国番号80番台とは?
国番号のうち+80〜+89の範囲は、主にアジア圏の国々や特殊な国際サービスに使用されています。ただし、その中には未割当の番号や、一般ユーザーに知られていない特殊用途のコードも含まれています。
特に+80単体はITU(国際電気通信連合)の公式資料でも未割当とされており、詐欺やスプーフィング(なりすまし)に悪用されるリスクが高い番号帯としても注意が必要です。

+80番台の国番号 一覧(ITU情報に基づく)
- +81:日本
- +82:韓国
- +83:未割当
- +84:ベトナム
- +85:未割当
- +86:中国
- +87:INMARSATなどの衛星通信用途
- +88:国際ネットワークサービス(E.164-882/883)
- +89:未割当
未割当番号や特殊番号のリスクと特徴
+83、+85、+89などは現在、どの国にも割り当てられていない番号です。こうした番号は、スプーフィング詐欺やワン切り詐欺の発信元として悪用されるケースがあります。
また、+87や+88は国ではなく衛星通信やネットワーク専用の番号であり、一般の国際電話では見慣れないため、知らない番号からの着信に対する警戒心が求められます。
迷惑電話・詐欺電話の手口と対策
未割当の+80番台番号からの着信は、次のような悪質な手口に使われる可能性があります:
- 数秒で切れる「ワン切り」を使い、折り返させて高額通話料を発生させる
- 架空の請求メッセージや「当選通知」をSMSで送信
- 有料情報提供番号へ誘導する自動音声ガイダンス
これらの被害を避けるために、次のようなアプリや機能を利用することをおすすめします。
- Whoscall:着信時に発信者情報をリアルタイム表示
- Truecaller:スパム番号データベースを元に着信ブロック
- スマホ標準機能:不明な番号を自動でミュート、着信拒否

国際電話料金と折り返し時の注意点
未割当番号への折り返しは、高額な国際通話料金が発生する恐れがあります。たとえば、キャリアによっては1分数百円〜数千円の通話料が請求されることがあります。
このような事態を防ぐには、キャリア側で国際通話制限をかけておく、またはスマホの設定で「不明な番号へ折り返さない習慣」を持つことが有効です。
信頼できる国番号情報の入手先
国際電話コードはITU(国際電気通信連合)が管理しており、公式サイトや運用公報(Operational Bulletin)に最新の割当情報が掲載されています。また、次のようなサイトも参考になります:
まとめ:+80番台を正しく理解しよう
+80番台の国番号は、一部の国にのみ正しく割り当てられていますが、多くは未割当か特殊用途です。特に+80単体や+83、+85、+89などはスプーフィングに悪用されやすく、注意が必要です。
番号の正しい知識を持ち、怪しい着信には反応しないことが大切です。常に安全な発信・受信の環境を整えましょう。
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