習い事における謝礼封筒の意味と基本マナー
習い事の講師に対して感謝の気持ちを表す際に使われる「謝礼封筒」。発表会や特別レッスンの際に渡すことが多く、金銭を包む際にはマナーを守ることが大切です。たとえば表書きの書き方や封筒の選び方、中に入れる金額の相場など、知らないと恥ずかしい常識もあります。
また、通常の月謝と謝礼は異なる位置づけであり、それぞれ適した封筒・表現・渡し方が求められます。この記事では、謝礼封筒のマナーと月謝封筒との違いについても詳しく解説します。
謝礼封筒の選び方と書き方の基本
謝礼封筒は、白無地のシンプルなものから、水引付きの丁寧なものまで種類があります。基本的には「御礼」や「御祝」と書かれた封筒を選び、筆ペンまたは毛筆で表書きを行うのが望ましいです。
講師の名前は裏面の左下に縦書きで「◯◯先生」と記載するか、中包みに「◯◯先生 御侍史」と書くのが丁寧です。金額は中包みや封筒の裏面中央に、上から約1/3あたりの高さの位置に「金八千円」などと縦書きで記載します。真ん中よりやや上の位置を意識するとバランスよく見えます。
新札を用意するのが基本で、汚れや折れのない丁寧な扱いが求められます。
封筒に入れる金額の相場と渡し方
金額は発表会などの特別な機会であれば3,000円〜10,000円程度が一般的です。ただし、地域性や講師との関係、習い事の内容によって相場は異なります。あくまで感謝の気持ちとして渡すものであり、金額が多ければ良いというものではありません。
渡すタイミングは、レッスン終了後や発表会の終了時が一般的です。直接手渡しする場合には、「ありがとうございました」「お世話になりました」などの丁寧な一言を添えましょう。
普通の月謝についての扱いと封筒マナー
月謝は定期的に支払う授業料であり、謝礼とは異なる性質を持ちます。月謝を現金で渡す場合も、封筒に入れて丁寧に渡すことがマナーとされています。
封筒には「月謝」あるいは「◯月分月謝」などと表書きし、生徒の名前(例:「山田花子」)を左下に縦書きで記入します。裏面には金額(例:「金八千円」)を縦書きで封筒の裏面中央、やや上部(全体の1/3あたり)に記載するのが一般的です。目安としては、封筒の縦の長さを3等分し、上から1つ目の中央あたりにくる位置に書くとバランスが良くなります。
市販の月謝袋は、表に科目名や月別の支払い記録欄が印刷されているものもあり、学校や教室から指定される場合もあります。デザインにこだわる必要はありませんが、清潔感があり整った封筒を使用することで好印象につながります。
100円ショップでもシンプルで上品な封筒が手に入るため、費用をかけずともマナーを守ることが可能です。
習い事の謝礼・月謝で気をつけたいその他のポイント
- 封筒の封は糊でしっかりと閉じる(特に渡す相手が複数いる場面では必須)
- 封筒にシワや汚れがないようにする(封筒も礼儀の一部)
- 講師が受け取りやすいタイミングを選ぶ(レッスン中は避ける)
また、送り状を同封することでより丁寧な印象を与えることができます。特に郵送での謝礼の場合には、簡単なお礼の言葉とともに送ると喜ばれます。
まとめ:謝礼封筒と月謝封筒を正しく使い分けよう
習い事での謝礼や月謝のやりとりは、単なるお金のやりとりではなく気持ちを表す大切な行動です。シーンに応じた封筒の選び方、正しい書き方、タイミングを知ることで、講師との信頼関係もより良好なものになります。
この記事を参考に、「失礼のない丁寧な対応」ができるよう心がけましょう。
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