国際電話番号「+99」からの着信、その危険性と対処法とは?

社会
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国際電話番号「+99」からの着信、その危険性と対処法とは?

「+99」から始まる不審な着信に心当たりはありませんか?これは多くの場合、詐欺電話や迷惑電話の可能性があります。実は、「+99」という国番号は正式には存在していません。ではなぜ、あなたのスマホに「+99」からの着信が表示されるのか?この記事ではその正体と、対処法を徹底解説します。

スマホに表示された+99からの着信画面
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なぜ「+99」からの着信があるように見えるのか?

実際には「+99」という国番号は未割り当ての番号であり、どの国にも正式に属していません。しかし、詐欺グループはこの番号を利用して、スプーフィング(発信元偽装)と呼ばれる技術で着信を偽装します。これにより、着信画面に「+99」からかかってきたように見えるのです。

また、「+9」で始まる正規の国番号が多数存在するため、以下のような誤認も発生しがちです。

  • +90:トルコ
  • +91:インド
  • +92:パキスタン
  • +93:アフガニスタン
  • +94:スリランカ
  • +95:ミャンマー
  • +98:イラン

これらの国からの本物の着信が、数字の組み合わせや発信元表示の不具合によって「+99」や「099」と見間違われるケースもあります。

+9X系の国番号一覧と+99との混同図解
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+99を名乗る電話の危険性と詐欺の手口

「+99」からの着信には、以下のような危険なパターンがあります:

  • ワン切り詐欺:折り返しを狙って高額通話料を請求
  • 国際料金での不正請求:留守番電話などで料金が発生するケース
  • 個人情報詐取:SMSや音声ガイダンスでカード番号や暗証番号を入力させる

実際には「+99」の番号を取得することはできませんが、インターネット回線を使った非通知電話や海外のVoIP回線から、番号偽装で自由に表示させることが可能です。

スプーフィングや詐欺通話のイラスト
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不審な着信があったときの対処法

+99からの着信があった場合、基本的に以下の対応を取りましょう:

  • 絶対に折り返し電話をかけない
  • 番号をブロックし、着信拒否設定を行う
  • Googleや該当アプリで番号を検索し、危険度を確認
  • 不安な場合は消費者センターまたは警察に相談

Android・iPhoneともに、特定の国番号や不審な着信元をブロックするアプリや機能が用意されています。

迷惑電話対策アプリの画面例

例えば「Whoscall」や「Truecaller」などの無料アプリを使えば、不審な番号の着信を事前に警告してくれます。また、通信キャリアによっては迷惑電話フィルタサービスを提供していることもあるため、契約しているキャリアのオプションを確認してみましょう。

さらに、スマートフォンのOSによっては、通話履歴から番号をタップして「この発信者をブロック」を選ぶだけで簡単に着信拒否が可能です。これにより、同じ番号からの再度の着信を防止できます。

また、家族や高齢者に対しても、「知らない番号には出ない」「折り返さない」という基本的なルールを徹底しておくことが被害防止に効果的です。詐欺グループは特に高齢者をターゲットにする傾向があるため、身近な人への注意喚起も重要です。

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まとめ:冷静な判断で被害を防ぐ

国番号「+99」は正式に存在せず、詐欺や迷惑行為に悪用されているケースが大多数です。着信を見かけたら、慌てて出たり折り返したりせず、まずは情報を確認することが大切です。

また、正規の「+9」系の国番号と見分けることも重要です。詐欺の手口は日々巧妙になっており、通信事業者やセキュリティアプリの力を借りて予防する意識が今後ますます求められるでしょう。

怪しい番号には出ない、かけ直さない、調べてから対応する。——それだけで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。


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