょう。

さらに、不審な着信が繰り返される場合は、スマートフォンの着信拒否設定を使うか、通信事業者に連絡して番号ブロックを依頼するのも効果的です。多くのキャリアでは、迷惑電話対策オプションやアプリを提供しており、それらを活用することで事前にリスクを減らすことができます。

迷惑電話を防ぐためのアプリとサービス

スマートフォンユーザーであれば、「Whoscall」「迷惑電話ストッパー」「トビラシステムズ」などのアプリを導入することで、不審な電話番号を自動で識別し、着信を警告してくれます。これらのアプリは常にデータベースを更新しており、新たな詐欺番号にも迅速に対応できます。また、通話記録やブロック履歴を確認できる機能も備えているため、トラブル時の証拠としても役立ちます。

国番号の見分け方と正しい理解

885のような見慣れない国番号に遭遇した際は、ITUの公式サイトや通信事業者のサポート情報を活用して、正確な情報を確認しましょう。日本から国際電話をかける際には「010」をダイヤルし、その後に相手国の国番号を入力しますが、スマートフォンで「+」を入力して発信することも可能です。「+」は「国際電話のプレフィックス」を意味しており、すべてのキャリアで共通です。

日本で一般的に使用されている国際電話のプレフィックスには、「010」（NTT）、「0041」（KDDI）、「005345」（ソフトバンク）などがあります。かつて使われていた「0033」（ドコモ）や「001」（KDDI）はすでにサービス終了しており、現在は主に010を使うのが一般的です。

まとめ：知らない番号には反応しないことが最善

国番号885は、正式に割り当てられていない番号であり、詐欺電話に利用されるリスクが非常に高いといえます。見覚えのない番号からの着信には反応せず、通話や折り返しを避けることが、自分自身を守る第一歩です。また、周囲の家族や友人とも情報を共有し、詐欺電話の脅威に対する意識を高めることが大切です。

正しい知識を身につけ、迷惑電話から身を守る手段を日常的に取り入れておくことで、被害を未然に防ぐことができます。疑わしい番号に対しては、まず落ち着いて調べる習慣を持つようにしましょう。