【国番号+29】どこの国?存在しない国番号に注意!海外からの迷惑電話・詐欺着信の見分け方と対処法

社会
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【国番号+29】どこの国?存在しない国番号に注意!海外からの迷惑電話・詐欺着信の見分け方と対処法

最近、スマートフォンに「+29」や「029」といった見慣れない番号から着信があり、
「海外からの電話?」「折り返しても大丈夫?」と不安に思ったことはありませんか?
実はこの「+29」は、国際的に正式な国番号として存在していない番号です。
国際電気通信連合(ITU)が定める国番号の一覧にも「+29」は登録されておらず、
このような番号を使った着信の多くは、詐欺やスパム目的の偽装電話である可能性が高いとされています。

近年では、国内外を問わず番号偽装(スプーフィング)という手口が急増しており、
一見すると海外からの正規の発信に見せかけて、ユーザーに折り返しを促すケースが多発しています。
折り返した瞬間に高額な国際通話料が発生したり、SMSのリンクを踏んで個人情報が盗まれるなど、
被害に遭うリスクも少なくありません。
この記事では、「+29」の正体や実際に報告されている被害のパターン、
そして不審な着信に遭遇したときに取るべき安全な対処法について、わかりやすく解説していきます。

スマートフォン画面に+29の不審な着信が表示されているイメージ。赤い警告マーク付きで危険を示す写真
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+29はどこの国?存在しない国番号に要注意

国際電話で利用される「国番号(Country Code)」は、国や地域を識別するために
国際電気通信連合(ITU)が世界共通ルールとして定めています。
たとえば日本は「+81」、アメリカは「+1」、韓国は「+82」のように、
各国ごとに明確な番号が割り当てられています。

しかし、ITUが公表している正式なリストの中に、
「+29」だけで完結する国番号は存在しません。
この番号はどこの国とも一致せず、本来の国番号の仕組みから外れています。

ただし、「+29」から始まる3桁の国番号(+290〜+299)は、実在する国や地域に割り当てられています。
以下にその一覧をまとめます。

  • +290:セントヘレナ(イギリス領)
    アフリカ沖にある孤島で、人口はわずか数千人。海外詐欺の発信地となることはほぼありません。
  • +291:エリトリア
    東アフリカの国。国際電話料金が比較的高く、ワン切り詐欺に悪用されるケースが過去に報告されています。
  • +297:アルバ(オランダ王国構成国)
    カリブ海に位置する観光地。通常の生活で着信する可能性はかなり低い地域です。
  • +298:フェロー諸島(デンマーク領)
    北大西洋に浮かぶ島々で人口は約5万人。一般的に日本の生活で関わる場面は稀です。
  • +299:グリーンランド(デンマーク領)
    地理的に日本と関わりが少ないため、個人のスマホに突然着信がくる可能性はほぼありません。

このように、実際に存在するのは
「+290」「+291」「+297」「+298」「+299」といった「+29X」の番号です。
しかし、「+29」だけで始まる番号は正式な国番号ではありません。

つまり、スマートフォンの画面に
「+29」「+292」「+294」「+295」「+296」「+293」
など、ITUが割り当てていない番号が表示された場合、
ほぼ確実に番号偽装(スプーフィング)による迷惑電話だと判断できます。

この手口では、詐欺業者がIP電話や海外回線を悪用して、
あたかも海外から発信されたように見せかけるケースが増えています。
目的は以下のようなものです。

  • ① ワン切りで折り返しを誘い、高額な国際電話料金を発生させる
    特にアフリカ地域の国番号は国際通話料が高額で、被害事例が国内外で報告されています。
  • ② SMSで不審なURLを送り、クリックさせて個人情報を盗む
    正規の国番号に見せかけて警戒心を薄れさせるのが特徴です。
  • ③ 海外発信を装って日本国内の詐欺グループへ繋げる
    「海外回線」=「追跡しにくい」という特性を利用しています。

したがって、「+29」や「+29X」で始まる不審な着信は、
絶対に折り返さず、ブロックすべき危険な番号と考えて問題ありません。
特に「+29」「+803」「+802」など、存在しない国番号の連続着信は典型的なスパムの特徴です。

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なぜ「+29」から電話がかかってくるのか?

スマートフォンの着信画面に突然「+29」や「+29X」といった見慣れない番号が表示されると、
「海外から?何の用だろう?」と不安になる方が多いはずです。
しかし、実際にこのような番号で発信される電話のほとんどは、
詐欺目的または迷惑電話業者による自動架電であり、正当な連絡である可能性はほぼありません。

これらの電話は人間が手動でかけているのではなく、
自動発信システム(オートダイヤラー)によって日本国内の番号を無作為に生成し、
一斉に発信される仕組みが採用されています。
このため、電話番号を公開していない人や、普段国際電話を利用しない人にも突然着信が届くのです。

詐欺業者が「+29」を悪用する最大の目的は、
折り返し電話をさせて高額な国際通話料を発生させることです。
特にアフリカ・中東地域の国際通話は料金が高く、数分で数千円、
長時間になると1万円を超える請求が発生するケースも報告されています。
この仕組みを利用した犯罪が、いわゆるワン切り詐欺です。

ワン切り詐欺では、受信者がつい折り返してしまうよう、以下のようなパターンが典型的に使われています。

  • 1〜2コールで即切断する
    あえて短い着信音で切ることで、「誰だろう?急ぎの連絡かな?」と相手の不安や好奇心を刺激し、
    折り返し電話を誘導する手口です。「+29」という見慣れない番号が逆に興味を引いてしまうこともあります。
  • 自動音声ガイダンスで不安を煽る
    「料金未納のお知らせ」「荷物の再配達」「金融機関からの重要連絡」など、
    思わず内容を聞きたくなる文言を音声で流し、操作や折り返しを促します。
    これらはすべて偽メッセージで、個人情報の聞き取りや別番号への誘導が目的です。
  • SMSで偽サイトへ誘導する
    「緊急確認」「アカウント停止」「不正アクセス検知」などのメッセージとともに、
    URL付きSMSを送ってくるケースも増えています。
    リンク先は公式を模した偽サイトで、口座番号や暗証番号を盗むフィッシング詐欺につながります。

さらに厄介なのは、国内の市外局番「029(茨城県)」と見た目が似ていることです。
「+029」や「+29」などは、一瞬「茨城の知り合いかな?」と錯覚しやすく、
そのまま応答したり折り返したりしてしまうケースが実際に報告されています。

しかし、電話番号の先頭に「+」が付いている時点で、それは国際電話形式(国際プレフィックス)です。
日本国内の市外局番で「+」を伴うことは絶対にありません。

つまり、画面に「+29」「+290」「+292」「+299」などが表示された場合は、
ほぼ間違いなく詐欺目的の番号偽装(スプーフィング)であると考えて、
決して応答しないことがもっとも安全な行動となります。

スマートフォンに+29の番号から着信があり、ユーザーがブロック操作をしている場面のイメージ
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不審な「+29」着信があったときの安全な対処法

「+29」や「+290」「+298」など、見覚えのない国際電話形式の番号から着信があった場合、
まず最優先すべきなのは絶対に折り返さないことです。
こうした番号は、実際には海外から発信されているわけではなく、
発信者番号を偽装する「スプーフィング」による迷惑電話であるケースがほとんどです。
安易に折り返してしまうと、数秒〜数分の通話でも高額な国際料金が発生する危険があります。

① 絶対に折り返さない

電話に出てしまったとしても、こちらから折り返さなければ料金は発生しません。
詐欺グループの多くは「折り返し電話で高額料金を発生させる」ことを狙っているため、
応答せずに放置するのがもっとも安全です。

② 番号を検索して情報を確認する

不安に感じた場合は、着信した番号を検索してみましょう。
「+29 電話」「+29 着信」などで検索すると、次のような迷惑電話データベースに報告が多数寄せられていることがあります。

同じ番号の報告が並んでいる場合は、迷惑電話・詐欺電話の可能性が非常に高いと判断できます。

③ SMSのURLは絶対に開かない

電話だけでなく、SMS(ショートメッセージ)で詐欺サイトに誘導する手法も一般的です。
とくに次のような文章が届いた場合は注意が必要です。

  • 「アカウントに異常があります」
  • 「支払いが確認できません」
  • 「荷物の再配達はこちら」

これらのSMSには偽サイトのURLが添付されているケースが多く、
アクセスするとクレジットカード情報やログイン情報を盗まれる危険があります。

④ 迷惑電話ブロック機能を活用する

各携帯キャリアが提供する公式のブロックサービスを利用すると、安全性が大幅に上がります。

スマホの標準設定でも、不審な番号をサイレント化することができます。

  • iPhone:設定 → 電話 → 不明な発信者を消音
  • Android:設定 → 通話アプリ → 迷惑電話フィルタ

⑤ 不安な場合は公的機関へ相談する

不審な番号から繰り返し着信があったり、誤って折り返してしまった場合は、
公的な窓口に相談すると安心できます。

これらの機関では「折り返しのリスク」「SMSの安全性」など、
状況に応じて具体的なアドバイスが受けられます。

スマホの設定で着信自体を防ぐ方法も効果的

iPhone・Androidのどちらでも、未知の番号からの着信をミュートする設定が利用できます。
特にお子さんや高齢者のスマホでは、この設定をONにすることで詐欺被害を防ぐ効果が高まります。

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スプーフィング(番号偽装)の仕組みと見分け方

スプーフィング(Spoofing)」とは、発信者番号を偽装し、本来とはまったく関係のない番号を着信画面に表示させる手口のことです。
詐欺グループは海外の通信中継サーバーやIP電話サービスを悪用し、技術的に番号を書き換えることで、実際には存在しない国番号を好きなように表示できます。
そのため、スマートフォンの画面に「+29」「+802」「+803」など、本来は存在しないはずの番号が出てくることがあります。

こうした偽装は、国際電話の仕組みを悪用することで比較的簡単に行えるため世界中で問題視されており、日本でも総務省や警察庁が注意喚起を行っています。
特に最近は、AIによる自動発信システムを使って数百万件単位で一斉に架電するケースが増えており、一般ユーザーのスマートフォンにも無差別に着信が届くようになっています。

スプーフィングで使われやすい番号の特徴

詐欺グループが偽装に使う番号には共通点があります。次のような特徴が見られた場合は、スプーフィングの可能性が極めて高いと判断できます。

  • ① 存在しない国番号が使われている
    国際電気通信連合(ITU)が公開している正式な国番号リストには存在しない番号が使われている場合、ほぼ間違いなく偽装です。
    例えば「+29」は実在せず、正式な南大西洋地域の番号は「+290」「+291」「+297」「+298」「+299」です。
    ITU公式の国番号一覧はこちら:
    ITU公式:国番号リスト
  • ② 桁数が不自然(短い・長い)
    通常の国際電話番号は「国番号+市外局番+加入者番号」という構造ですが、スプーフィング番号は桁数が異常なケースがあります。
    例:
    ・「+29-5-0000」のように桁が極端に短い
    ・「+29-1234-5678-9999」のように桁が異常に多い
    これらは偽装番号に典型的です。
  • ③ 短時間に似た番号から連続着信する
    詐欺グループは無作為に大量発信するため、以下のような連続着信が起こることがあります。
    ・「+29」
    ・「+290」
    ・「+298」
    ・「+802」
    ・「+803」
    数分以内に似た番号から立て続けに着信がある場合は、ボットによるスキャン発信の可能性があります。
  • ④ 国内番号と紛らわしい形式
    「+29」と「029(茨城県)」のように、国内番号と似ている形式を使ってクリック・タップミスを誘う手口もあります。
    しかし「+(プラス)」が付いている時点で国際電話形式なので要注意。

スプーフィングを防ぐためのスマホ設定

もし「+29」「+802」「+803」などの番号から連続して着信がある場合、スマートフォン側の設定で防御することが可能です。

  • iPhone:
    設定 → 電話 → 不明な発信者を消音
    これにより連絡先にない番号からの着信はすべて自動でサイレントになります。
  • Android:
    電話アプリ → 設定 → 迷惑電話フィルタ をON
    機種によっては「国際電話のブロック」が利用可能。
  • 三大キャリアの迷惑電話対策サービス:
    ドコモ:あんしんセキュリティ
    au:迷惑メッセージ・電話ブロック
    ソフトバンク:迷惑電話ブロック

これらの対策を組み合わせることで、スプーフィングによる迷惑電話を大幅に減らすことができます。
特に高齢者やスマートフォンに不慣れな家族のスマホでは、事前に設定しておくと被害防止に非常に効果的です。

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正しい国番号の確認方法と信頼できる情報源

不審な「+29」や見覚えのない国番号から着信があったときは、まず落ち着いて
その番号が実在するかどうかを確認することが大切です。
国番号は国際電気通信連合(ITU)が正式に管理しており、正しいリストを参照すれば
「その番号が本当に存在する国のものか」「偽装された番号なのか」を簡単に判別できます。
特に詐欺電話は存在しない国番号を使ってくるため、公式情報を知っているだけで被害を防ぎやすくなります。

以下で紹介する公式情報源やアプリは、国番号の確認に非常に便利で、
迷惑電話対策としてスマートフォンにブックマークしておくと安心です。

国番号を調べる信頼できる公式情報源


  • ITU(国際電気通信連合)|正式な国番号リスト

    国番号を管理する国際機関の公式リストです。
    「+29」のように存在しない番号は掲載されていないため、もっとも正確な判断材料になります。
    国別のコード割り当てや地域ごとの番号一覧も掲載されているため、
    「この番号は存在するのか?」を確認する際はまずここをチェックするのが確実です。

  • 総務省|国際電話に関する案内

    日本の国際電話に関する公式情報です。
    「国番号の仕組み」「海外への国際電話のかけ方」「国際通話料に関する注意点」などがまとめられており、
    不審な着信を見分ける際の基礎知識として役立ちます。
    国内の「029(茨城)」と「+29(国際電話形式)」を混同しないための基礎知識としても便利です。

迷惑電話の安全性を判定できる便利なツール

公式機関の情報とあわせて、スマートフォン向けの迷惑電話アプリを利用すると、
不審な番号をより簡単に識別できます。
特に以下のアプリは世界的に利用者が多く、迷惑電話データベースも充実しています。

  • Whoscall(フーズコール)
    台湾発の迷惑電話識別アプリで、世界30カ国以上のデータベースを参照して番号の安全性を判定します。
    電話がかかってくる前に、画面に「迷惑電話の可能性」などの警告が表示されるため、
    誤って応答してしまうリスクを大幅に減らせます。
  • Truecaller(トゥルーコーラー)
    迷惑電話データベース世界最大規模のアプリ。
    世界中のユーザーが迷惑報告を行うため、スパム番号の情報が非常に早く共有されます。
    「+29」「+290」「+803」など怪しい番号もすぐに判定できるのが特徴です。
  • Googleの電話アプリの迷惑電話フィルタ
    Android標準の「電話」アプリにも迷惑電話判定機能があり、
    Googleのデータベースをもとに自動で「迷惑の可能性」を通知してくれます。
    専用アプリを使わない場合でも、基本的な対策として非常に優秀です。

番号を調べるときの注意点

国番号を確認する際は、以下のポイントにも注意してください。

  • 必ず公式サイトで調べること
    非公式なまとめサイトは間違った情報があることもあります。
    国番号確認はITUまたは総務省が最も確実です。
  • 番号検索サイトの情報は「参考程度」に
    jpnumber.com のような迷惑電話報告サイトは便利ですが、
    誰でも投稿できるため正確性は保証されません。
    公式情報+アプリと組み合わせて使うのが安全です。
  • 見覚えのない国番号は折り返さない
    国番号を調べる前に折り返してしまうと、高額な通話料が発生する可能性があります。
    安全が確認できるまで絶対に電話をかけ直さないようにしましょう。

このように、正しい国番号を調べる方法を知っておけば、
突然の「+29」や謎の海外番号からの着信にも冷静に対応できます。
とくにスマホ初心者や高齢の家族には、
ITUリンクや総務省ページをブックマークしておいてあげると安心です。

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まとめ|「+29」は存在しない国番号。折り返さず冷静に対応しよう

「+29」は国際電気通信連合(ITU)の正式な国番号リストには存在しない番号であり、
海外からの本物の着信ではなく、ほとんどが詐欺や迷惑電話に利用される番号です。
突然スマートフォンに表示されると不安になりますが、慌てて応答したり折り返したりすると、
高額な通話料の請求や個人情報の流出といった被害につながる可能性があります。

不審な着信に遭遇したときは、まず折り返さない・リンクを開かない・検索して確認するという
基本的な行動を徹底しましょう。
また、ITU公式サイトや総務省の国際電話ページをブックマークしておけば、
「この番号は本物か?」をすぐに確認できるため、より冷静に対応できます。

さらに、スマートフォンの迷惑電話ブロック機能や、
「Whoscall」「Truecaller」などの識別アプリを利用することで、
今後同じような詐欺番号を事前に防ぐことができます。
こうした対策を習慣化することで、架空請求・フィッシング詐欺・情報漏洩といったリスクを大幅に下げることが可能です。

見覚えのない海外番号に不安を覚えることは誰にでもありますが、
正しい知識と少しの注意で十分に身を守ることができます。
今後も冷静に情報を確認し、安全に通信サービスを利用していきましょう。

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