朗読することの効果は?初心者の手順は?おすすめの本は?

朗読
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reading_girl
 皆さんは、文章や作品を声に
 出して読んだ経験がおありで
 しょうか。

 興味はあるけれど、気恥ずか
 しくて・・・とお考えのかた
 もあるでしょう。

 でも、試してみた多くの人は
 その楽しさを強調しています。

 ここに、「朗読の効果のすば
 らしさ」「朗読を始める初心
 者の手順」「朗読でのおすす
 めの本」
についてお伝えしま
 す。

 是非、朗読を始めてみてくだ
 さい。

 お勧めします。

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朗読の効果のすばらしさ

 dokusyo_roujin
 【脳を活性化させる】

 音読で使用される感覚は、
 文字を読み取る「視覚」
 とそれを再び聞く「聴覚
 」
です。

 音読している時、脳内で
 は次のような複数の処理
 が行われるそうです。

 すなわち、「文字を読み
 取る」「読んだ文字や文
 章の意味を理解する」「
 理解した内容を声に出し
 表現する」「声に出した
 文章を音として聞く」「
 音として聞いた文章を再
 び理解する」
と多岐にわ
 たります。

 これらの多くの処理を同
 時にこなす複雑な行為に
 より、前頭前野を中心と
 して脳全体が満遍なく利
 用され、結果的に脳が活
 性化されます。

 ストレスを軽減させる

 声を出して読むことは、
 幸せホルモンとも呼ばれ
 るセロトニンを分泌する
 効果もあり、

 それによりストレスも軽
 減できると言います。

 滑舌がよくなる

 文章を声に出して読むこと
 は舌や口の運動になるため、
 滑舌を改善するのに効果的
 です。

 普段から声のトーンや、言
 葉を発する速度、滑舌につ
 いて意識するだけでも変化
 があるものです。

 アンチエイジングに役立つ

 脳の活性化によるアンチエ
 イジングだけではなく、姿
 勢を良くして 丹田(お腹
 の中心)を意識した腹式呼
 吸で普段より少し声を張っ
 て朗読することにより、酸
 素を体内に取り込むことが
 でき、身体の血行がよくな
 り 活力が生まれます。

 また、発声・発音にも気を
 付けて、しっかり唇や舌を
 動かして、滑舌良く読んで
 顔の筋肉(表情筋)を動か
 してあげることで、顔の表
 情もよくなり若返ります。

 朗読によって、声帯が鍛え
 られます。それに伴っての
 どの筋肉も強くなり、飲み
 込む力がアップして、誤嚥
 (ごえん)による肺炎を予防
 することができます。

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朗読を始める初心者の手順

 魚住りえ『たった1日で声
 まで良くなる話し方の教科
 書』東洋経済新報社, P113.
 によると、朗読のトレーニ
 ングは3つの要素に大別さ
 れています。

 その要素とは、いつもお世
 話になっております。

 (1)黙読
 (2)音読
 (3)朗読
 です。

 それぞれ、どのようなことを
 考えたらよいか、その内容を
 お伝えします。

 【(1)黙読する】
  声に出して読む前のウォー
  ミングアップです。

  黙読を通して、文章の全体
  像を把握し、起承転結をと
  らえ、物語や筆者の主張の
  意味を理解します。

  また、フレージングといっ
  て、「意味のまとまりで読
  む」ことも重要です。

  例えば、「大きな目の白い
  猫を抱いた女の子」という
  フレーズは区切り方で意味
  が違ってきます。

 「大きな目の白い猫」でしょ
  うか
 「白い猫を抱いた女の子」で
  しょうか。

  このように、作品内の文章
  の意味や、まとまりを理解
  しておくと、音読や朗読に
  活かすことができます。

 【(2)音読する】
  黙読で理解した内容を声に
  出して読みます。その時、
  正確・明晰・流暢に(=正し
  く・はっきり・すらすらと)
  音読することを目標
としま
  す。

  発声は「しっかりした声」
 「遠くまで届く声」を意識し
  ます。

  そのような声を出すには、
 「腹式呼吸」や「お腹から声
  を出す」ことを工夫します。

  また、滑舌の良い発音を意
  識します。

  そのためには、口角を気持
  ち大きく動かして音読し、
  自分の得意でない発音を見
  つけてクリヤーするように
  します。

【(3)朗読する】
  朗読では、音読で目標にし
  た「正確・明晰・流暢」
  以下の内容を加えます。

   ア 作品の価値を音声で
     表現すること
   イ 作品の特性を音声で
     表現すること

  つまり、黙読や音読を通し
  てあなたが受け止めた「作
  者の意図・作品の意味・場
  面の雰囲気・登場人物の性
  格や心情など」
をあなたな
  りに声で表現し、聞き手に
  伝えることを目標にします。   

  そこでは、大きな声で滑舌
  よく音読することに加えて、

  ①「プロミネンス=際立たせ
   ること」

  ②「ポーズ=間(ま)」

  ③「チェンジオブペース(緩急)」

  などの工夫が有効になります。

  テキストの文章(作品)から
  読み取った内容を自分の声で
  どのように表現するか、自分
  なりの表現の工夫をテキスト
  に書き込んで練習します。

  ① プロミネンス
   :際立たせること。強
    調すること。目立た
    せること。印象付け
    ること。
    際立たせたい単語を高く
    (低く)言う。
    際立たせたい単語をゆっ
    くり言う。
    際立たせたい単語の前後
    に間(ま)をあける。

  ② ポーズ(間=ま)
    :言葉と言葉の間に休止を作ること。
      時間の経過が表現できる。
      場面が変わることが表現できる。
      聞き手に考えさせる、想像させ
       ることができる。
      いろいろな長さの間を入れるこ
       とで、単調さから抜け出せる。

  ③ チェンジオブペース(緩急)
    :遅く、速くなどスピードを変えるこ
     と。ペースを変えること。
      動作がゆっくりなのか、急いで
       いるのかが表現できる。(ゆっ
       くり立ち上がったのか、急いで
        立ち上がったのか、など)
      緊迫感、ゆったり感が表現できる。
      (速く読めば緊迫したシーンに、ゆ
        っくり読めば幸せな雰囲気に)
      単調さから抜け出せる(ゆっくり
       だけだと退屈。速いだけだとつい
       ていけない)
      場面がかわったことが表現できる。
       (ゆっくり読み終わり、次の段落を
       速く読む、など)

 【(4)録音して聞く】
 録音した自分の朗読を聞い
て客観的に振り返り、自分
なりに考えてテキストに書
き込んだ表現の工夫に改善
を加えて次の練習につなげ
ます。

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朗読でのおすすめの本

reading_boy
 文章の分野で考えますと【詩】
【童話・昔話】【絵本】【小説
・物語】【戯曲】【エッセイ】
【新聞の社説やコラム】
などが
ありますが、

 結論的には何を朗読してもよ
 いのです。

 基本的には、ご自身のお好き
 な分 野から始めることをお
 勧めします。

 朗読には、感情移入して読む
方法
淡々と読む方法があり
ます。

 一般的には、「詩」というの
は韻を踏んだり何度も同じ言
葉を使ったりする表現が多く、
普通に読むと単調に聞こえが
ちです。

 「童話・昔話」「絵本」「小
説・物語」
など登場人物の心
情や情景の移り変わりなどの
描写が書かれている文学作品
は、感情をこめて読むことが
適しているようです。

 しかし、感情過多になり、読
 み手が酔ってしまうと、聞き
 手は違和感をもつようです。

 「戯曲」は、恥ずかしさを捨
てて、堂々と感情移入して読
んでみましょう。

 「エッセイ」「新聞の社説
やコラム」
など、筆者の意見
や主張やが述べられている文
章は、淡々と読むことが多い
ようです。

 しかし、ユーモアを交えた作
 品であれば、それも伝える読
 みをしたいですね。

 これから、ご自身が朗読した
い文章なり作品を、感情移入
をして読むか、淡々と読むか、
その中間で読むか、お考えに
なるわけですが、まずあなた
「その文章や作品の朗読を
通して、どんなことを聞き手
に伝えたいのか」
を明確にな
さることで読み方も決まって
くると思います。

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まとめ

book_dokusyo_kansoubun_girl
 どなたかが「朗読とは心を解
放すること」
と言っておられ
ました。

 また、「朗読に正解はない」
とも言われます。

 オーバーな表現が好きな方も
 いれば、オーソドックスな読
 み方が好きな方もいらっしゃ
 るでしょう。

 一番の楽しみは、自分を表現
することです。

 たとえご自身の声に自信がな
い場合でも、その声を生かし
た朗読があります。

 さあ、声優になって朗読を楽
しみましょう。

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