国際電話の前に知っておくべき!国番号「0」の謎と理由
国際電話をかける際、「最初に0があるけど、これは消していいの?」と迷った経験はありませんか?あるいは、「国番号0って、どこにかかるの?」と疑問に思った方もいるでしょう。結論から言えば、「0」は国番号としては存在せず、発信時の手続きや国・地域によって意味が変わる特殊な番号です。本記事では、国番号「0」にまつわる混乱の原因や正しい扱い方を徹底解説します。

国番号「0」の混乱の原因は何か?
国際電話に関して「0」が登場する場面は主に以下の2つです:
- 国内番号の先頭に付いている「0」(例:080-xxxx-xxxx)
- 国際電話発信に使うアクセスコード(例:010や001など)
日本国内では「080」や「090」などから始まる携帯番号が多く存在します。これらの番号に含まれる先頭の「0」は、国内での発信にのみ使われるものであり、国際電話としては使いません。たとえば、海外から日本の「080-1234-5678」に電話をかける場合、+81-80-1234-5678と「0」を省略する必要があります。
また、携帯電話の着信履歴などで「+0」や「00」から始まる表示がされることがありますが、これは通話アプリや電話機の設定によるものであり、国番号ではありません。
国番号「0」は存在しない?
ITU(国際電気通信連合)の定める国番号には、「0」単体の国番号は存在しません。各国には「+1(アメリカ)」「+44(イギリス)」「+81(日本)」など、1から始まる番号が付与されており、「+0」で始まる国は存在しないのが現状です。
ただし、+800や+808など、0を含む国際サービスコード(例:国際フリーダイヤル)という特殊番号は存在します。これは国に属するものではなく、国際的なサービス利用のための番号です。
携帯番号と国際番号の違いに注意
日本国内で見かける「080」や「090」は、あくまで国内用の携帯電話番号の一部です。この先頭の「0」は、海外から発信する場合には不要であり、国番号(日本は+81)に置き換えて利用します。
例えば、日本の携帯番号「080-xxxx-xxxx」に海外からかけたい場合:
- 日本から:080-xxxx-xxxx
- 海外から:+81-80-xxxx-xxxx
この「0」を消すことに不安を感じる人も多いのですが、国際通信のルール上、これは正しい手順です。
発信者番号偽装(スプーフィング)との関連性
スプーフィングとは、発信者の番号を偽装する手口で、国際電話に見せかけて国内番号を使う、またはその逆のパターンもあります。この技術を使えば、たとえば「+080」など存在しない国番号をあえて表示させることも可能です。
そのため、「+080〜」や「+0〜」と表示された電話を見た場合、正当な発信元ではない可能性も考えられます。

国際電話の基本的な発信手順
国際電話を正しくかけるには、以下の3ステップを意識しましょう:
- 国際アクセス番号を入力(日本からかける場合は「010」)
- 相手国の国番号を入力(例:アメリカなら「1」)
- 相手の市外局番+電話番号を入力(市外局番の先頭の「0」は除く)
たとえば、日本からイギリス(国番号44)のロンドンにある「020 1234 5678」に電話する場合:
010-44-20-1234-5678 とダイヤルします。
国際電話と国内電話の違いを理解する
国内電話では「0」から始まる番号をそのまま使いますが、国際電話では0は削除対象です。さらに、携帯電話などで見かける「+」は、国際アクセス番号(例:「010」や「001」)の代替として使われます。
スマホのアドレス帳などで「+81」で登録しておくと、海外からの発信時にもスムーズに繋がるためおすすめです。
Excelなどで国番号を扱うときの注意点
Excelで「080」などの先頭が0の電話番号を扱うと、自動的に0が消されて「80」になることがあります。これを防ぐには:
- セルの書式設定を「文字列」にする
- 「’08012345678」とシングルクオートを先頭に付ける
こうした形式ミスは、国番号「0」に関する混乱とも無関係ではありません。
まとめ:国番号「0」の誤解をなくすために
国番号「0」は存在しないものの、国内番号の「0」との混同やスプーフィングによる表示ミスによって混乱が起きやすい状況があります。
国際電話をかける・受ける際は以下を意識しましょう:
- 「0」は国内限定の表記であり、国際発信では消すのが正解
- 「+0〜」の番号表示は誤表示や偽装の可能性がある
- Excelやスマホ設定による形式崩れにも注意
こうした理解を持つことで、国際通信のトラブルや詐欺被害を未然に防ぐことができます。

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