北朝鮮の国番号「850」とは?
国番号「850」の基本情報
北朝鮮の国番号は「850」です。この番号は、北朝鮮と国際的に通話を行うために必要な識別番号であり、他国から北朝鮮へ電話をかける際にはこの番号を先頭に付ける必要があります。
北朝鮮の国際電話の概要
北朝鮮との電話通信は制限が多く、一般市民が自由に海外と通話することは困難です。一部の政府関係者や外交機関に限って、国際電話の利用が認められています。
北朝鮮に電話をかける方法
国際電話のダイヤル手順
日本から北朝鮮に電話をかける場合は、以下のような手順になります:
- 国際プレフィックス:「010」または「+」
- 北朝鮮の国番号:「850」
- 市外局番や相手の電話番号(先頭の0は省略)
例:+850-2-381-1234(平壌の代表番号など)
携帯電話と固定電話の違い
北朝鮮の携帯電話は独自のインフラ上で運用されており、国外と直接の通話は基本的にできません。したがって、国際通話は固定電話回線が主な対象となります。
プレフィックスを使う際の注意点
多くの携帯電話やスマートフォンでは、キャリア独自のプレフィックスを使用せずとも、「010」または「+」を使えば国際通話が可能です。これらのプレフィックスは、通話料金を安く抑えたい場合や特定の割引サービスを利用する際に使われます。
主要キャリアの国際電話プレフィックス一覧(2025年時点)
- KDDI(au):001(現在も提供中、事前登録が必要な場合あり)
- ソフトバンク:0046(現在も提供中、使用には条件あり)
- ドコモ:009130(提供中、ただし通常は「+」や「010」での発信で十分)
なお、多くの携帯電話やスマートフォンでは、これらのキャリア独自のプレフィックスを使わなくても「010」や「+」で発信すれば正しく国際電話がかけられます。
北朝鮮からの着信について
「北朝鮮から不在着信」の意味
不在着信に「+850」と表示された場合、北朝鮮からの国際電話である可能性があります。ただし、これは詐欺目的や不正な通信であることも多く、注意が必要です。
かかってきた電話の目的は?
正規のビジネスや政府関係以外で、一般市民に北朝鮮から電話がかかってくることは極めて稀です。不審な着信は応答せず、ブロックまたは通信会社に相談することが推奨されます。
北朝鮮との通信手段
国際通話アプリの利便性
北朝鮮との通話はLINE OutやViber、WhatsAppなどの通話アプリでは原則として対応していません。特に北朝鮮は国際的な通信網へのアクセスが厳しく制限されており、通常の手段では接続できません。
代替手段としての国際IP電話サービス
Skypeの国際通話機能は2024年に終了しましたが、代替としては「My050」「050 plus」「Brastel」などのIP電話アプリが存在します。ただし、北朝鮮向けに発信可能かどうかは各アプリの提供範囲を確認する必要があります。
日本から北朝鮮への通話時のコツ
大使館や国際機関を通じた連絡が最も安全かつ確実な方法です。特に、家族や親族に関する連絡であれば、外務省のサポートを通すことが推奨されます。
日本の大使館とその役割
北朝鮮関連の連絡先一覧
日本は現在、北朝鮮に大使館を設置していません。代替機関として中国の北京にある日本大使館が窓口となっています。
北京の日本大使館経由での手続き
外交ルートを通じた通信は、緊急時や人道的目的でのみ可能です。一般的な連絡は、外務省の邦人保護窓口を通じて行うようにしましょう。
北朝鮮の電話番号事情
北朝鮮国内の電話番号の構造
平壌をはじめとする都市には市外局番があり、たとえば平壌は「2」から始まる番号を使います。番号構造はおおむね3〜4桁の市外局番+4桁の市内番号です。
国際電話における番号表記の注意点
先頭の「0」は省略し、必ず国番号「850」をつけること。また、不審な番号や非通知の着信には応答しないようにしましょう。
まとめ|慎重に判断して通話を
北朝鮮との電話連絡は一般的ではなく、特殊な事情や公的な理由がない限り、接触を避けるのが賢明です。どうしても連絡を取りたい場合は、外務省や関係機関を通すようにしましょう。
不審な国際番号からの着信には注意を払い、詐欺被害や情報漏洩を未然に防ぐための意識を持つことが大切です。特に北朝鮮のように通信の自由が制限されている国に対しては、慎重な姿勢が求められます。
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