ロレックス保証書の国番号とは?意味・一覧・中古購入時の注意点を解説

ロレックスの保証書(ギャランティカード)には、販売国を示す「国番号(販売国コード)」が記載されます。この記事では、国番号の意味、確認方法、中古購入時の見方や注意点をまとめて解説します。保証や修理の基本はロレックス公式の規約・窓口が最終拠り所になるため、リンク先もできる限り公式ページに揃えました。
ロレックス保証書に記載される「国番号」とは?
国番号(販売国コード)の基本的な意味
ロレックスの保証書に記載される「国番号」とは、その時計がどの国の正規代理店で販売登録されたかを示すコードです。
これはモデル名やリファレンス番号(型番)とは別の情報であり、購入地や販売経路を識別する目的で用いられます。
例えば、日本の正規販売店で購入された個体であれば「410」などの日本向けコードが入っているケースがあります。
この番号は「どの国で販売登録されたか」を示すだけで、保証やアフターサービス自体は世界中の正規代理店で共通して受けられます。
そのため、国番号が違うからといって修理やオーバーホールが受けられないといった心配はありませんが、中古市場では重要な参考情報として扱われます。
👉 詳細解説:かんてい局:ロレックスの国番号について
なぜ保証書に国番号が記載されるのか
ロレックスは世界中に正規代理店を展開していますが、その販売経路や流通状況を一元管理する必要があります。
そこで販売国のトレーサビリティ(追跡可能性)を確保するために国番号が設定されています。
国ごとに流通経路や定価、サービス内容が異なる場合があるため、国番号は管理や顧客対応をスムーズにする役割を果たしています。
- 流通管理の一環:どの国で販売された個体かが明確になる。
- 並行輸入品との区別:日本正規品か海外正規品かを判断する目安になる。
- 中古市場での評価:国番号が「日本(410など)」だと、日本人購入者に人気が高くリセールバリューに影響することもある。
ロレックス保証書の国番号一覧(例:主な国・地域別コード)
以下は中古品市場や時計専門サイトで知られている代表的な出荷国コードです。ロレックス公式の正式一覧ではないため、最終確認は購入時の保証書記載内容または販売店にて行ってください。以下の情報は参考としてご利用ください。
国・地域 | コード例 |
---|---|
スイス(本社) | 010, 012–015, 017, 021–026, 028, 032–033, 036–039, 044–045, 061–062 |
リヒテンシュタイン | 036 |
ドイツ | 100 |
フランス | 110–113, 119 (COMEX) |
オーストリア | 120–128 |
ベルギー/ルクセンブルク | 130 |
オランダ | 133–138 |
スペイン | 150 |
英国/アイルランド | 160 |
イタリア | 170, 181, 185, 189 |
ギリシャ・マルタ・トルコなど | 200–208 |
ポルトガル | 210–218 |
北欧諸国(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド) | 226–237, 240–284, 291–298 |
中央/東欧(ポーランド、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、スロベニア等) | 311–325 |
ロシア・モンゴル・トルコ | 330, 338, 381, 385 |
アジア・パシフィック(日本、香港、中国、韓国、シンガポールなど) | 400 (香港/中国), 408 (ソウル), 410 (日本), 413 (韓国), 430–440 (東南アジア) |
インド周辺・中東・アフリカ | 500–548 |
カナダ・アメリカ・中南米 | 700–790 |
オセアニア(オーストラリア/ニュージーランド) | 810, 842 |
アメリカ一部地域(ハワイ、アラスカ、グアム等) | 871–873 |
日本(旧コード含む) | 900(旧)、410(現在) |
出典・参考:OysterInfo(時計専門サイト)、かんてい局、Bob’s Watches など
上記一覧は極めて包括的ですが、国番号は同一国内でも年代や販売地域によって異なるコードが使われることがあります。購入時には、保証書に記載されている番号と照らし合わせて確認してください。
国番号と正規品・並行輸入品の関係
正規代理店で購入した場合の国番号
正規代理店で購入し、店頭で販売登録されたロレックスは、その販売国のコード(国番号)が保証書に記載されます。日本の正規店で登録された個体なら日本の国番号、米国の正規店なら米国の国番号という具合です。国番号は「どの国の正規ネットワークで販売されたか」を示すだけで、保証やアフターサービスの可否を直接左右する番号ではありません(保証期間・条件は購入日や当時の規約に依存)。正規店はロレックス公式のストアロケーターから地域別に確認できます。正規販売店検索(ロレックス公式)。
- 確認ポイント:保証書の名義、販売日、販売店名・印字(またはQR/NFC仕様のカード情報)が整合しているか。販売店名が公式ロケーターで実在するかもチェック。公式ロケーターで検索。
- サービス体制:ロレックスは世界各地の正規サービスセンターでアフターサービスを受けられる体制を敷いています(保証の可否は個体の状態や期間に依存)。日本国内のサービス拠点は公式のサービスロケーターで確認可能。サービスセンター検索(日本)。
並行輸入品で見られる国番号の特徴
並行輸入品は、海外の正規店で販売登録(=海外の国番号が入る)された個体が、流通ルートを通じて日本に入ってきたものです。並行=偽物ではありません。ただし販売国・販売店・販売日の整合性、カードの仕様(旧来の紙保証→プラスチックカード→現行カードへの切替時期)などを丁寧に確認することが重要です。整合しない痕跡(名義の打消線や不自然なスタンプの上書き、販売日が不自然に新しい/古い等)があれば注意。アフターサービスは世界の正規ネットワークで受けられますが、作業受託の可否や費用は状態・履歴により判断されます。アフターサービス方針(公式)。
- メリット:入手困難モデルでも見つかる可能性がある/価格条件によっては有利。
- 留意点:保証の起算日が海外販売日になる/販売店名義や販売日が「未記入」のままのカードは評価が分かれる/出所の説明が曖昧なものは避ける。
- 追加チェック:国番号の一意性はロレックスが公式に一覧公開しているわけではないため、「リストだけ」で真贋を決めない。最終判断は保証書原本・シリアル・販売店の実在・時計の実機コンディションの総合で行う。
中古購入時に国番号をどう活用するか
国番号は「その個体の販売由来」を補足するための手がかりです。中古購入では以下の順で確認すると効率的です。
- 保証書の整合性:名義・販売日・販売店情報・国番号の一貫性をチェック。販売店が公式ロケーターに掲載される正規店か確認。正規店検索。
- サービス履歴:過去の整備・修理の明細や見積書の写しがあれば評価が上がる。日本国内のサービス受付窓口の場所はサービスロケーターで確認。
- 販売店の説明力:並行経路であれば「いつ・どこから・どのように入荷したか」の説明が明確か、返品・買取保証などの体制があるかを確認。
- 相場との乖離:国番号の違いのみで価格が大きく動くことは基本少なく、状態・付属品完備度・人気度の影響が大きい。あくまで補助的要素として扱う。
よくある質問(FAQ)
- Q. 国番号が日本でないと日本で修理できない?
A. いいえ。ロレックスは世界の正規ネットワークでアフターサービスを提供しています。保証期間内外の取り扱い・費用は個体や規約に応じて判断されます。公式サービス情報。 - Q. 国番号一覧を覚えれば真贋判定できる?
A. 不可。ロレックスが公式に国番号表を公開しているわけではなく、年式・カード仕様で表記が変わる場合もあります。保証書原本の整合性+販売店の実在+実機の検査の総合判定が基本です。
まとめると、国番号=販売国の手がかりであり、価値や真贋を一発で決める印ではありません。中古で安心して購入するには、国番号は「裏どりの糸口」として使い、公式ロケーターで販売店実在を確認し、サービス体制と履歴を総合的にチェックするのが安全策です。正規販売店検索/サービスセンター検索。
中古でロレックスを購入する際の注意点
保証書の有無と国番号の確認方法
- 保証書原本があるか:販売日・販売店名・国番号の記載、カードの仕様(近年はグリーンカード)を確認。
- 記載の整合性:本体シリアル/リファレンス/販売日と、買取店の伝票・説明とが一致しているか。
- 正規性の裏取り:気になる場合は購入前に最寄りの正規店やサービス窓口に「点検やオーバーホールの可否」を相談するのが安心です。
・サービスセンター検索(ロレックス公式)
国番号と真贋判定の関係
国番号はあくまで販売国の識別であり、真贋を単独で決める材料ではありません。総合判断として、刻印・文字盤・針・ムーブメント・付属品・履歴まで含めて評価しましょう。アフターサービス可否や純正部品の供給可否は、以下の公式ガイドの考え方に沿って確認すると確実です。
・保証・サービスの考え方(ロレックス公式)
市場価値やリセールバリューへの影響
人気の年式・文字盤・コンディションに加えて、国内正規ギャランティか海外ギャランティかで相場が動くことがあります。もっとも、個体差・相場環境次第で振れ幅が大きいので、複数店の査定や最新相場を比較するのが現実的です。
ロレックス保証書の国番号に関するよくある質問
Q. 国番号が違っても修理や保証は受けられるの?
A. 原則としてロレックスの国際保証はグローバルに有効です。具体的な受け付け可否・必要書類・納期は、公式サービスセンター検索から最寄り窓口に確認するのが確実です。
Q. 国番号が欠けている・記載が不明な保証書は?
A. 打消線・上書き・国番号未記入など不審点がある場合は、購入前に販売店へ根拠を確認し、可能なら点検見積を取ってから判断しましょう。公式の「保証・サービス」ページの方針が最も信頼できます。
・保証・サービス(ロレックス公式)
中古購入時のチェックリスト(保存推奨)
- 保証書原本の有無:販売日・販売店・国番号・名義の整合性を確認。
- 本体と付属の一致:シリアル・型番・カード記載が一致するか。
- 整備履歴:過去のオーバーホール伝票や見積書があると安心。
- アフターの可否:購入後のメンテ窓口(公式サービスセンター)で受けられるか事前確認。
- 販売店の説明責任:不明点は書面・メールで残し、後日の証跡に。
参考リンク(内容と対応する公式情報)
- 正規販売店の確認:ロレックス公式「正規販売店検索」
- アフターサービス窓口:ロレックス公式「サービスセンター検索」
- 保証とメンテナンスの基本:ロレックス公式「保証・サービス」

まとめ|国番号は「販売国の履歴」。最終確認は公式窓口で
国番号は販売国の識別に使う補助情報であり、真贋や価値を単独で決めるものではありません。保証・修理・点検はロレックス公式の方針に則って運用されるため、迷ったら正規販売店とサービスセンターでの確認が最も確実です。リンク先はすべて該当内容に対応する公式ページなので、購入前・売却前の下調べに活用してください。
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