突然の国番号「+42」からの電話に注意
ある日、スマホに見慣れない番号から着信。「+42」で始まる番号に不安を覚えた方も多いのではないでしょうか。実は「+42」は現在存在しない国番号であり、過去にはチェコスロバキアが使用していたコードです。つまり、現在この番号が使われている場合は、不正な目的による偽装の可能性が非常に高いのです。

詐欺目的の国際電話は、受け手が折り返すことで高額な通話料金を請求される「ワン切り詐欺」などが代表的。特に存在しない国番号を使って偽装するケースでは、発信元の特定が難しく、悪質性も高くなります。
なぜ国番号42が使われるのか?背景と原因
「+42」という国番号は、かつて存在したチェコスロバキアに割り当てられていましたが、現在は使われておらず、チェコは「+420」、スロバキアは「+421」に分かれています。つまり、+42を使った着信は公式には存在しないはずです。
それでもこの番号が使われている理由には以下のような背景があります:
- 発信元を偽装する技術(スプーフィング)を悪用して架空の番号を表示する
- 受信者の好奇心を誘って折り返させ、高額な通話料を発生させる目的
- SMSや音声案内を通じてフィッシング詐欺に誘導するケースもある
番号が「+42」から始まっていた場合、相手が知人でない限り、絶対に折り返し電話をしないようにしましょう。
国番号42からの着信があったらどうすればいい?
怪しい国際電話がかかってきたときは、以下のような初動が大切です。
- 絶対に折り返さない
- 電話番号をGoogleなどで検索し、詐欺情報がないか確認
- 着信拒否リストに登録する
- 通話履歴やSMSを保存しておく(万が一警察に相談する際に必要)

また、「電話帳ナビ」「Whoscall」「Truecaller」といったアプリを使うと、発信元の情報を表示してくれるため、不審な番号を即座に判別できます。
そもそも国番号とは?基本知識と注意点
国番号(国際電話コード)とは、海外に電話をかける際に使用する接頭番号です。たとえば、日本は「+81」、アメリカは「+1」。これに続いて各国の市外局番・電話番号が続きます。
しかし、詐欺電話の多くは正規の国番号を偽装して発信されることも多く、存在しない国番号を使うことで、より注意を引きやすくする手口が一般化しています。
実際には以下のような疑似国番号にも注意が必要です:
- +42(現在存在しない)
- +882や+883(国ではなく、国際サービス用の番号)
- +675(パプアニューギニア:詐欺報告が多い)
不審な番号からの着信があった場合は、番号をネット検索し、被害報告があるかどうかを確認する癖をつけておきましょう。
万が一被害にあったらどうすればいい?
もし、うっかり折り返してしまったり、詐欺被害にあった場合は、すぐに通信会社や警察に連絡を取りましょう。
- 携帯キャリアのサポートセンターに「国際詐欺の疑いがある通話があった」と報告
- 警察に被害届を出す(最寄りの交番またはサイバー犯罪対策室)
- 被害の内容を記録し、今後同様の手口に備える

また、電話番号を提供している掲示板やアプリに投稿することで、他のユーザーの被害も防ぐことができます。
まとめ:不審な番号には出ない・折り返さないが鉄則
「+42」から始まる着信は、現在では使われていない番号であり、高確率で詐欺目的とみて間違いありません。知らない番号からの着信は無視し、番号を調べてから対応するのが賢明です。
不安な場合はアプリを活用し、情報を記録し、周囲とも情報共有していきましょう。冷静な判断が、被害を防ぐ最も確実な方法です。
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