結論:ブラジルの国番号は「+55」
ブラジルに国際電話をかける際は、必ず国番号「+55」を先頭に付ける必要があります。ブラジルは南米最大の国であり、日本との距離が遠いため、国際電話のかけ方を正しく理解しておくことが大切です。
日本企業の駐在員や日系ブラジル人との連絡、観光・留学の相談など、ブラジルと日本の間で通話が必要なシーンは少なくありません。特に市外局番の扱いや、携帯電話へのかけ方を誤ると接続できない場合もあるため、正しい番号構成を知っておきましょう。

日本からブラジルに電話をかける基本手順
固定電話・ガラケーからのかけ方(010 → 55 → 相手番号)
固定電話や従来型のガラケーからブラジルへ発信する場合は、まず日本の国際プレフィックス番号「010」を入力します。
続いてブラジルの国番号「55」を入力し、その後に市外局番や相手の電話番号を続けます。市外局番の先頭に「0」が付いている場合は必ず取り除きましょう。
例:サンパウロ市の固定電話(市外局番11・番号XXXX-XXXX)にかける場合
→ 010-55-11-XXXX-XXXX
スマホからのかけ方(「+」を使った入力方法)
スマートフォンから国際電話をかける場合は、「0」を長押しして「+」を入力します。これは「010」と同じ意味を持つ国際発信記号です。
つまり、スマホからは次のように入力します。
例:ブラジルの携帯電話番号(090-XXXX-XXXX)にかける場合
→ +55 90 XXXX XXXX
固定電話にかける場合も同様で、市外局番に付いている「0」は必ず取り除きます。
たとえば、リオデジャネイロ市(市外局番21)の場合は、国内表記「021-XXXX-XXXX」を
→ +55 21 XXXX XXXX として入力します。
スマホの連絡先には、あらかじめ「+55」形式で登録しておくと、海外滞在中でもそのまま発信できて便利です。
ダイヤル例|固定電話・携帯電話への発信
固定電話からブラジルの固定電話・携帯電話へかける場合
日本の固定電話からブラジルにかける場合は、まず国際プレフィックス「010」を入力し、続けてブラジルの国番号「55」を入力します。
市外局番の「0」は必ず外してから番号を入力します。
- ブラジリア宛て(市外局番61):010-55-61-XXXX-XXXX
- リオデジャネイロ宛て(市外局番21):010-55-21-XXXX-XXXX
- ブラジルの携帯電話宛て(09で始まる番号):010-55-9XXXX-XXXX
固定回線は音質が安定しており、ビジネス通話や長時間の会話にもおすすめです。
ガラケーからかける場合
従来型携帯電話(ガラケー)からも、基本の流れは同じです。
ただしキャリアによって国際発信番号が異なる場合があるため注意しましょう。
多くの場合は「010」または「0046(NTT)」を利用します。
- 例:サンパウロ宛て(市外局番11)→ 010-55-11-XXXX-XXXX
また、契約プランによっては国際発信が制限されている場合もあるため、事前に携帯会社の設定を確認しておくと安心です。
スマホからかける場合(+を使った入力方法)
スマートフォンでは、「0」を長押しすると「+」が入力できます。
これは「010」と同じ意味を持ち、どの国からでも使える国際発信記号です。
固定電話と同様に、市外局番の「0」は外して入力します。
- サンパウロ市の固定電話 → +55 11 XXXX XXXX
- ブラジルの携帯電話 → +55 9XXXX XXXX
スマホの連絡先に「+55」形式で登録しておけば、日本国内でも海外でも同じ番号で発信できます。
特に出張や駐在が多い人にはおすすめの設定です。
ブラジルへの国際通話料金の目安
固定電話宛ての料金相場と音質
日本の固定回線からブラジルへ発信する場合、料金は1分あたり約70〜100円が目安です。音質が安定しており、ビジネスでの長時間通話にも向いています。通話プランによっては割引が適用されることもあります。
携帯電話宛ての料金相場と注意点
携帯宛ての場合は割高で、1分あたり200〜400円ほどになることがあります。10分話すと数千円規模になるため、緊急時以外は避けた方が無難です。
キャリア直通・IP電話・通話アプリの料金比較
発信方法 | 固定宛て | 携帯宛て |
---|---|---|
キャリア直通 | 約70〜100円/分 | 約200〜400円/分 |
IP電話(050番号) | 約20〜30円/分 | 約30〜50円/分 |
無料通話アプリ | 無料(Wi-Fi利用時) |
発信側が固定電話かスマホかでも料金は異なります。特に固定回線からIP電話を利用する場合は、通話品質を保ちながら費用を抑えることが可能です。
料金を安く抑えるための方法
ブラジルへの国際電話は、キャリア直通だと高額になりがちですが、方法を工夫すれば通話料を大幅に節約できます。ここでは、代表的な3つの節約手段を紹介します。
① 無料通話アプリ(LINE・WhatsApp・Viberなど)を活用する
ブラジルではWhatsAppが圧倒的に普及しており、現地の友人・取引先のほとんどが使用しています。
日本からでもWi-Fiやモバイル通信環境があれば、通話もビデオ通話も完全無料で行えます。
特に長時間の会話や海外出張中のやり取りには最適です。
- WhatsApp:ブラジルで最も普及。音質も安定。
- LINE:日本人同士のやり取りに便利。
- Viber:固定電話宛てに格安で発信できる「Viber Out」も利用可。
ポイント:相手も同じアプリを利用していることが前提なので、事前に連絡を取り合っておくとスムーズです。
② 050番号やIP電話サービスを利用する
アプリが使えない相手に発信する場合は、050番号のIP電話サービスがおすすめです。
スマホに専用アプリをインストールし、クレジットをチャージすればすぐに利用可能です。
- 050 plus(NTT Com):固定宛て1分20〜30円、携帯宛て1分50円前後。
- SMARTalk(楽天モバイル系):初期費用・月額無料、使った分だけ課金。
- My 050(KDDI):固定・携帯ともに格安で安定した品質。
使い方の流れ:
アプリをインストール → 会員登録 → クレジットチャージ → 「+55」形式で発信。
Wi-Fi環境で使えば通信料もかからず、国際通話を1/10程度のコストで行えます。
③ 携帯キャリアの国際通話オプションを確認する
ドコモ・au・ソフトバンクでは、それぞれに国際通話割引プランがあります。
ブラジルが対象国に含まれていれば、通常より50〜70%安くなる場合もあります。
- ドコモ:WORLD CALL オプション。国番号55に対応。
- au:国際通話サービス。パック料金でコスト管理しやすい。
- ソフトバンク:国際電話サービス。割引プランや定額パスあり。
契約中のキャリアによっては、オプション加入だけで自動的に割引が適用されることもあります。出張や長期滞在の前に、プランを確認しておきましょう。
④ どの方法が一番お得?
方法 | 料金目安 | 特徴 |
---|---|---|
キャリア直通 | 200〜400円/分 | 確実に通じるが高額 |
IP電話(050番号) | 20〜50円/分 | Wi-Fiがあれば安定・格安 |
無料通話アプリ | 無料 | 相手も同じアプリが必要 |
結論:最も安く通話したいなら「無料通話アプリ」。
固定宛てやビジネス利用なら「IP電話(050サービス)」が最適。
緊急時や確実に繋ぎたい場合のみ「キャリア直通」を利用するのが賢い選択です。

日本とブラジルの時差と通話タイミング
日本とブラジルの時差は約12時間です。日本が昼の12時のとき、ブラジルは深夜0時前後になります。ビジネスで連絡を取る場合は、日本時間の夜(20〜23時)頃がブラジルの朝(8〜11時)にあたるため最適です。
不審な「+55」からの着信に注意
「+55」から始まる着信は、確かにブラジルからの発信ですが、中にはワン切り詐欺に利用されるケースも報告されています。心当たりのない番号からの着信には出ず、折り返さないようにしましょう。詐欺対策アプリの導入やブロック設定も有効です。

まとめ|国番号+55を正しく使って、ブラジルと安心して通話しよう
日本からブラジルに電話をかける際は、必ず+55を冒頭に付け、国内の「0」を外すのが基本です。固定電話宛ては安価で安定、携帯宛ては割高な傾向があります。無料通話アプリやIP電話を併用すれば、コストを抑えつつ快適な国際通話が可能です。詐欺電話にも注意しながら、安全に国際通話を楽しみましょう。
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