チリの国番号は「+56」|日本から国際電話をかける正しい手順と市外局番一覧
チリへの国際電話は国番号「+56」を起点に、固定電話なら「010」→「56」→市外局番→加入者番号、スマートフォンなら「+」→「56」→市外局番→加入者番号の順序で入力するのが基本です。この記事では、正しい並びの覚え方、主要都市の市外局番、スマホでの「+」入力や「010」との違い、費用を抑えるコツまでをわかりやすく解説します。

チリの国番号「+56」とは?
国番号の基本的な役割
国番号は、国内の番号体系とは別に国を識別するための仕組みです。日本の「+81」、韓国の「+82」のように各国に固有の番号が割り当てられており、チリは「+56」です。国際電話では、この国番号の前に国際アクセス記号(スマホなら「+」、固定電話なら日本の識別「010」)を置いて発信します。
チリの国番号+56の位置づけ
チリ国内では市外局番と加入者番号を続けて発信しますが、国際電話では先頭ゼロは付けないのが原則です。携帯電話宛ては「9」で始まる番号が広く使われており、+56-9-XXXXXXXXという形式で覚えると失敗が減ります。
日本からチリに電話をかける方法
国際電話の一般的なかけ方(010 → 56 → 市外局番 → 電話番号)
固定電話では010(日本の国際アクセス番号)→56(チリの国番号)→市外局番→加入者番号の順序です。スマートフォンでは「0」長押しなどで「+」を入力し、+56から始めるのが確実です。
固定電話からのかけ方の例
サンティアゴ(市外局番2)の番号「2-2345-6789」にかける場合、010-56-2-23456789となります。バルパライソ(市外局番32)の「32-0765-4321」なら010-56-32-07654321です。
スマートフォンで「+」を使う方法
スマホのダイヤルで「0」を長押しすると「+」を入力できる機種が一般的です。サンティアゴの例は+56-2-23456789、携帯宛てなら+56-9-87654321のように並べます。
「+」と「010」の違いと注意点
「+」と「010」はどちらか一方のみ使います。併用は不可です。スマホは「+」のほうが世界中で同じ操作で使えるため便利で、固定電話は「010」が基本と覚えておきましょう。
チリ国内の市外局番一覧
首都サンティアゴの市外局番
サンティアゴ:2。国際電話は+56-2-XXXXXXX(または8桁)の感覚で使います。
主要都市(バルパライソ、コンセプシオン、ラ・セレナなど)の市外局番
- バルパライソ/ビニャ・デル・マル:32(例:+56-32-XXXXXXX)
- コンセプシオン:41(例:+56-41-XXXXXXX)
- ラ・セレナ/コキンボ:51(例:+56-51-XXXXXXX)
- アン托ファガスタ:55(例:+56-55-XXXXXXX)
- テムコ:45(例:+56-45-XXXXXXX)
- バルディビア:63(例:+56-63-XXXXXXX)
- プエルト・モント:65(例:+56-65-XXXXXXX)
- イキケ:57/アリカ:58(例:+56-57-XXXXXXX/+56-58-XXXXXXX)
国際発信では先頭ゼロは不要です。相手の地域が不明なときは、相手にメッセージで市外局番込みの正式表記を確認しましょう。
国際電話を安くかける方法
国際通話オプションや割引サービスの利用
日本の主要キャリアは、海外あて発信の料金を下げられる国際通話オプションや、対象国の料金表を公開しています。チリに発信する前に、必ず最新の料金と対象条件を公式ページで確認しましょう。申込~適用までのタイミング、対象の発信アプリ、課金単位(30秒/60秒など)がキャリアごとに異なります。
- ドコモ「WORLD CALL」:かけ方・国番号・料金(日本から海外へ直接発信する方法と料金表を掲載)
- au「海外へかける(au国際電話サービス)」:利用方法/利用料金ページ(「010」や「005345」での発信、エリア別料金の確認)
- ソフトバンク「国際電話」:サービスエリア&料金(対象国・料金・かけ方の案内)
- 楽天モバイル「国際通話」:発信・着信の仕組み/「国際通話かけ放題」オプション(対象国・条件・Rakuten Link利用の要否)
ポイント:発信の頻度が低い人でも、渡航前や発信前に一度プランを見直しておくと、1分あたりの単価を大きく下げられることがあります。対象アプリの指定(例:標準電話/専用アプリ)を外すと通常料金になることがあるので要注意です。
LINEやWhatsAppなど通話アプリの活用
相手も同じアプリを使えるなら、データ通信を使った無料または低コストの通話が可能です。日本ではLINE、ラテンアメリカではWhatsAppの利用が一般的で、家族・友人・取引先でも導入しやすいのが利点です。重要な通話は、できるだけ安定したWi-Fi環境で行いましょう。
- WhatsApp:音声通話の使い方(公式ヘルプ)(Callsタブ→新規通話→連絡先→音声通話)
- LINE:通話関連ヘルプ(無料通話/ビデオ通話の基本操作)
ポイント:アプリ通話は通信状態に左右されます。会議や商談など音質を重視する場面では、予備として固定回線の国際電話や有料通話プランも準備しておくと安心です。
専用国際電話カードや格安SIMの利用
国際電話カードは、専用アクセス番号→各国番号の順でつなぐ方式で、通常料金より安く発信できるケースが多い手段です。短期の利用やホテル・公衆電話からの発信に便利です。長期のやり取りや現地滞在がある場合は、チリ現地のプリペイドSIM(例:Claro/Movistarなど)を購入すると、現地宛の通話が国内扱いとなり、折り返しもスムーズになります。
- Viber Out:各国あて発信の料金表(固定・携帯宛の分単価を検索可能)
- Rebtel:国別の通話料金(ローカル回線接続やアプリ経由などの選択が可能)
ポイント:カードやアプリ経由の発信は、接続手順や対象番号によって料金が変わることがあります。チリの携帯宛・固定宛で単価が異なるため、宛先の種別を選んで料金比較を行い、もっとも安い経路を選ぶのがコツです。
チリの国番号に関する注意点
詐欺や迷惑電話の可能性
見覚えのないチリの番号からの着信は、折り返す前にメッセージなどで相手の素性を確認しましょう。短時間で切れて折り返しを誘うパターンは特に注意が必要です。
正規の国際電話と区別する方法
取引先や家族からの正規の連絡は、連絡先に+56から始まる完全表記で保存してもらうと識別しやすくなります。重要な相手は連絡先登録と着信許可を行い、未知の番号はサイレント受信にするのが安全です。

まとめ|チリへの国際電話は「+56」から始めよう
固定電話は010→56→市外局番→番号、スマートフォンは+→56→市外局番→番号の並びが正解です。「+」と「010」の併用は不可、国際発信では先頭ゼロは付けないという原則を守れば、初めてでも迷いません。主要都市の市外局番を押さえ、コストを抑える手段も併用しながら、安心してチリに発信しましょう。
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