+295は未割当、でも着信には注意が必要
国番号+295は、現在どの国や地域にも割り当てられていない未使用の国番号です。過去にはサンマリノに割り当てる案もありましたが、最終的には+378が使用され、+295は正式に廃止されました。
+29番台の正確な国番号一覧
+295を含む+29番台の番号には、以下の割当状況があります。
- +290:セントヘレナおよびトリスタンダクーニャ(イギリス領)
- +291:エリトリア
- +292〜+294:未割当(予約も契約もなし)
- +295:未割当(過去にサンマリノの案があったが廃止、現在割当なし)
- +296:未割当
- +297:アルバ(オランダ王国構成国)
- +298:フェロー諸島(デンマーク領)
- +299:グリーンランド(デンマーク領)

+295に見える番号の組み合わせとは?
実際には+295は使われていませんが、次のような国番号と市外局番の組み合わせが+295に見間違えられる可能性があります。
- +20 95:エジプト(+20)+ 市外局番95(ミヌフなど)
- +234 95:ナイジェリア(+234)+ 市外局番95
- +7 495:ロシア(+7)+ 市外局番495(モスクワ)
- +92 51:パキスタン(+92)+ 市外局番51(イスラマバード)
特にスマートフォンの小さな画面や一部のアプリ・通話履歴表示では、国番号と市外局番の境界が不明確であることが多く、番号の一部だけを見て「+295」と誤認してしまう事例が確認されています。
+295を装った詐欺電話の実態
+295は未割当であることを逆手に取り、詐欺業者がこの番号を「スプーフィング(偽装)」して発信する事例があります。存在しない国番号からの着信であることから、ユーザーの警戒心を下げ、「海外の重要な通知かも」と思わせる心理的トリックも含まれています。
- +2955〜、+2959〜の番号からワン切り
- SMSで「支払い確認」「当選通知」「荷物の不在通知」などの詐称
- リンク先に偽装サイトを設け、個人情報を盗むケースも多数

迷惑電話への対応とブロック対策
+295のように実在しない番号からの着信には、以下の対策が有効です。
- 折り返し電話はしない:ワン切り詐欺のリスクがあるため
- 信頼性のあるアプリを導入:Whoscall、Truecallerなど
- 通信キャリアのブロック機能:ドコモ、au、ソフトバンク各社が提供
- Google検索やSNSで番号情報を確認
また、家族や高齢者にもこうしたリスクがあることを共有し、被害を未然に防ぐための意識づけも重要です。
国際電話の通話料にも注意
仮に+29番台の実在する国へ誤って電話をかけてしまった場合、通話料は数百円から数千円/分にのぼることもあります。衛星回線や遠隔地の通信は特に高額で、プリペイドSIMや格安SIMでは「通話不可」だったり「通話料未定義」の場合もあり、知らないうちに高額請求が発生するリスクもあります。
月末に請求書を見て驚かないよう、国際通話に対応するかどうか、事前にキャリアや契約内容を確認しておくことが肝要です。
まとめ
国番号+295は未割当で、実際には使用されていません。 しかし、番号の構成や表示のされ方によっては、+295に見えることがあり、詐欺業者がこれを悪用するケースが報告されています。
+29番台の他の番号と混同しないためにも、国番号の基本知識や、詐欺手口の最新動向を知っておくことが、安心安全な通信生活に繋がります。
迷った時は番号検索、セキュリティアプリ、そして何より「知らない番号には出ない・折り返さない」を基本ルールにしましょう。
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