「国番号+78」はどこの国?実は存在しない番号にご注意!その理由と悪用リスクを徹底解説
+78という国番号がスマートフォンに表示され、「どこの国からの着信だろう?」と不安に思ったことはありませんか?実はこの番号、現在どの国にも割り当てられていない未使用の国番号です。しかしそれにもかかわらず、+78と表示された着信やSMSが届くことがあります。本記事では、その理由や背景、そして詐欺に悪用されるリスクと対処法について詳しく解説します。
+78は割り当てられているのか?
現在、+78はどの国にも使われていない未使用番号
+78は、国際電話で用いられるE.164規格において正式な国番号としては未割り当てです。E.164は、国際電気通信連合(ITU)が管理する電話番号の国際規格で、+1から+9までのゾーンに分類されています。その中で+7はロシアとカザフスタンに割り当てられており、+78はその派生のように見えてしまうことがありますが、独立した国番号ではありません。
それでも表示されるケースとは?
着信履歴やSMSの送信元として+78と表示されるケースは、主に以下の2パターンです:
- +7に続く数字(例:+7 8XX)が「+78」と誤解されて表示される場合
- スパム業者や詐欺グループが、存在しない国番号をあえて偽装する場合
このような誤表示や偽装は、特にスマホの機種やOS、通信アプリの処理方式に依存して起こりやすくなっています。

なぜ未使用の+78が通信に現れるのか
+7の一部として誤認されやすい構造
ロシアやカザフスタンの携帯番号は+7に続いて8から始まるケースも多く、例えば+7 812などがそれに該当します。これがスマートフォンや通信アプリ上で、国番号+78として誤って表示されることがあるのです。
このような表示上の誤解が、「知らない国からの着信」と誤認されてしまう原因となります。
詐欺やスパムに利用される可能性も
一部の詐欺業者は、存在しない番号帯を使うことで受信者に疑問を持たせにくくするという手口を使います。+78のような未使用国番号は、正体がつかみにくいことを逆手にとって悪用されやすいのです。
また、未割り当ての番号であれば通話履歴やメッセージの追跡が困難になるケースもあり、悪質な送信元の特定が難しくなるという点でも詐欺に好都合なのです。
+78を装った詐欺メッセージの実態
不在通知・未納金請求・アカウント警告の典型例
以下のようなSMSが+78から送られてくるケースがあります:
- 「荷物の不在通知:再配達はこちら」
- 「未納料金があります。至急ご確認ください」
- 「アカウントに不正アクセスがありました。パスワードを変更してください」
これらはすべてフィッシング詐欺やウイルス拡散を目的としたものです。

リンクを開かない・反応しないが基本
これらのメッセージには偽サイトへのリンクが含まれている場合が多く、タップしてしまうと個人情報を入力させられたり、端末にマルウェアがインストールされたりするリスクがあります。
知らない番号からのリンクは絶対に開かない、不審な番号は即削除・ブロックを徹底しましょう。
まとめ:+78が表示されたらすべきこと
まずは検索、次にブロック、そして無視
+78と表示された番号に対しては、出ない・折り返さない・リンクを踏まないが基本。ネット検索でその番号が詐欺報告されていないか確認するのも有効です。
家族にも伝えたい「番号リテラシー」
高齢の家族や子どもなど、スマホに不慣れな人ほど、こうした詐欺に騙されるリスクが高くなります。怪しい番号の見分け方や対応方法を家族で共有することが大切です。
正しい知識が詐欺対策の第一歩
+78は現時点でどの国にも割り当てられていないという事実を知っていれば、不安になることなく冷静に対応できます。今後も同様の番号が悪用される可能性があるため、日頃から情報収集と警戒を忘れずに行動しましょう。
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