【完全ガイド】国番号870の真実!インマルサット電話の謎を暴く
突然「+870」からの着信が表示されると、多くの人が不安になります。これは普通の国番号とは異なり、衛星電話に関連する特別な番号です。本記事では、国番号870の正体と仕組み、迷惑電話への対策方法について詳しく解説します。
インマルサット衛星電話の仕組みと役割
国番号870は、インマルサット(Inmarsat)という衛星通信ネットワークに割り当てられた番号です。インマルサットは、海上、航空、軍事、災害時通信など、通常の地上通信が届かない場所でも通信を可能にするシステムです。よって、この番号からの着信は、本物の緊急通信や海上通話である可能性もあります。
インマルサットは1979年に国際海事機関(IMO)によって設立され、海上安全通信のために始まりました。現在では、政府、メディア、緊急支援機関、航空・海運会社などが利用しています。
例えば遠洋漁業の漁船、北極圏を飛行する航空機、自然災害により通信インフラが壊滅した被災地でも、このインマルサット電話は通信の“命綱”となっています。

詐欺電話のケーススタディ:870の危険な着信
一方で、国番号870を悪用した迷惑電話や詐欺の報告も増えています。インマルサットの番号は一般家庭には不要なものです。その特殊性から、「折り返したくなるように見せかけたワンコール詐欺」が使われることもあります。
事実、実際に日本国内のSNSや迷惑電話共有サイトでは「+870から着信があったが無言」「間違い電話のフリをして折り返しを誘導された」などの事例も報告されています。通話料金は1分数百円〜1000円を超えることもあり、高額な国際通話料金が発生する危険性があります。
また、通話内容も巧妙化しており、「大使館からの連絡を装う音声ガイダンス」や「税務署を名乗る詐欺音声」など、国家機関を偽るケースも確認されています。これらは不安を煽り、折り返しをさせることが目的です。

着信拒否やブロック機能の活用法
スマートフォンでは以下の方法で870番号をブロックできます:
- 通話履歴から「ブロック」設定
- 「Whoscall」や「Truecaller」などの迷惑電話アプリ
- 通信キャリアによる自動フィルタリングサービス
また、迷惑電話として報告しておくと他のユーザーへの警告にもなり、社会的な予防策となります。
iPhone・Androidそれぞれにおいて迷惑電話ブロック機能が搭載されているため、OS標準のセキュリティ設定を確認するだけでも十分な防御が可能です。特に高齢者や子どもを持つ家庭では、設定の見直しをおすすめします。

国際電話の料金比較と注意すべきポイント
インマルサット回線を使用する場合、1分の通話で数百円から1000円以上と非常に高額です。しかもこの料金は一般的な「かけ放題プラン」の対象外です。
実際に、インマルサット公式や大手通信事業者の情報を確認すると、基本料金のほかに接続手数料も上乗せされることがあり、何も知らずに折り返すと数分で数千円の請求になることもあります。
さらに通話料金の仕組みとして、接続した時点で課金が始まる「接続ベース課金」が多く採用されており、たとえ相手が自動音声でも、つながった瞬間から請求が始まります。
重要な対策として:
- 着信履歴はすぐ調べる
- 「+870」は緊急機関以外では極めて稀な通信
- 知らない番号には応答しない・折り返さない
- 通話明細を毎月チェックする
まとめ
国番号870は、主にインマルサットという衛星通信ネットワークで使用されている正当な番号ですが、その高額な通話料を狙った詐欺や悪用も報告されています。
この番号からの着信に見覚えがなければ、折り返さずにブロックや通報するなどの慎重な対応を心がけるべきです。国際電話や特殊番号に対するリテラシーを高めることが、無駄な出費や被害から身を守る第一歩となります。
※本記事はInmarsat公式サイト、通信事業者、迷惑電話共有サイト等の情報を参考に執筆しています。
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