【国番号020】海外からの電話は要注意?日本の「020」番号との違いも解説

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【国番号020】海外からの電話は要注意?日本の「020」番号との違いも解説

最近、「+020」や「0020」から始まる番号から着信があり、「どこの国だろう?」と不安に思った方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「020」は国番号ではありません
つまり、「+020」からの着信は海外の実在する国からではなく、詐欺やスパムの可能性もあります。
一方、日本国内では「020」は正式な番号帯として存在しており、主にIoT機器やデータ通信専用SIMに使われています。
この記事では、「020」の正しい意味と、海外番号を装った不審な電話の見分け方について詳しく解説します。

スマートフォンに+020の不審な着信が表示されているイメージ
「+020」からの着信は実在しない国番号。詐欺やスパムの可能性に注意。
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020は国番号ではない:結論と基本ルール

まず知っておきたいのは、「020」は国番号として存在しないということです。
国際的な通信を管理する機関である国際電気通信連合(ITU)が定める国番号リストにも「020」は登録されていません。
つまり、「+020」や「0020」で始まる番号を見かけたとしても、それはどこの国にも正式に割り当てられていない番号です。
このため、海外からの正規な国際電話が「+020」を使うことはあり得ません。

実際に「+020」を使った着信の多くは、不正な通信事業者や詐欺グループが番号を偽装しているケースです。
電話番号の発信元情報は、技術的には比較的容易に書き換えられてしまうため、
見た目だけでは本当にどこからかかってきているのかを判断することは難しいのです。
特に国際通話を経由したスパム電話では、「+020」など存在しない国番号をあえて使い、
利用者を混乱させて折り返しを促す手口が確認されています。
このような電話は一見すると正規の国番号のように見えるため、注意が必要です。

また、非常に混同されやすいのが「+20」です。
「+20」はアフリカのエジプト(Egypt)に割り当てられた正式な国番号で、
たった一桁違うだけで発信国がまったく異なります。
つまり、「+20」は実在する国番号であるのに対し、「+020」は存在しない番号。
この1文字の違いが、詐欺電話かどうかを見極めるポイントになります。
国際電話では、「+」の後の数字が一つ違うだけで別の国や地域を示すため、
見た目が似ていてもまったく異なる意味を持つのです。

さらに、「0020」という番号から着信があった場合にも注意が必要です。
これは「+20」(エジプト)を日本の国際発信方式に置き換えた形式にも見えますが、
スパム業者が「0020」を装って発信しているケースもあります。
特に、国際電話の知識が少ない人を狙って「海外からの重要な連絡」と思わせる手口が多発しています。
「0020」と表示されていても、それが本当にエジプトからの正規発信かどうかは保証されません。
不審に感じた場合は、すぐに折り返さず、番号を検索して確認することが重要です。

なぜ「存在しない国番号」を悪用できるのか?

発信番号の偽装が可能なのは、国際通信網の構造に理由があります。
電話番号は途中の通信経路(中継局など)で一時的に変換・上書きされることがあり、
不正な業者はその仕組みを利用して「+020」など実在しない番号を表示させるのです。
こうした手口は、特に海外のプリペイド回線や匿名発信サービスを経由して行われることが多く、
国境をまたいでいるため、発信元の特定や規制が難しいのが現状です。

つまり、スマートフォンの画面に「+020」と表示された時点で、
「正規の国際電話ではない」「詐欺またはスパムの可能性がある」と判断するのが正解です。
知らない番号や心当たりのない国番号からの着信には、
決して折り返さない・出ない・リンクを開かないという3つの基本ルールを守ることが、
自分の身を守る最も確実な方法です。

また、もし「+20(エジプト)」や他の国番号を名乗る電話が頻繁にかかってくる場合は、
スマートフォンの設定で海外番号を一括でブロックすることもできます。
キャリアによっては迷惑電話対策サービス(ドコモの「あんしんセキュリティ」など)を利用すれば、
既知の詐欺番号を自動で検知・遮断することも可能です。
国際番号を使った詐欺は世界的に増加しており、
見知らぬ番号からの着信は基本的に「疑ってから確認する」ことを習慣にしましょう。

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日本の「020」番号とは?

日本国内において「020」で始まる電話番号は、2017年以降に新たに割り当てられた正規の番号帯です。
この番号は主にM2M通信(Machine to Machine)IoT(Internet of Things)機器の通信を目的として使用されています。
M2M通信とは、機器同士が自動でデータを送受信する仕組みのことで、
人が電話をかけて会話するものではなく、センサーやシステム同士が通信する用途が中心です。
たとえば、スマートウォッチやGPSトラッカー、車載通信機器、さらには自販機や電力メーターなど、
インターネットとつながるあらゆるデバイスがこの「020」番号を使っています。

この番号帯が導入された背景には、IoT機器の急増があります。
スマート家電や自動運転技術など、あらゆる機器がインターネット経由でデータをやり取りする時代になり、
既存の携帯番号(070・080・090)だけでは番号が足りなくなってきたため、
総務省が新たに020帯をIoT専用として設けたのです。
そのため、020は携帯電話や固定電話の延長ではなく、
「機器専用の通信インフラを支えるための番号」という位置づけになります。

ただし、すべての020番号が完全にデータ通信専用というわけではありません。
通信事業者によっては、音声通話に対応した020番号を提供しているケースもあります。
特にM2M端末の一部では、機器トラブル時に通話で状態確認を行うため、
短時間だけ音声通話が可能な仕様になっているものも存在します。
つまり、「020=通信機器専用」ではあるが、「絶対に通話できない」とは限らないという柔軟な性格を持つ番号なのです。

他の番号帯との違いを整理

  • 050番号: IP電話(インターネット回線を利用した通話)に使われます。
    ビジネス用のクラウド電話サービスや、通話アプリに採用されることが多い番号帯です。
  • 070/080/090番号: 一般的な携帯電話番号で、音声通話やSMS(ショートメッセージ)に対応しています。
    いわゆるスマートフォンやガラケーの電話番号です。
  • 020番号: 主にIoTデバイスやM2M通信のための番号帯です。
    SIMカードを内蔵した端末が、位置情報やデータを自動送信する用途で利用されます。

これらの番号帯はそれぞれ用途が異なり、020だけが人間同士の会話を前提としない通信番号です。
たとえば、物流管理のためのGPSトラッカーが「020」番号で位置情報を送信したり、
スマートウォッチが健康データをクラウドにアップロードしたりといった使い方が一般的です。
そのため、020番号に電話をかけても、相手が機械で応答するか、まったくつながらないケースもあります。

「+020」との違いに注意

ここで特に注意したいのが、「+020」と「020」はまったく別物だという点です。
日本の020番号は国内専用であり、国際電話で使う「+020」とは関係がありません。
「+020」は前述の通り存在しない国番号であり、
海外からの着信に見せかけた詐欺やスパムの可能性が高い番号です。
見た目が似ているため混同しやすいのですが、
片方は国内で機器通信用、もう片方は詐欺業者が悪用する偽装番号という真逆の性質を持っています。

そのため、スマートフォンに「+020」や「0020」などの番号が表示された場合は、
「国内の020番号ではなく、偽装された国際番号である」と判断するのが安全です。
実際に国内の020番号から発信される電話は、
携帯電話網やIoT回線経由で行われるため、先頭に「+」や「00」が付くことはありません。
つまり、「+」が付いている時点でそれは国際形式の表示であり、
国内からの発信ではないと判断できます。

このように、「020」は国内の技術通信インフラを支えるために生まれた番号であり、
国際電話とは全く関係のないものです。
混同してしまうと、詐欺番号を正規の番号と誤認するおそれがあるため、
「020=日本のIoT番号」「+020=存在しない国番号」と覚えておくと安心です。

IoT機器やスマートウォッチなどが020番号を利用して通信しているイメージ
日本の「020」番号は、スマートデバイスや車載通信などIoT用途で使われています。
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「+020」風の着信は要注意:不審電話の見分け方

スマートフォンに「+020」や「0020」といった番号で着信があった場合、
まず疑うべきは国際電話を装った詐欺・スパムです。
「+020」は実在しない国番号であり、どこの国にも割り当てられていません。
にもかかわらず、このような番号から電話がかかってくるのは、
不正な通信業者や詐欺グループが番号を偽装して発信している可能性が非常に高いといえます。
最近ではAI音声や自動応答を使い、あたかも正規の国際電話のように見せかける巧妙な手口も増えています。

特に多いのが、ワン切り詐欺と呼ばれる手法です。
これは、電話を一瞬だけ鳴らしてすぐ切ることで「誰からだろう?」という心理を刺激し、
折り返し電話をさせるよう誘導する詐欺行為です。
利用者がうっかり折り返すと、実際には海外回線を経由する高額な通話が発生し、
わずか数十秒の通話でも数千円の料金が請求されるケースがあります。
詐欺グループにとっては、1件でも折り返せば利益が出る仕組みのため、
無差別に大量発信しているのが実情です。

さらに、最近では通話だけでなく、SMS(ショートメッセージ)を悪用したフィッシング詐欺も増えています。
「口座情報の確認が必要です」「荷物の再配達を確認してください」など、
一見もっともらしい文面でリンクをクリックさせようとする手口です。
これらのリンクを開くと、ウイルス感染や個人情報の流出につながる恐れがあります。
スマートフォンのセキュリティが強化されているとはいえ、
一度不正サイトにアクセスするとデータを抜き取られる危険性が高いため、
不明な番号から届いたSMSのリンクは絶対に開かないようにしましょう。

安全に確認するためのチェックリスト

  • 折り返さない: 知らない海外番号に対しては反応しないのが鉄則です。
    本当に必要な連絡であれば、後から正式なルート(メール・LINE・会社の代表番号など)で再度連絡が来ます。
  • 番号検索サイトで確認: 「電話番号 +020」「+020 詐欺」などで検索し、
    他の人の報告があるかをチェックしましょう。
    jpnumber.com」や「tellows.jp」などのサイトでは、
    迷惑電話として登録されているかを簡単に確認できます。
  • SMSリンクを開かない: 「確認」「手続き」「警告」などを装ったメッセージは、
    高確率でフィッシング詐欺です。開くと不正アプリのダウンロードやログイン情報の入力を誘導されるため、即削除が安全です。
  • 通信会社・消費者センターに相談:
    不正請求が疑われる場合は、契約している通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)にすぐ連絡しましょう。
    被害が発生した場合は消費者ホットライン「188(いやや)」で専門相談も可能です。

また、スマートフォンの設定で「迷惑電話ブロック」機能をオンにしておくのも有効です。
多くの機種では、「電話アプリ → 設定 → 着信拒否リスト」から登録でき、
海外番号や特定の国番号をまとめてブロックできます。
加えて、GoogleやAppleが提供するセキュリティ機能、
あるいは通信キャリアのスパム防止オプション(ドコモ「あんしんセキュリティ」、au「迷惑メッセージブロック」など)を活用すれば、
危険な着信やSMSを自動で検知・遮断してくれます。

さらに一歩進んだ対策として、セキュリティアプリの導入もおすすめです。
たとえば「ノートン モバイルセキュリティ」や「トレンドマイクロ ウイルスバスター モバイル」などのアプリでは、
不審な発信番号をリアルタイムで検出し、着信時に警告を表示してくれます。
これらを併用することで、怪しい電話に出てしまうリスクを大幅に減らすことができます。

このように、+020や0020からの着信は見た目こそ国際番号のように見えますが、
実際は詐欺・スパム・フィッシングのいずれかである可能性が非常に高いものです。
普段から不審な番号に反応しない習慣をつけておくことで、
高額請求や情報漏えいといったトラブルを未然に防ぐことができます。

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まとめ|「020は国番号ではない」を前提に落ち着いて確認

+020」という番号は、国際的に見ても存在しない国番号です。
つまり、この番号からの着信はほぼ確実に海外詐欺やスパムの可能性が高く、
実在する国や通信会社を経由して発信された電話ではありません。
着信履歴に見慣れない海外番号が残っていても、焦って折り返す必要はまったくありません。
まずは番号を検索したり、キャリアのサポート窓口で確認したりして、
安全を確かめることがトラブル防止の第一歩です。

一方で、日本国内の「020」番号はIoT機器やM2M通信(機械間通信)専用に使われる正式な番号帯です。
この番号は、スマートウォッチや車載通信、スマートメーターなどの機器が
自動でデータを送信するために利用するもので、人が直接通話するための番号ではありません。
したがって、「020」と「+020」は見た目は似ていますが、まったく別の意味と用途を持つものなのです。

今後も、このように「存在しない国番号」や「国内番号の偽装」を利用した詐欺手口は
より巧妙になっていくと考えられます。
だからこそ、日頃から「知らない番号には出ない・折り返さない・リンクを開かない
という3つの基本ルールを守ることが重要です。
また、不安を感じた場合には、通信会社のサポート窓口や消費者ホットライン(188)など、
公的な相談機関に連絡して早めに対応しましょう。

国際電話詐欺の多くは、ユーザーの「不安」や「好奇心」を利用して反応を引き出そうとします。
だからこそ、電話がかかってきた瞬間に行動するのではなく、
一呼吸おいて「これは本当に必要な連絡なのか?」と冷静に考えることが大切です。
日常的にこうした意識を持つだけで、国際番号を悪用したトラブルのほとんどは未然に防げます。
今後も正しい知識と慎重な対応を心がけ、安心してスマートフォンを利用しましょう。

020番号とスマートフォン、注意マークを組み合わせた安全対策イメージ
「020」は国番号ではなく日本の通信番号。落ち着いて確認することで被害を防げます。

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