- バーコードは何桁?8桁・12桁・13桁・14桁の意味と商品識別コードGTINの違いを解説
- バーコードは何桁?まず知っておきたい結論
- そもそも「バーコードの桁数」は何を数えている?
- 13桁バーコードの意味|GTIN-13とJANコード標準タイプ
- 8桁バーコードの意味|GTIN-8とJANコード短縮タイプ
- 12桁バーコードの意味|GTIN-12とU.P.C.
- 14桁バーコードの意味|GTIN-14と集合包装用商品コード
- 段ボールに14桁があれば必ずGTIN-14?
- 手元のバーコードが何桁なのか確認する5ステップ
- 8桁・12桁・13桁・14桁以外のバーコードもある
- バーコードの数字にはどんな意味がある?
- 「バーコードには価格が入っている」はどこまで正しい?
- バーコードの桁数で起こりやすい8つの失敗
- 自分の商品にバーコードを付けたい場合の確認順序
- バーコードの桁数についてよくある質問
- まとめ|8桁・12桁・13桁・14桁はGTINの4種類で、バーコード全体の桁数ではない
バーコードは何桁?8桁・12桁・13桁・14桁の意味と商品識別コードGTINの違いを解説
商品の裏側にあるバーコードを見て、「これは13桁なのに、別の商品は8桁なのはなぜ?」「輸入品に12桁の数字があるけれど、1桁足りないのでは?」「段ボールの14桁は普通の商品バーコードと何が違うの?」と気になったことはないでしょうか。
先に結論をいうと、国際標準の商品識別コードであるGTINには8桁・12桁・13桁・14桁の4種類があります。日本でよく見る13桁はGTIN-13、スペースが限られる小型商品にはGTIN-8、北米で利用されるU.P.C.はGTIN-12、ケースやボール、パレットなどの集合包装にはGTIN-14が使われます。GS1 Japanも、この4種類をGTINとして整理しています。
ただし、ここで注意したいのは、「世の中のバーコードは8桁・12桁・13桁・14桁の4種類しかない」という意味ではないことです。GTINは商品などを識別する「番号」であり、JANシンボルやUPC-A、ITFシンボルなどは、その番号を機械で読み取れる形にした「バーコードシンボル」です。さらに、GS1-128のようにロット番号や有効期限など複数のデータを表せる可変長のバーコードや、GS1 DataMatrixなどの二次元シンボルもあります。
この記事では、単に「13桁はこれ、8桁はこれ」と暗記するのではなく、実際に手元のバーコードを見たときに、何を確認すればよいのかまで分かるように整理します。スーパーの商品、輸入食品、小さなお菓子、24本入り飲料ケース、物流パレットなど具体的な場面を使いながら、間違えやすいポイントや確認方法も紹介します。
バーコードは何桁?まず知っておきたい結論
商品識別に使われるGTINについては、GS1 Japanの「GTINとは」で、GTIN-8、GTIN-12、GTIN-13、GTIN-14の4種類が案内されています。
| 種類 | 桁数 | 主な用途 | 見かけやすい場面 |
|---|---|---|---|
| GTIN-8 | 8桁 | JANコード短縮タイプ | バーコード表示スペースが限られる小型商品 |
| GTIN-12 | 12桁 | 北米で利用されるU.P.C. | 米国・カナダ向け商品や輸入品 |
| GTIN-13 | 13桁 | JANコード標準タイプ | スーパー・コンビニなどの一般商品 |
| GTIN-14 | 14桁 | 集合包装用商品コードなど | ケース・ボール・パレットなどの取引単位 |
この表だけ見ると「8桁より14桁のほうが多くの情報が入っていて高性能なのでは」と感じるかもしれません。しかし、その理解は正しくありません。GTINは、文字数の多さで性能を比べる番号ではなく、何を取引単位として識別するかによって使い分けます。
例えば、コンビニで販売する500ミリリットルの飲料1本と、その飲料を24本入れた段ボールケースでは、同じ商品が入っていても管理したい単位が違います。1本は消費者が買う商品、24本入りケースは物流や企業間取引で扱う集合包装です。そのため、それぞれ別のGTINを設定して管理できます。
30秒で判断するなら「桁数+付いている場所」を見る
| 目の前の状況 | まず疑うコード | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 普通の商品に13桁 | GTIN-13 | JANシンボルか確認する |
| 小型商品に8桁 | GTIN-8 | JAN短縮タイプか確認する |
| 北米向け商品に12桁 | GTIN-12 | UPC-Aか確認する |
| 段ボールケースに14桁 | GTIN-14 | 集合包装用のコードか確認する |
| パレットや出荷ラベルに18桁 | SSCCの可能性 | 物流単位の個別識別か確認する |
| 長い数字や英字まで含まれる | GS1-128などの可能性 | GTIN以外のデータも含むか確認する |
このように、数字の桁数だけではなく、どこに貼られているのか、何を管理しているのかを見るのが実際の見分け方です。
そもそも「バーコードの桁数」は何を数えている?
「バーコードは何桁?」と聞くと、黒い線の本数を数えるように感じるかもしれません。しかし、商品バーコードについて桁数を確認するときは、一般的にはバーコードで表現されている商品識別番号の数字を見ます。
JANシンボルでは、バーの下などに人が読める数字が表示されています。このような目視可能な文字はHRIと呼ばれます。13個の数字が並んでいればGTIN-13、8個ならGTIN-8というように確認できます。
ここで押さえておきたいのが、GTINとバーコードは厳密には同じものではないという点です。JANコードとバーコードの違いを整理すると、この関係も理解しやすくなります。
- GTIN:商品や取引単位を識別するための番号です。8桁・12桁・13桁・14桁があります。
- バーコードシンボル:GTINなどのデータを、スキャナーが読み取れるバーやスペースの形にしたものです。JANシンボル、UPC-A、ITF、GS1-128などがあります。
例えば「4901234567894」という13桁の商品識別番号がGTINで、その番号を縦の黒線と白いスペースに変換して印刷したものがJANシンボルという関係です。
この違いを知らないと、「14桁なら全部ITF」「13桁ならどんなバーコードでもJAN」といった誤解につながります。数字の桁数とバーコードの見た目は、別々に確認する必要があります。

13桁バーコードの意味|GTIN-13とJANコード標準タイプ
日本で最も目にする機会が多いのが13桁のGTIN-13です。日本ではJANコード標準タイプと呼ばれています。一般消費財では、消費者が購入する商品単位を識別するために使われます。
例えばスーパーで次のような商品を手に取ってみると、13桁の番号が付いたJANシンボルを見つけることがあります。
- 500ミリリットルのペットボトル飲料
- レトルトカレー1箱
- シャンプー1本
- ノート1冊
- 菓子1袋
レジではバーコードからGTINを読み取り、その番号をキーとして商品マスターを参照します。そのため、GTIN自体に「198円」と販売価格が直接埋め込まれているわけではありません。
GTIN-13は3つの要素で構成される
GTIN-13は基本的に、GS1事業者コード、商品アイテムコード、チェックデジットで構成されます。
GS1 Japanが現在貸与する標準タイプのGS1事業者コードは7桁、9桁、10桁があり、それに応じて商品アイテムコードは5桁、3桁、2桁となります。そのため、「先頭7桁が必ずメーカー番号」というように固定して覚えると誤りになります。
構成については、GS1 Japanの「GS1事業者コード・GTIN(JANコード)とは」で確認できます。
最後の1桁はチェックデジット
GTINの最後の1桁にはチェックデジットが使われます。これは商品の種類や価格を示す数字ではなく、番号の読み取りや入力に誤りがないかを確認しやすくするための数字です。
例えば、商品登録の際に13桁のうち1桁を打ち間違えたとします。入力した数字から計算したチェックデジットと末尾の数字が一致しなければ、番号に誤りがある可能性に気付きやすくなります。
実際に手元の番号を確認したい場合は、GS1 Japanのチェックデジット計算ページを利用できます。ただし、チェックデジットが合っているからといって、その商品番号が正規に登録されたGTINであることまで保証するものではありません。番号の登録状況まで確認したい場合は、後述するVerified by GS1を利用します。
「490だから日本製」は間違い
実際の商品を見て起こりやすい勘違いが、「490や491から始まるなら日本製だろう」という判断です。
日本のGS1事業者コードは45または49から始まりますが、GS1プリフィックスは商品の原産国を示すものではありません。GS1本部も、EAN-13の先頭にあるGS1プリフィックスは商品の原産国を示すものではないと説明しています。
例えば、日本企業が自社ブランドの商品を海外工場で製造し、日本側でGTINを設定するケースがあります。この場合、バーコードが日本のGS1プリフィックスで始まっていても、実際の製造国は海外ということがあります。
製造国を確認したい場合は、バーコードではなく商品パッケージの原産国、原産地、製造所などの表示を確認してください。バーコード先頭の49や45の見方は、バーコードの国コード49の意味と製造国との違いでも整理しています。詳しくは、GS1本部のGS1プリフィックスと原産国についての公式説明で確認できます。
8桁バーコードの意味|GTIN-8とJANコード短縮タイプ
8桁のGTIN-8は、日本ではJANコード短縮タイプと呼ばれます。13桁のJANシンボルを表示する十分なスペースを確保できない小型商品で利用されるものです。
例えば、小さな容器や細いパッケージを見て、「13桁のバーコードをここへ入れるのは難しそう」と感じる商品があります。こうした商品でGTIN-8が使われることがあります。
失敗例|13桁から5桁削れば8桁になると思う
これは商品バーコードを作る側で特に注意したい失敗です。
13桁の番号が長いからといって、途中の数字や先頭の数字を5桁削ればGTIN-8になるわけではありません。GTIN-8はGTIN-13を短く表示したものではなく、別に貸与される商品識別コードです。
GS1 Japanも、13桁のJANコードの桁を削って短縮タイプとして使用することはできないと明記しています。現在、新たにGTIN-8を利用する場合は、1アイテムごとにGTIN-8ワンオフキーの貸与を受けます。
GTIN-8を使える商品には条件がある
「商品が小さいから8桁にしよう」と自由に決めることもできません。GS1 JapanではGTIN-8ワンオフキーの利用条件として、標準タイプでは印刷スペースが足りない商品であることを求めています。
具体的には、次のいずれかに該当する商品が示されています。
- パッケージの印刷可能範囲の合計が80平方センチメートル未満
- 最大ラベル面積が40平方センチメートル未満
- 円筒形の製品で直径が30ミリメートル未満
さらに、有効なGS1事業者コードを登録済みであることも条件です。詳しくは、GS1 JapanのGTIN-8ワンオフキー申請ページで確認できます。
小さい商品でも13桁を使える場合がある
もう1つの勘違いが、「小さい商品なら必ず8桁」というものです。
JANシンボルは規定の範囲で縮小できます。GS1 Japanによると、JANシンボルは基本寸法の0.8倍から2.0倍まで縮小・拡大できます。そのため、小型商品でも13桁のJANシンボルを規定内で縮小して表示できるケースがあります。
国内向け商品では、バーの高さを短くするトランケーションという方法が使われる場合もあります。ただし、これはJIS規格には定められておらず、海外向け商品では利用できないとGS1 Japanは案内しています。
小型商品への表示方法は、GS1 JapanのGTIN(JANコード)の作成手順で確認できます。
12桁バーコードの意味|GTIN-12とU.P.C.
12桁のGTIN-12は、米国・カナダで利用されるU.P.C.の商品識別コードです。
日本では13桁のJANコードを見慣れているため、輸入食品のパッケージなどに12桁のバーコードがあると、「印刷ミスで1桁足りないのでは」と感じることがあります。しかし、GTIN-12は正式な商品識別コードで、13桁の番号から1桁抜け落ちたものではありません。
想定例|輸入シリアルのバーコードが12桁だった
例えば、海外ブランドのシリアルを購入し、裏面のバーコードを数えたところ12桁だったとします。
この場合、最初に疑うのはUPC-Aです。米国・カナダ向け商品で利用されるGTIN-12がUPC-Aシンボルで表示されている可能性があります。「日本の商品は13桁だから、このバーコードはおかしい」と判断する必要はありません。
一方、12桁だから必ずUPC-Aとも限らないため、業務で正確な判定が必要ならシンボルの種類や登録情報まで確認します。
先頭に0を付けて14桁で扱うことがある
GTIN-8、GTIN-12、GTIN-13は、利用するシステムやGS1バーコードの仕様によって、先頭に0を補って14桁形式で扱うことがあります。
| 元のGTIN | 14桁形式にするとき |
|---|---|
| GTIN-13 | 先頭に0を1個追加 |
| GTIN-12 | 先頭に0を2個追加 |
| GTIN-8 | 先頭に0を6個追加 |
ここで間違いやすいのが、0を付けて14桁になったからGTIN-14へ変わったと思ってしまうことです。
0を補って14桁形式で扱っても、元のGTIN-12はGTIN-12のままです。これはデータを一定の桁数で扱うための表現方法です。反対に、正式なGTIN-14から好きな数字を削ってGTIN-13へ変換することもできません。
14桁バーコードの意味|GTIN-14と集合包装用商品コード
GTIN-14は、同じGTINが設定された商品を複数まとめたケース、ボール、パレットなどの集合包装を識別するために使われます。
GS1 Japanでは、集合包装用GTIN-14が、受発注、納品、入出荷、仕分け、棚卸などの場面で利用されると説明しています。詳しくは、GS1 Japanの「GTIN(集合包装用商品コード)とITFシンボル」で確認できます。
具体例|飲料1本と24本入りケースではコードが違う
500ミリリットルのペットボトル飲料を例にすると分かりやすくなります。
| 管理する対象 | 想定するコード | 主な場面 |
|---|---|---|
| 飲料1本 | GTIN-13 | 消費者が店頭で購入 |
| 24本入りケース | GTIN-14 | メーカー・卸・物流センターで取引 |
| 複数ケースを積んだ出荷パレット | SSCCを利用する場合がある | 物流単位を個別追跡 |
例えば、物流センターに「24本入りケースを20ケース入荷した」とします。1本ずつ480本のバーコードを読むより、ケース単位を識別できるコードを使ったほうが、検品や在庫管理を効率化できます。
この違いは、「14桁のほうが13桁より詳しい商品情報を持っている」という意味ではありません。識別している単位が違うということです。
GTIN-14の先頭1桁はインジケータ
集合包装用GTIN-14を内包する商品のGTIN-13を基に設定する場合、GTIN-13のチェックデジットを外し、その12桁の先頭へインジケータを付けます。集合包装用商品コードでは1~8を使用し、最後にチェックデジットを再計算します。
インジケータは、集合包装の入数や荷姿などを区別するために使われます。
例えば、同じ飲料でも「6本入りケース」と「24本入りケース」、「カートン包装」と「シュリンク包装」などを区別したい場合があります。このような違いを管理するためにインジケータが使われます。
なお、インジケータ9は不定貫商品を識別する用途に使われ、集合包装用商品コードの設定には使用しません。
GTIN-14とITFは同じものではない
「14桁のバーコードはITF」と覚えている人もいますが、厳密には分けて考えたほうが正確です。
- GTIN-14:商品・集合包装を識別する14桁の番号
- ITFシンボル:GTINなどを機械可読表示するバーコードシンボル
国内ではGTIN-14をITFシンボルで表示する方法が一般的ですが、番号そのものと表示方式は別物です。

段ボールに14桁があれば必ずGTIN-14?
段ボールに14桁の番号が表示されていればGTIN-14である可能性はありますが、「段ボール=必ずGTIN-14」ではありません。段ボール側のコードを見分けたい場合は、段ボールのバーコードの意味と数字の見方も参考になります。
例えば24本入り飲料ケースそのものを消費者が店頭で購入し、POSレジを通る販売単位として扱う場合があります。このような場合、集合包装ではなく消費者購入単位として別のGTINを設定する必要があります。
逆に、倉庫から倉庫へ輸送するための箱を個別に追跡したい場合には、GTINとは別の識別コードが使われることもあります。
18桁ならSSCCの可能性もある
物流ラベルで18桁の番号を見つけた場合は、SSCCの可能性があります。
SSCCは「Serial Shipping Container Code」の略で、日本語では出荷梱包シリアル番号と呼ばれます。パレットやケースなどの輸送梱包単位を一意に識別するための18桁のGS1識別コードです。
例えば、24本入り飲料ケースを30ケース積んだ1枚のパレットを出荷するとします。そのパレットを「今回出荷するこの1台」として個別に追跡したい場合には、SSCCを設定して中身のGTINと関連付ける方法があります。
詳しくは、GS1 JapanのSSCC解説で確認できます。
つまり、物流現場では次のように役割を分けて考えると理解しやすくなります。
- 商品1本:商品を識別するGTIN
- 24本入りケース:取引単位として集合包装用GTIN
- 今回出荷するパレット1台:輸送梱包単位を個別識別するSSCC
手元のバーコードが何桁なのか確認する5ステップ
「このバーコードは何なのか」を実際に調べたい場合は、次の順番で確認すると迷いにくくなります。
1|バーコードの近くにある数字を数える
まず、バーコードの下や横に表示されている数字を確認します。8桁、12桁、13桁、14桁ならGTINの可能性があります。ただし、桁数だけで断定はしません。
2|コードが付いている物を見る
次に、何に印刷されているかを確認します。
- スーパーの商品本体
- 小型商品
- 輸入商品
- 段ボールケース
- 物流パレット
- 請求書・払込票
同じ数字の長さでも、付いている場所によって用途が違うことがあります。
3|商品単位か物流単位かを確認する
ここが判断の分かれ目です。レジで1個購入する商品なのか、企業間で扱うケースなのか、輸送ごとに追跡するパレットなのかを考えます。
例えば、段ボールにバーコードがあっても、その段ボール自体を店頭で1箱として販売するのか、物流だけで使用するケースなのかによって設定するコードの考え方が変わります。
4|番号そのものをVerified by GS1で調べる
「このGTINは実際にGS1の番号なのか」「どの事業者が設定しているのか」を確認したい場合は、Verified by GS1を利用できます。
Verified by GS1では、GTINを入力して、GS1 Registry Platformに登録されている基本的な商品情報や、そのGTINを設定した事業者の情報を確認できます。
例えばフリマやECサイトで購入した商品に見慣れないJANコードがあり、「この番号は本当にGS1の番号なのだろうか」と疑問に思ったときの確認手段になります。
ただし、検索結果に商品情報が表示されないことだけで直ちに偽物と判断することはできません。登録されている情報の範囲などもあるため、結果は他の情報と合わせて判断します。
5|バーコードの種類を知りたいならGS1 Japan Scanを使う
見た目だけではCode 128なのかGS1-128なのか判断しにくいことがあります。そのようなときは、GS1 Japanが提供するGS1 Japan Scanが確認方法の1つになります。
GS1 Japan Scanは、JAN、ITF、GS1-128、GS1 DataBar、GS1 DataMatrix、GS1 QRコードなど代表的なGS1標準バーコードを読み取り、データフォーマットを簡易チェックできます。チェックデジットが正しいかどうかも確認できます。
ただし、ここで重要な注意点があります。スマートフォンで読み取れたから、印刷品質まで合格しているとは限りません。GS1 Japanも、アプリはデータフォーマットの簡易チェック用であり、バーコードの表示サイズや印刷品質を検査するものではないと案内しています。業務上、印刷品質の保証が必要な場合はバーコード検証機による確認が必要です。
8桁・12桁・13桁・14桁以外のバーコードもある
「バーコード 桁数」と検索すると8桁、12桁、13桁、14桁が中心に出てきますが、これはGTINを基準にした話です。
バーコード全体を見ると、データ長が固定されていないものもあります。
GS1-128はロット番号や期限なども表現できる
GS1-128は、Code 128という一次元シンボルを使い、GS1アプリケーション識別子というルールに従ってデータを表示するバーコードです。
GTINだけでなく、ロット番号、有効期限、数量など複数のデータを組み合わせて表示できます。そのため、JANシンボルのように「必ず13桁」といった固定長の考え方ではありません。
詳しくは、GS1 JapanのGS1-128シンボル解説で確認できます。
10桁や20桁だから間違ったバーコードとは限らない
例えば倉庫の商品ラベルを見て、数字や英字が20文字近く並んでいたとします。「13桁でも14桁でもないからバーコードではない」と判断するのは早計です。
そのコードがGTIN単体ではなく、ロット番号や期限を組み合わせたGS1-128などであれば、データは長くなります。
また、Code 39やCode 128など、GTINとは別の用途で使われるバーコードも存在します。そのため、「バーコード=8・12・13・14桁」という理解は商品識別コードGTINについての話と覚えておくと混乱しにくくなります。

バーコードの数字にはどんな意味がある?
GTINの数字には商品識別のための構造がありますが、数字を左から読めば商品名、容量、価格などが順番に分かるわけではありません。
GTIN-13の場合は、GS1事業者コード、商品アイテムコード、チェックデジットで構成されます。商品アイテムコードは、事業者が自社の商品を区別するために設定します。
例えば、ある飲料メーカーが商品アイテムコードの「001」を炭酸飲料、「002」をお茶として管理していたとしても、それはその事業者の管理上の番号です。世界共通で「001=炭酸飲料」という意味にはなりません。
そのため、バーコードの数字だけを眺めて、商品カテゴリー、容量、味、価格などを直接読み解くことはできません。
「バーコードには価格が入っている」はどこまで正しい?
スーパーで商品をスキャンすると価格が表示されるため、「バーコードの中に値段が記録されている」と思いやすいですが、一般的なメーカー商品に付いているGTINについては、GTINそのものにその店の販売価格が直接入っているわけではありません。
レジではGTINを読み取り、その番号をキーに店舗の商品マスターから価格を呼び出します。
例えば同じペットボトル飲料でも、スーパーAでは128円、スーパーBでは138円ということがあります。商品のGTINは同じでも、店舗側の価格設定が違うからです。
例外|店内用バーコードでは価格情報を扱うことがある
一方で、「どんなバーコードにも価格は絶対に入らない」と言い切るのも正確ではありません。
小売店が自店だけで利用するインストアコードなどでは、販売金額や値引き額をバーコードで表す運用があります。生鮮食品、量り売り商品、値引きラベルなどで店内用コードを見かけることがあります。
つまり、覚え方としては次のようにすると正確です。
- 一般的なメーカー商品GTIN:店頭価格そのものは入っていない
- 店内用コード:価格や値引き額を表す運用がある
JANシンボルの利用については、GS1 JapanのJANシンボルマーキングマニュアルでも詳しく確認できます。
バーコードの桁数で起こりやすい8つの失敗
| よくある判断 | 問題点 | 正しい確認方法 |
|---|---|---|
| 13桁しかバーコードはない | GTINには8・12・13・14桁がある | GTINの種類を確認する |
| 8桁は13桁を削れば作れる | GTIN-8は別に貸与される | GS1 Japanの利用条件を確認する |
| 12桁は1桁欠けている | GTIN-12という正式なコードがある | UPC-Aか確認する |
| 14桁ならすべてGTIN-14 | 短いGTINを0埋めした14桁形式もある | 元のGTINと用途を確認する |
| 490なら日本製 | GS1プリフィックスは原産国表示ではない | パッケージの原産国表示を見る |
| 14桁なら13桁より情報量が多い | 識別する単位が違うだけの場合がある | 単品か集合包装かを見る |
| スマホで読めれば印刷も問題ない | 読み取りと印刷品質検証は別 | 必要なら検証機で確認する |
| 段ボールなら必ずGTIN-14 | 販売単位や物流単位によって異なる | その箱を誰が何単位で扱うか確認する |
特に注意したいのは、「数字だけ見て判断してしまう」ことです。商品コードを理解するときは、数字の桁数、バーコードの種類、付いている物、識別対象の4点をセットで見るのが失敗を減らすコツです。
自分の商品にバーコードを付けたい場合の確認順序
消費者としてバーコードを見る場合と、自分で商品を販売するためにGTINを設定する場合では、確認すべき内容が違います。
商品を販売する側であれば、見よう見まねで数字を作らず、次の順序で確認します。
- 販売する単位を決める:単品なのか、ケースなのかを明確にします。
- GS1事業者コードが必要か確認する:GTINを設定する場合はGS1 Japanの手続きを確認します。
- GTIN-13で表示できるか確認する:小型商品だからといって最初からGTIN-8を選びません。
- GTIN-8が必要なら利用条件を確認する:印刷可能面積など公式の条件を確認します。
- チェックデジットを正しく計算する:数字を手作業で適当に設定しません。
- 適切なバーコードシンボルを作成する:サイズ、余白、色などの規格を守ります。
- 取引先の要件を確認する:番号が正しくても、納品先独自の登録手続きが必要な場合があります。
GS1 Japanでは、GTINの作成や管理に関する公式情報を公開しています。実際に商品へバーコードを付ける場合は、GTIN(JANコード)の作成手順を確認して進めると安心です。
バーコードの桁数についてよくある質問
バーコードは基本的に何桁ですか?
商品識別コードGTINには8桁、12桁、13桁、14桁の4種類があります。ただし、バーコード全体にはGS1-128など可変長のものもあるため、「すべてのバーコードは何桁」と1つの数字では答えられません。
日本の商品は全部13桁ですか?
いいえ。日本のJANコードには13桁の標準タイプと8桁の短縮タイプがあります。また、輸入品などで12桁のUPC-Aを見ることもあります。
8桁と13桁のJANコードは何が違いますか?
13桁は標準タイプ、8桁はバーコード表示スペースが限られる商品向けの短縮タイプです。8桁は13桁から数字を削ったものではなく、別のGTINです。
13桁を8桁に自分で短縮できますか?
できません。新たにGTIN-8を利用する場合は、GS1 Japanの利用条件を満たしたうえでGTIN-8ワンオフキーの貸与を受けます。
12桁のバーコードは何ですか?
代表的なのは北米で利用されるGTIN-12です。UPC-Aシンボルとして表示されます。
14桁のバーコードは物流専用ですか?
GTIN-14は集合包装の識別に広く使われますが、GTIN-14には不定貫商品の識別用途もあります。また、見た目が14桁でも、元の短いGTINを0埋めした14桁形式の場合があります。
バーコードの最後の1桁には何の意味がありますか?
GTINの最後の1桁はチェックデジットです。前の数字を一定の方法で計算して求め、入力や読み取りの誤りを検出しやすくします。
バーコードから商品の製造国は分かりますか?
GS1プリフィックスだけで製造国を断定することはできません。製造国や原産国を確認したい場合は、商品パッケージの表示を確認します。
バーコードが正しい番号か確認する方法はありますか?
GTINについてはVerified by GS1で、GS1 Registry Platformに登録された情報を検索できます。また、バーコードのデータ形式を確認したい場合はGS1 Japan Scanを利用できます。
スマートフォンで読み取れれば正しいバーコードですか?
必ずしもそうではありません。スマートフォンで読み取れることと、バーコードの印刷品質やサイズが規格を満たしていることは別です。商品を実際に流通させる場合など、印刷品質の確認が必要な場面では検証機による確認が必要になることがあります。
まとめ|8桁・12桁・13桁・14桁はGTINの4種類で、バーコード全体の桁数ではない
商品識別コードGTINには、8桁・12桁・13桁・14桁の4種類があります。
- 8桁はGTIN-8で、バーコード表示スペースが限られる商品向け
- 12桁はGTIN-12で、米国・カナダで利用されるU.P.C.
- 13桁はGTIN-13で、日本で身近なJANコード標準タイプ
- 14桁はGTIN-14で、ケースなどの集合包装の識別などに利用
ただし、バーコード全体がこの4種類だけというわけではありません。GS1-128のような可変長のバーコード、Code 39やCode 128、GS1 DataMatrixなど、別の用途に使われるコードもあります。
手元のバーコードを見分けるときは、数字を数えるだけで終わらせず、「何桁か」「何に付いているか」「何を識別しているか」「どのシンボルか」の順で確認すると判断しやすくなります。
例えば、スーパーの商品に13桁ならGTIN-13、小さな商品に8桁ならGTIN-8、北米向けの輸入品に12桁ならGTIN-12、物流ケースに14桁ならGTIN-14という可能性を考えられます。一方、物流ラベルに18桁ならSSCC、長い可変データならGS1-128など別のコードを疑います。
さらに、「490だから日本製」「14桁だから必ずGTIN-14」「スマホで読めたから印刷品質も問題ない」といった判断は避けることが大切です。番号そのものを確認したい場合はVerified by GS1、GS1標準バーコードのデータ形式を確認したい場合はGS1 Japan Scanを利用することで、見た目だけに頼らず確認できます。
バーコードの桁数は単なる数字の長さではなく、商品や包装、物流単位をどのように識別するかという流通の仕組みと深く関係しています。8桁・12桁・13桁・14桁の違いと確認手順を押さえておけば、普段目にする商品バーコードだけでなく、輸入品や段ボール、物流ラベルを見たときにも、それぞれの役割を判断しやすくなります。


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