国番号292とは?未割り当ての背後にある危険性
「+292」から始まる電話番号を見たことがありますか?実はこの国番号292は、現在のところ正式に割り当てられていない“未使用”の国番号です。にもかかわらず、こうした番号から着信があるということは、何らかの問題や詐欺の可能性を含んでいることが多く、非常に注意が必要です。本記事では、国番号292の概要から、実際に起こりうる詐欺手口、対処法までを詳しく解説します。
未割り当ての国番号292とその実態
国際電話において使われる「国番号」は、国際電気通信連合(ITU)によって管理され、各国や地域に割り振られています。例えば日本は「+81」、アメリカは「+1」、イギリスは「+44」などが該当します。しかし、+292のように、現在どの国にも割り当てられていない番号も存在しています。
こうした未割り当ての番号は本来使用されないはずですが、詐欺業者などが偽装して使用することがあり、知らないうちに高額な通話料金が請求されるリスクがあるのです。
なお、「29」から始まる国番号の中には、実際に存在するものもあります。たとえば「+290」はセントヘレナ、「+291」はエリトリアに割り当てられています。これらはITUによって正式に認定された正規の国番号であり、正規の通信用途に使われています。一方で「+292」は現在どの国や地域にも割り当てられていない空白番号のひとつです。
なぜ未使用番号が使われるのか?
理由の一つとして、一般の人々が国番号に詳しくない点が挙げられます。+292のように聞き覚えのない番号が着信に表示されると、好奇心や不安からつい電話に出たり、折り返しをしてしまうことがあります。
詐欺グループはこの心理を逆手に取り、未割り当ての番号を用いて架空請求やワン切り詐欺、SMS詐欺などを仕掛けてきます。公式な国に割り当てられていないため、追跡も困難で、被害の実態も把握しにくいのが現状です。
国番号292を使った詐欺の手口と事例
- ワン切り詐欺:数秒で電話を切り、ユーザーが折り返すことで通話料を発生させる手口
- 自動音声による詐欺:出ると自動音声が流れ、銀行口座やパスワードの入力を誘導する
- SMS詐欺:架空請求や荷物の不在通知を装ってリンクをクリックさせる
いずれも共通しているのは「相手に折り返させる」「情報を引き出す」ことを目的としている点です。+292と表示された時点で、まずは疑う習慣が必要です。

被害を防ぐために今できる対策
- 電話に出ない:見知らぬ番号、とくに+292などの不明な国番号からの着信は無視する
- 折り返さない:ワン切りに対して折り返すと高額請求の危険
- 迷惑電話アプリの活用:Whoscallやトビラフォンなどを導入
- キャリアの迷惑電話ブロックサービスを利用:NTTドコモ、au、ソフトバンク各社の設定を活用
- 警察や消費者センターへ相談:不審な着信が続く場合は、情報共有を
国際電話をかける際の注意点
発信側としても、国際電話をかける際には国番号の確認が不可欠です。特に企業などで外部に連絡する場面では、誤った国番号を入力しないよう注意する必要があります。+292など、存在しない番号への誤発信は料金トラブルに発展する恐れもあります。
また、国番号リストはITUや通信キャリアの公式サイトなどで確認できるので、事前に把握しておくと安心です。

まとめ
国番号292は現在、正式な国や地域には割り当てられていません。しかし、このような「空白」の番号を悪用する詐欺行為が存在するのも事実です。知らない番号には出ない・折り返さない・ブロック設定する。この3つの行動だけでも、被害の可能性を大幅に減らすことができます。
また、「+29」から始まる番号のうち、実際に割り当てられているものと、そうでないものの違いを理解しておくことも大切です。+290(セントヘレナ)、+291(エリトリア)などは問題ありませんが、+292のように未使用の番号については十分に注意しましょう。
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