国番号180の電話、詐欺かも?知っておくべき対策
近年、知らない番号からの着信が増える中で、「180」から始まる番号に不安を感じる人が増えています。本記事では、国番号180の正体、番号の誤認の背景、そして迷惑電話の対処法について事実に基づいて解説します。

国番号180とは?その正体と誤認の可能性
実際には、「180」という国番号は存在しません。国際電気通信連合(ITU)が定める国番号一覧において、180はどの国にも割り当てられていない番号です。
それにもかかわらず「180から始まる番号」に見えるケースがあるのは、主に以下のような誤認が原因です:
- 国番号「1」(アメリカ・カナダ)+ 市外局番「800」や「808」:例「+1 800-xxxxxxx」など。
- 国番号「18」のように見える誤表示:国際電話の表示形式の不統一により、前後の数字が連続して表示されることがあります。
- 電話番号の冒頭「0」が消されることによる誤認:国際フォーマットに変換された際に起こる。
つまり、「180xxxxxxx」と表示されていても、それが「国番号180」ではない可能性が極めて高いのです。
中国の携帯番号との混同に注意
中国国内では「180」「181」などから始まる携帯電話番号が一般的に存在します。ただし、これらの番号が国外に発信される際には、必ず中国の国番号「+86」が先頭に付く仕様です。たとえば「180xxxxxxx」は、国際電話として発信されると「+86 180xxxxxxx」となります。
したがって、「+180xxxxxxx」という形で着信がある場合、それが中国からの発信である可能性は極めて低いと言えます。
180表示の番号に関する詐欺電話の事例
近年、スプーフィングと呼ばれる番号偽装技術により、存在しない国番号や怪しい番号を表示してかけてくる詐欺電話が増えています。「180」で始まる番号もその例外ではなく、以下のようなケースが報告されています:
- ワン切りで折り返しを促し、架空請求につなげる手口
- 国際配送や金融関連のトラブルを装う偽サポート電話
- 税金や社会保障を名乗る詐欺電話

こうした電話に出たり、折り返したりすることで高額な通話料が発生したり、個人情報が悪用されるリスクがあります。
正しい対処法と迷惑電話対策アプリ
「180」で始まる不審な番号からの着信があった場合は、以下の対処が有効です:
- 不明な国際電話には出ない
- 折り返しをしない
- 番号を検索して信頼性を確認する
- 迷惑電話対策アプリ(Whoscall、Truecallerなど)を導入
- 携帯キャリアの着信拒否機能を設定

万が一、不審な通話をしてしまった場合は、すぐに通話履歴と料金明細を確認し、通信キャリアに相談しましょう。
まとめ:180という表示に惑わされない判断力を
「180」は正式な国番号ではなく、多くのケースで表示上の誤解や番号偽装によるものです。アメリカやカナダ、中国国内の番号、または詐欺電話が発信元である可能性も含まれるため、安易に信じて応答することは避けましょう。
情報の見極めと、適切なアプリや設定による防衛策を組み合わせることで、リスクを最小限に抑えることができます。今後も知らない番号からの着信には慎重に対応することが、身を守る第一歩です。
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