【バーコード先頭の40はどこの国？】国番号40の意味と注意点をわかりやすく解説

商品パッケージのバーコードを見て、先頭が「40」になっていると、
「これはどこの国の商品なのだろう？」と気になったことはないでしょうか。
特に輸入食品や海外ブランドの商品では、40から始まるバーコードを見かける機会も多く、
ネットで調べてみたくなる方も少なくありません。

結論から言うと、バーコード先頭の「40」は2桁だけでは国を断定できません。
ただし、実際のバーコードの仕組みでは先頭3桁（GS1プレフィックス）で判断するため、
「400〜440」で始まるバーコードはドイツ（Germany）のGS1番号帯に割り当てられています。

つまり、「バーコードが40から始まっている商品」は、
ドイツのGS1加盟組織（GS1 Germany）が管理するGS1プレフィックスの番号帯を使っている可能性が高い、
というのが実務上の整理になります。
ただし、ここで注意したいのは、これは原産国や製造国を直接示すものではないという点です。

この記事では、バーコード先頭の「40」が気になった方に向けて、
なぜ2桁では判断できないのか、
3桁で見るとどこの国に該当するのか、
そして実際に商品を見るときの正しい確認方法まで、
初めて調べる方にも分かるように順を追って解説します。

バーコード先頭の「40」はどこの国を表しているのか？【結論】

まず結論をシンプルに整理します。
バーコード先頭が40から始まる場合、その多くはドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯（400〜440）を使っているケースです。
スーパーや通販で見かける輸入食品や海外ブランドの商品でも、
40から始まるバーコードが付いているケースは少なくありません。

ただし、ここで注意したいのは、
これは「ドイツで作られた商品」という意味ではないという点です。
バーコードが示しているのは、あくまで
その番号を管理・発行しているGS1加盟組織がどの国・地域に属するかという情報であり、
製造国や原産国を直接示すものではありません。

そのため、「40＝ドイツ製の国番号」と覚えてしまうと誤解が生じやすくなります。
正しくは、
「先頭3桁が400〜440の番号帯は、ドイツのGS1プレフィックス」
と理解するのが、バーコードの仕組みに沿った見方です。

実際の運用では、ドイツ企業が管理する番号を使い、
製造は別の国で行われている商品も多く流通しています。
そのため、バーコード先頭の数字だけで
「どこで作られた商品か」を判断することはできません。

このあと詳しく解説しますが、
バーコードを読み解くうえでは、
2桁ではなく3桁で見ることが非常に重要なポイントになります。
まずは「40＝ドイツのGS1番号帯に関係している可能性が高い」
という整理を押さえておくと、全体像が理解しやすくなります。

バーコードの「国番号」は2桁ではなく3桁で見る

バーコードを見たときに、多くの人が勘違いしやすいのが、
「先頭の2桁が国番号を表している」という考え方です。
数字が並んでいると、国際電話番号のように
「最初の数字＝国を示す番号」と思ってしまいがちですが、
JANコードやEANコードの仕組みでは、そのようなルールは存在しません。

バーコードは、電話番号や郵便番号のように
国や地域を直接示すための番号ではなく、
商品を流通の中で正確に識別・管理するための番号として設計されています。
そのため、同じ「数字」でも、
意味や役割はまったく異なるものだと理解する必要があります。

見た目だけで判断してしまうと、
「40だからこの国」「50だからあの国」といった
誤解につながりやすくなるため注意が必要です。

JANコード・EANコードの基本的な仕組み

日本や海外で使われている商品バーコードの多くは、
JANコード（日本）または
EANコード（国際規格）と呼ばれる形式です。
実はこの2つは互換性があり、
基本的な構造はほぼ共通しています。

これらのバーコードでは、
先頭3桁が「GS1プレフィックス」として扱われています。
この3桁こそが、国や地域に関係する唯一の手がかりになります。

GS1プレフィックスとは、
「どの国・地域のGS1加盟組織が、その事業者番号を管理・発行しているか」
を示す番号です。
重要なのは、
これは製造国・原産国・輸出国を示す番号ではないという点です。

たとえば、ドイツのGS1加盟組織で管理される企業番号を使って、
中国や別の国で商品を製造している場合でも、
バーコードの先頭はドイツのGS1プレフィックスになることがあります。

このように、バーコードは
「どこで作られたか」よりも
「どの事業者が管理している商品か」を重視した仕組みになっています。

なぜ「40」だけでは国が断定できないのか

バーコードを目で見たときに、
先頭が40で始まっているように見えることがあります。
ただ、実際の読み方としては、必ず3桁目までを確認する必要があります。

バーコードには、
必ず3桁目までの数字が存在します。
たとえば、

といったように、
GS1ではこの3桁をひとつの管理単位として扱っています。
「40」という2桁だけを切り取ってしまうと、
本来の区切りを無視した見方になってしまいます。

もし2桁だけで国を判断しようとすると、
仕組み上存在しないルールで解釈することになり、
誤った結論にたどり着きやすくなります。

そのため、バーコード先頭の「40」が気になったときは、
まず3桁目まで確認することが大切です。
まずは、

「40ではなく、400〜409なのか、410台なのか」

といった視点で見ることが、
バーコードを正しく理解するための
最初の一歩になります。

40から始まるバーコードはどこに割り当てられている？【3桁で確認】

それでは、先頭が40から始まるバーコードは、
3桁で見た場合にどこに割り当てられているのかを整理していきましょう。
ここは、いちばんはっきりした答えを知りたいポイントだと思います。

結論から言うと、バーコード先頭が40から始まる番号は、
ドイツのGS1加盟組織で管理されている番号帯（400〜440）に該当します。
ただし、この意味を正しく理解することが重要です。

400〜440はドイツ（Germany）のGS1プレフィックス

GS1の割り当てでは、
400〜440の番号帯は
ドイツ（Germany）に割り当てられています。
この番号帯は、
ドイツのGS1加盟組織（GS1 Germany）によって管理されています。

そのため、バーコードの先頭3桁が
400・401・402・403…といった商品は、
ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯を使っている可能性が高い、
という整理になります。

ここで注意したいのは、
「ドイツの番号帯＝ドイツで作られた商品」
という意味ではない、という点です。
あくまで、
番号の発行・管理元がドイツであることを示しているだけです。

ドイツはヨーロッパの中でも
流通規模が非常に大きい国のひとつです。
そのため、食品、日用品、化粧品、工業製品、工具類など、
幅広いジャンルの商品で40から始まるバーコードが使われています。

スーパーやドラッグストアで見かける輸入食品や、
海外ブランドの商品に
「40」や「400〜440」で始まるバーコードが多いのも、
この流通規模の大きさが背景にあります。

よくある疑問への答え：結局どこの国の番号なのか？

バーコード先頭の「40」が気になって調べる方の多くは、
まず「どこの国に関係する番号なのか」を知りたいはずです。
その疑問に対する、誤解のない答えは次のとおりです。

先頭3桁が400〜440なら、ドイツのGS1番号帯
つまり、ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯を使っている可能性が高い、ということです。
ただし、ドイツ製・原産国ドイツを保証するものではない
製造国や原産国は、バーコードでは判断できません。

この2点をセットで理解しておくことが、
バーコード40に関する誤解を防ぐうえで、
非常に重要なポイントになります。

「40＝ドイツっぽい番号」と覚えるのは間違いではありませんが、
「40＝ドイツ製」と断定してしまうと、
仕組みとしては誤った理解になってしまいます。

バーコード40を見たときは、

「ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯を使っている可能性が高いが、
製造国は別に確認が必要」

という整理をしておくと、
仕組みに沿った正確な理解になります。

バーコード40は原産国や製造国を示しているのか？

バーコード先頭が40になっている商品を見ると、
「これはドイツ製なのでは？」
「海外製だけど、品質は大丈夫なのだろうか？」
と、少し不安に感じる方もいるかもしれません。
特に食品や日用品の場合、原産国が気になるのは自然なことです。

しかし、結論から言うと、
バーコードは原産国や製造国を示すものではありません。
40という数字が付いているからといって、
その商品がドイツで作られたと断定することはできない仕組みになっています。

バーコードは見た目が「国番号」のように見えるため誤解されがちですが、
実際の役割はまったく異なります。
ここを正しく理解しておくことが、
無用な不安や思い込みを防ぐポイントになります。

GS1プレフィックスの正しい意味

GS1プレフィックスが示しているのは、
「どの国・地域のGS1加盟組織が、その事業者番号を管理しているか」
という情報です。

つまり、GS1プレフィックスは、
事業者登録の管理元を示す目安であって、
製造地・原材料の産地・品質を示すものではありません。

たとえば、ドイツに本社を置く企業が、
中国や東南アジアの工場で商品を製造していた場合でも、
事業者番号の管理がドイツ側で行われていれば、
ドイツのGS1番号帯（400〜440）が付くことはごく普通にあります。

逆に、製造はドイツ国内で行われていたとしても、
事業者登録の管理が別の国・地域で行われていれば、
40以外のバーコードが使われるケースもあります。

このように、
GS1プレフィックスと製造国は必ずしも一致しない
という点を押さえておくことが大切です。

ドイツの番号でもドイツ製とは限らない理由

現在の製造・流通の仕組みは、
グローバル化が大きく進んでいます。
そのため、
「管理元の国＝製造国」になるケースのほうが、むしろ少なくなっています。

40から始まるバーコードが付く代表的なケースには、次のようなものがあります。

ドイツ企業が海外工場で製造した商品
人件費や生産効率の関係で、
中国や東南アジア、東欧などで製造されることは珍しくありません。
ドイツ本社のブランド商品
ブランドの管理や販売元がドイツにある場合、
実際の生産地に関係なく40から始まる番号帯が使われることがあります。
EU圏向けに統一された商品
ヨーロッパ全体で同一仕様の商品を流通させるため、
ドイツのGS1番号帯が使われるケースもあります。

このように考えると、
「バーコードが40だからドイツ製」
「海外番号だから品質が不安」
といった判断は、
バーコードの仕組みを正しく反映したものではない
ことが分かります。

品質や安全性、そして原産国を判断したい場合は、
バーコードの数字ではなく、
原産国表示・製造国表示・輸入者表示といった
パッケージの情報を確認することが重要です。

バーコード40は、
あくまで「ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯を使っている可能性が高い」
という情報にとどまります。
数字だけで原産国を判断しないことが、
バーコードを正しく読み取るうえでの基本的な考え方です。

バーコード40が使われる主な商品・ケース

バーコード先頭が40から始まる商品は、
特定のジャンルや限られた分野だけで使われているわけではありません。
実際には、食品・日用品・雑貨・工業製品など、
私たちの身近な商品にも広く使われている番号帯です。

そのため、「40が付いている商品＝特殊な商品」「何か怪しい商品」
というわけではなく、
流通や企業の管理・登録事情によって自然に使われている番号
だと理解しておくことが大切です。

ここでは、40から始まるバーコードが
どのような商品やケースで使われているのかを、
具体的に見ていきましょう。

ドイツ企業・ヨーロッパブランドの商品

もっとも代表的なのが、
ドイツの企業やヨーロッパブランドの商品です。
ドイツはEU圏の中でも流通規模が大きく、
GS1 Germanyが管理する番号帯（400〜440）は、
多くの企業に利用されています。

具体的には、次のような商品ジャンルで
40から始まるバーコードを見かけることがあります。

輸入食品
チョコレート、ビスケット、シリアル、調味料など、
ドイツやEU圏の食品メーカーの商品では、
40から始まる番号帯が使われることがよくあります。
オーガニック食品・健康志向商品
ドイツはオーガニック市場が大きいため、
オーガニック関連の表示が付いた商品にも、
40から始まるバーコードが見られることがあります。
日用品・生活雑貨
洗剤、キッチン用品、文房具、ケア用品など、
ヨーロッパブランドの日用品にも、
ドイツのGS1番号帯が使われるケースがあります。
工業製品・工具・部品類
ドイツ企業は工業分野でも存在感が強く、
工具や機械部品、DIY用品などにも
40から始まる番号帯が使われています。

これらの商品は、
ドイツやEUの企業が事業者番号を管理しているという共通点があり、
バーコード番号として40から始まるGS1プレフィックスが使われているのです。

重要なのは、
バーコードが40だからといって、品質や安全性に問題があるわけではない
という点です。
日本の法令に基づいて正規に輸入・販売されている商品であれば、
バーコードの番号が40であっても、何ら問題はありません。

日本で販売されている40から始まるバーコード商品

40から始まるバーコードは、
輸入専門店や高級スーパーだけでなく、
日本国内の一般的な店舗やネット通販でも
普通に見かけることがあります。

日本で販売されている商品でも、

ドイツ企業やEU企業のブランド商品
海外メーカーの正規輸入品
海外ブランドを日本向けに販売している商品

といったケースでは、
バーコードが40から始まるまま流通していることが珍しくありません。

これは、正規輸入品であっても同じです。
日本向けに特別にバーコードを付け替える必要はなく、
国際的に共通のバーコードがそのまま使われることが多いためです。

そのため、

バーコードが40だから並行輸入品ではないか
国内流通品ではないのではないか

といった心配をする必要はありません。
バーコード番号自体に、
違法性や問題が含まれているわけではないのです。

もし不安を感じた場合は、
バーコードの数字だけを見るのではなく、
輸入者名・販売者名・原産国表示といった
パッケージの情報をあわせて確認すると安心です。

40から始まるバーコードは、
「ドイツのGS1番号帯が使われている商品」という意味合いにとどまり、
それ以上でもそれ以下でもありません。
身近な商品に付いていても、
特別な警戒をする必要はない、という点を覚えておくとよいでしょう。

バーコード40と日本の番号（45・49）との違い

日本で販売されている商品を見ていると、
先頭が45や49で始まるバーコードを
目にする機会が非常に多いと思います。
そのため、バーコード先頭が40の商品を見ると、
「これは日本の商品ではないのでは？」と感じる方も少なくありません。

しかし、この印象はバーコードの仕組みを正しく理解していないことから生まれる誤解です。
40と45・49の違いは、
製造国や品質の違いではなく、
どの国・地域のGS1加盟組織が番号を管理しているか
という点にあります。

ここでは、40と45・49の違いを整理しながら、
なぜ誤解が生まれやすいのかを分かりやすく解説します。

45・49は日本のGS1番号

バーコード先頭が45または49の場合、
その番号帯は日本のGS1加盟組織（GS1 Japan）が管理する番号帯です。
日本国内で事業者登録（事業者番号の管理）を行った企業は、
原則としてこの45・49の番号帯を使用します。

そのため、日本のメーカーや販売会社の商品には、
45・49から始まるバーコードが多く見られます。
スーパーやコンビニの商品に45・49が多いのは、
日本企業の商品が数多く流通しているためです。

ただし、ここで注意したいのは、
45・49だからといって、日本製であることを保証するものではない
という点です。

実際には、

日本企業が海外工場で製造した商品
原材料は海外だが、日本で企画・販売されている商品

といったケースでも、
日本企業が事業者番号を管理していれば45・49のバーコードが使われます。
つまり、45・49は「日本の会社の番号帯」であって、
「日本で作られた商品」という意味ではありません。

「40＝海外製」と誤解されやすい理由

40から始まるバーコードを見ると、
「日本の番号ではない＝海外製なのでは？」
と感じてしまう方が多いのは、
45・49に見慣れていることによる心理的な影響が大きいと言えます。

日本国内では45・49の商品が圧倒的に多いため、
40という数字が目立ち、
「見慣れない番号＝海外製」というイメージが
無意識のうちに結びついてしまうのです。

しかし、40から始まるバーコードは、
ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯（400〜440）であり、
それ自体はごく一般的なものです。
ヨーロッパでは、40から始まるバーコードは
日本の45・49と同じくらい自然に使われています。

重要なのは、

40（先頭3桁が400〜440）：ドイツのGS1加盟組織が管理する番号帯
45・49（先頭3桁が450〜459 / 490〜499）：日本のGS1加盟組織が管理する番号帯

という管理元（加盟組織）の違いであって、

品質の優劣
安全性の違い
正規品かどうか

を示すものではない、という点です。

40のバーコードが付いているからといって、

品質が劣っている
怪しい商品である
日本向けではない

と判断する根拠はありません。
正規輸入品や公式流通の商品であれば、
40から始まるバーコードであっても、
日本の基準に沿って販売されています。

バーコードの番号を見るときは、
「日本の番号か、海外の番号か」という視点だけでなく、
それが何を意味する番号なのかを
一段深く理解することが大切です。

40と45・49の違いは、
単なる「管理元（GS1加盟組織）の違い」に過ぎません。
この点を押さえておくだけで、
バーコード番号に対する不要な不安や誤解を、
ぐっと減らすことができます。

バーコード先頭が40の商品を見るときの注意点

バーコード先頭が40の商品を見たときに、
まず意識しておきたいのは、
数字の印象だけで商品を評価しないことです。

40という数字は、日本では見慣れないため、
「海外製なのでは」「品質は大丈夫だろうか」
と不安に感じる方もいるかもしれません。
しかし、バーコードはあくまで流通管理のための識別番号であり、
商品そのものの良し悪しを判断する材料ではありません。

ここでは、バーコード40の商品を見る際に、
誤解しやすいポイントと、
安心して確認するための正しい見方を整理します。

バーコードだけで品質や安全性を判断しない

バーコードは、
どの事業者番号を、どのGS1加盟組織が管理しているか
を示すもので、

品質が高いかどうか
安全性に問題がないか
正規品かどうか

といった情報を直接示すものではありません。

そのため、
「40から始まっているから品質が不安」
「日本の番号ではないから避けたい」
といった判断は、バーコードの本来の役割とは異なります。

実際には、40から始まるバーコードの商品でも、

日本の正規代理店を通じて輸入されている
日本の安全基準や表示ルールを満たしている
長年日本で販売実績のあるブランド商品

といったケースは非常に多く存在します。
バーコードの数字だけを見て不安になる必要はありません。

商品を判断する際は、
バーコードよりも、
メーカー名・販売元・表示内容など、
実際の情報を確認することが重要です。

原産国を確認するときの正しいチェック方法

「この商品はどこで作られているのか」
「原産国をきちんと知りたい」
という場合に、確認すべきなのはバーコードではありません。

正しいチェック方法は、
商品パッケージに記載されている原産国表示や輸入者表示
を見ることです。

具体的には、次のような表記を確認します。

原産国表示
「原産国：ドイツ」「原産国：中国」「Made in Germany」など、
実際に製造された国が明記されています。
輸入者・販売者表示
日本で販売される輸入品には、
日本国内の輸入者や販売会社の名称・住所が記載されています。
正規輸入品であるかを判断する目安になります。

特に食品や化粧品、日用品などは、
日本の法律に基づいて表示義務が定められているため、
信頼できる情報は必ずパッケージ内にあります。

バーコードは補助的な情報として捉え、

原産国を知りたいときは表示欄を見る
品質や安全性はメーカー情報や認証表示を確認する

というように、
目的に応じて確認する場所を使い分ける
ことが大切です。

バーコード先頭が40の商品であっても、
正規に流通しているものであれば、
過度に心配する必要はありません。
数字に振り回されず、
実際の表示内容を冷静に確認することが、
安心して商品を選ぶためのポイントです。

（補足）バーコードの桁数と「最後の1桁」の意味も知っておくと安心

あと、バーコードを見るときにもうひとつ知っておくと安心なのが、
桁数と最後の数字の役割です。
よく見かけるJAN/EANのバーコードは13桁が基本で、
商品によっては短縮版の8桁が使われることもあります。

そして、13桁や8桁のバーコードの最後の1桁は、
読み取りミスを防ぐためのチェック用の数字（チェックデジット）になっています。
この仕組みのおかげで、スキャナーが誤読しにくくなり、
レジや物流で正確に管理できるようになっています。

つまり、バーコードは「国を示すための番号」ではなく、
流通の現場で正確に識別するためのルールに沿って作られた番号です。
先頭だけで決めつけず、必要な情報はパッケージ表示とセットで確認するのが安全です。

まとめ｜バーコード先頭の40は「ドイツのGS1番号帯」だが国を断定する数字ではない

バーコード先頭の「40」が気になって調べた場合、
多くのケースではドイツ（400〜440）のGS1番号帯が該当します。
ただし、これはあくまで番号の管理元（GS1加盟組織）を示すものであり、
原産国や製造国を直接示すものではありません。

そのため、「40＝ドイツ製」「40＝海外製で不安」
と短絡的に判断してしまうのは正確ではありません。
バーコードは品質や安全性を評価するための番号ではなく、
流通管理のために使われている識別情報です。

2桁の「40」だけで判断せず、
必ず3桁で確認すること、
そして実際の原産国については
商品パッケージの原産国表示や輸入者表示を確認する
ことが大切です。

バーコードの仕組みを正しく理解しておけば、
数字の印象に振り回されることなく、
自分で情報を整理しながら、
落ち着いて商品を判断できるようになります。

※なお、GS1プレフィックスの国・地域別の一覧は資料上「抜粋」として示されており、
40以外にもさまざまな国・地域の番号帯が存在します。この記事では、
バーコード先頭の「40」が気になった場合に役立つ範囲（ドイツと日本）を中心に整理しました。