まず押さえるべきこと
+86は中国の国番号です。着信やSMSに+86が表示されても、本物の連絡の場合と偽装や迷惑目的の場合が混在します。表示だけに頼らず、出ない・折返さない・公式で確認の手順で対応しましょう。

国番号86とは?基本情報を解説
国番号86とは?
国番号86は中国に割り当てられた国際電話コードです。国際表記は「+ 国番号 → 国内番号」で、国内表記の先頭0は国際表記で外すのが基本です。
国際電話番号リストとその役割
世界の番号は国際電気通信連合の番号計画に基づいて割り当てられます。連絡先をはじめからE.164形式(+ 国番号 → 0抜きの国内番号)で保存すると、国内外のどこからでも同じ操作で発信できます。
国番号861との違いとは?
「861…」のように見える番号は、+86の後ろに中国の国内番号が続いているだけで、861という別の国番号は存在しません。見間違いに注意しましょう。
国番号86からの電話は危険か?
携帯電話や固定電話における迷惑電話の実態
正当な業務連絡や家族・知人からの通話もありますが、近年は詐欺や迷惑な勧誘に悪用される事例も増えています。ワン切り誘導、自動音声を用いた本人確認詐称、技術サポート詐称、投資や当選を口実にした手口が代表例です。
詐欺の手口とその対策方法
- 自動音声詐称:配送や税金、口座ロックを装い、キー入力やサイト訪問を要求。→ 応じずに終了。
- サポート詐欺:端末の感染を装い、リモート操作や決済を迫る。→ 公式アプリ本体から自分で確認。
- 当選・投資詐欺:高利回りや当選通知で手数料や個人情報を要求。→ すべて無視し、別経路で裏取り。
- ワン切り誘導:折返し発信で課金や長時間待機を狙う。→ 折返さない。
国番号86からの着信があった場合の対応方法
出てしまった場合の対策とは?
- 要件が不明なら即時に終了。個人情報やコードの読み上げを求められても応じない。
- 必要なら、企業の公式サイト掲載の代表番号へこちらから発信して裏取り。
- 日時や内容をメモやスクリーンショットで記録し、必要に応じて通報。
着信拒否やブロックの方法
- スマホ設定で国際・非通知・未登録のブロック、連絡先以外の留守電振分けを有効化。
- 固定回線は不要期間に国際発着信休止を申し込み、必要時のみ再開。
- 連絡先は最初から国際形式で保存して誤発信を防止。
Whoscall等のアプリを利用するメリット
迷惑番号データベースの更新頻度が高く、通報共有と自動ブロックを備えたアプリは有効。導入後も手動ブロックや連絡先整備を併用し、誤判定を減らしましょう。

電話番号のかけ方と日本との国際通話の流れ
国際通話のかけ方と注意点
- 日本から中国へ:+86 → 0を外した中国国内番号(固定は010 → 86 → 0抜きの番号)。
- 中国から日本へ:+81 → 0を外した日本の番号。
- 連絡先は最初からE.164形式で保存すると誤発信が減ります。
国際電話利用時の料金や仕組み
料金はキャリア・プラン・経路で変動します。最小課金・切上げや国際SMSの分割課金に注意し、可能な場面はWi-Fi通話や公式アプリ通話に切替えると費用対効果が高まります。
SIM契約の形態による発信の違い
日本の番号を海外ローミング中に使えば受信側表示は日本の国番号、現地SIMで発信すれば現地の国番号になります。どちらの場面でも、連絡先を国際形式で統一しておくと操作が一定になります。
迷惑電話を防ぐための実践的対策
迷惑電話対策のアプリおすすめ
データベースの更新が活発で、ユーザー通報が反映されるアプリを選定。導入後も手動ブロックと連絡先整理を継続します。
携帯電話キャリアのサービスを利用する
各社の迷惑電話・迷惑SMSブロック、フィルタリング、留守電振分けを活用。固定回線は国際発着信休止でリスクを抑えられます。
詐欺が増えている理由と具体例
番号偽装の普及、A2P経路の複雑化、翻訳・生成技術の高度化が背景。配送・還付・口座ロック・投資などを口実にリンククリックや折返し発信を迫るのが定番です。
まとめ:国番号86からの着信のリスクと対策
知識を持つことの重要性
+86は中国の国番号。表示だけでは真偽を判定できません。番号の見た目より内容の妥当性と別経路での裏取りを重視しましょう。
適切な対処法を身につけるために
- 出ない・折返さない・公式で確認を徹底。
- スマホのブロック/留守電振分けと、固定回線の国際発着信休止を活用。
- 連絡先は国際形式(+ 国番号 → 0抜きの国内番号)で統一。
- 通話は要点を事前メモし、短時間で完了。
参考:国際電気通信連合の番号計画/総務省の国番号案内/各社の迷惑対策サービス案内。
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