+2はどこの国?国番号の基本情報
「+2」から始まる国番号は、アフリカ大陸と中東地域の国々に割り当てられています。
国番号は国際電気通信連合(ITU)が世界中の国と地域に配分しており、地域ごとに「1」「2」「3」といった最初の数字によってエリアが区分されています。
その中で「2」はアフリカおよび中東エリアを表しており、「+20」から「+29」までの範囲がこの地域に属します。
つまり「+2」自体は特定の国を意味せず、続く数字によって国が決まります。
たとえば、「+20」はエジプト、「+27」は南アフリカを示します。
この「+」のあとに続く番号こそが、国際電話で最も重要な部分です。
「+2」で始まる番号は、エジプト・ケニア・ナイジェリア・南アフリカ・チュニジアなど、広大な地域をカバーしており、
アフリカ北部から中部、さらにはアラビア半島に近い国々まで含まれています。
そのため、見知らぬ「+2」からの着信を見かけた場合には、
「どの国に該当するのか」「正規の連絡なのか」を一度確認することが大切です。
特に日本では、「+2」で始まる番号が海外詐欺グループの発信元として使われるケースもあるため、
不用意に折り返したりリンクを開いたりする前に、番号検索サイトや国番号一覧で出どころを確認しておきましょう。
正しい知識を持っていれば、「+2」は怖い番号ではなく、
世界中の国々とつながるための正式な国際識別コードだと理解できるはずです。
国番号+2の国一覧
ここでは、「+2」から始まる国番号を地域別に一覧で紹介します。
この番号帯は主にアフリカ大陸と中東の一部地域に割り当てられており、
国際電話では「+20」から「+299」までの範囲がこの地域に該当します。
日本からの発信や、海外からの着信を確認するときの参考にしてください。
北アフリカ・中東地域
- +20: エジプト(Egypt)
- +212: モロッコ(Morocco)
- +213: アルジェリア(Algeria)
- +216: チュニジア(Tunisia)
- +218: リビア(Libya)
- +219: 不使用(将来の割り当て保留)
西アフリカ地域
- +220: ガンビア(Gambia)
- +221: セネガル(Senegal)
- +222: モーリタニア(Mauritania)
- +223: マリ(Mali)
- +224: ギニア(Guinea)
- +225: コートジボワール(Côte d’Ivoire)
- +226: ブルキナファソ(Burkina Faso)
- +227: ニジェール(Niger)
- +228: トーゴ(Togo)
- +229: ベナン(Benin)
中部アフリカ地域
- +230: モーリシャス(Mauritius)
- +231: リベリア(Liberia)
- +232: シエラレオネ(Sierra Leone)
- +233: ガーナ(Ghana)
- +234: ナイジェリア(Nigeria)
- +235: チャド(Chad)
- +236: 中央アフリカ共和国(Central African Republic)
- +237: カメルーン(Cameroon)
- +238: カーボベルデ(Cape Verde)
- +239: サントメ・プリンシペ(São Tomé and Príncipe)
東アフリカ地域
- +240: 赤道ギニア(Equatorial Guinea)
- +241: ガボン(Gabon)
- +242: コンゴ共和国(Republic of the Congo)
- +243: コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo)
- +244: アンゴラ(Angola)
- +245: ギニアビサウ(Guinea-Bissau)
- +246: イギリス領インド洋地域(British Indian Ocean Territory)
- +247: アセンション島(Ascension Island)
- +248: セーシェル(Seychelles)
- +249: スーダン(Sudan)
- +250: ルワンダ(Rwanda)
- +251: エチオピア(Ethiopia)
- +252: ソマリア(Somalia)
- +253: ジブチ(Djibouti)
- +254: ケニア(Kenya)
- +255: タンザニア(Tanzania)
- +256: ウガンダ(Uganda)
- +257: ブルンジ(Burundi)
- +258: モザンビーク(Mozambique)
- +260: ザンビア(Zambia)
- +261: マダガスカル(Madagascar)
- +262: レユニオン島/マヨット(Reunion / Mayotte)
- +263: ジンバブエ(Zimbabwe)
- +264: ナミビア(Namibia)
- +265: マラウイ(Malawi)
- +266: レソト(Lesotho)
- +267: ボツワナ(Botswana)
- +268: エスワティニ(旧スワジランド)
- +269: コモロ(Comoros)
南部アフリカ地域
- +27: 南アフリカ共和国(South Africa)
- +290: セントヘレナ(Saint Helena)
- +291: エリトリア(Eritrea)
- +297: アルバ(Aruba/特例的に中南米扱い)
- +298: フェロー諸島(Faroe Islands/デンマーク領)
- +299: グリーンランド(Greenland/デンマーク領)
このように「+2」から始まる国番号は、アフリカを中心に60か国以上に及びます。
とくに日本で着信トラブルが報告されているのは「+20(エジプト)」や「+27(南アフリカ)」など。
もし見知らぬ海外番号から着信があった場合は、まずは国番号を確認し、正規の連絡であるかどうかを判断しましょう。
+2から始まる着信があったら?確認の手順
最近では、海外の電話番号を悪用した国際ワン切り詐欺やスパム着信が増加しています。
特に「+20(エジプト)」「+21(西アフリカ諸国)」「+27(南アフリカ)」など、
アフリカ・中東地域の番号を装った不審な着信が日本国内でも多数報告されています。
これらの電話は一見通常の国際番号に見えますが、実際には不正な通信ルートを経由しており、
折り返し通話を誘導することで高額な通話料を発生させる手口が一般的です。
また、最近では音声ガイダンスを装って「手続きが必要です」「荷物の再配達があります」といった
日本語自動音声を流すケースも増えており、これも国際電話詐欺の一種です。
万が一不明な番号から着信があっても、焦って折り返すのは避け、以下の手順で冷静に確認しましょう。
不審な海外着信へのチェックリスト
- 折り返さない:
不明な海外番号には絶対にコールバックしないことが原則です。
一度でも発信すると、国際通話料金が加算される可能性があります。 - 番号を検索する:
「+20 着信」「+27 電話」などで検索し、
jpnumber.com や
Tellows(テローズ)などの
迷惑電話情報サイトで報告がないか確認しましょう。 - SMSリンクを開かない:
「アカウント認証」「再配達」などを装ったSMSは、
偽サイトやマルウェア感染のリスクがあります。リンクは絶対にタップせず削除してください。 - 通信会社に相談する:
各キャリアでは海外詐欺電話に関するサポートがあります。
ドコモ公式:迷惑電話対策
/
au公式:迷惑SMS・電話対策
/
ソフトバンク公式:迷惑電話対応
に詳細が掲載されています。 - 消費者ホットライン(188)へ相談:
不正請求や金銭トラブルが発生した場合は、188(いやや!)に電話し、
消費生活センターへ相談することで専門スタッフが対応してくれます。
万が一折り返してしまった場合も、慌てず通信会社に状況を報告しましょう。
発信履歴や請求履歴を確認し、不正請求の兆候がある場合はすぐに対応を依頼できます。
また、スマートフォンの「迷惑電話ブロック」機能をオンにしておくことで、
今後の不審な海外番号を自動で拒否することも可能です。
Androidでは「電話」アプリの設定、iPhoneでは「着信拒否リスト」に登録できます。
国際詐欺電話は年々巧妙化しており、見た目では判断できないケースもあります。
不審な番号からの着信には反応せず、検索・確認・報告の3ステップを徹底することで、
高額請求や個人情報の漏えいを未然に防ぐことができます。
国際電話詐欺の手口と対策
国際電話を装った詐欺は、ここ数年で急増しています。
特に「+20(エジプト)」「+21(西アフリカ諸国)」「+27(南アフリカ)」などの番号から、
数秒だけ鳴らして切る“ワン切り詐欺”の被害報告が多く見られます。
電話をかけ直してしまうと、相手は不正な国際ルートを通じて高額な通話料金を請求する仕組みになっており、
1回の通話で数千円〜数万円が課金されるケースも確認されています。
さらに、最近ではSMS(ショートメッセージ)を悪用したフィッシング詐欺も増えています。
「料金未払い」「口座凍結」「荷物の再配達」など、あたかも国内企業や宅配業者を装ってメッセージを送り、
記載されたリンクをクリックさせて偽サイトへ誘導し、個人情報やクレジット情報を盗み取るという手口です。
これらの発信元は実際の国ではなく、通信経路や番号を偽装しているケースが多いことが分かっています。
代表的な国際電話詐欺の手口
- ワン切り詐欺: 数回鳴らして切断し、折り返しを誘導。発信元はアフリカや中東を偽装。
- 自動音声ガイダンス型: 「アカウントの確認」「荷物の再配達」などを日本語音声で流す詐欺。
- SMSフィッシング(スミッシング): 「支払い確認」などのURLを送り、偽サイトで個人情報を入力させる。
- 国番号なりすまし: 実在の国番号を使い、国内発信のように見せかけて発信する手口。
これらの詐欺に共通するのは、「相手に行動させる」心理操作を利用している点です。
「折り返さなきゃ」「確認しないと」と思わせた瞬間に罠が成立します。
そのため、見知らぬ番号からの着信・SMSには決して反応せず、
まずはネット検索やキャリアのサポートページで確認するのが最も安全です。
主な対策と安全設定
- 迷惑電話ブロック機能をONにする:
各キャリアが提供している機能を利用することで、不審な海外番号を自動で拒否できます。
・ドコモ「あんしんセキュリティ」
・au「迷惑メッセージブロック」
・ソフトバンク「迷惑電話ブロック」 - SMSリンクを開かない:
不審なメッセージ内のURLをクリックしない。実在の企業なら公式アプリやサイトで必ず案内されています。 - 番号を報告・共有する:
Tellows(テローズ)や
jpnumber.comなどの迷惑電話共有サイトに情報を投稿すれば、
他のユーザーも被害を防ぐことができます。 - 被害に遭った場合は相談を:
不正請求や被害が疑われる場合は、消費者ホットライン「188」(いやや!)へ電話を。
消費生活センターが状況を確認し、適切な対応を案内してくれます。
スマートフォンの設定で海外発信番号(+2、+4など)をブロックしておくことも効果的です。
また、通話アプリ「Truecaller(トゥルーコーラー)」のように、
迷惑電話を自動判定して警告してくれる無料アプリもあります。
こうしたツールを活用して、詐欺電話を未然に防ぎましょう。
国際電話詐欺は年々巧妙になっていますが、正しい知識と対策で被害をほぼ防ぐことが可能です。
「知らない海外番号は出ない・折り返さない・調べてから対応」——この3原則を徹底しましょう。
正しい国際電話のかけ方
不審な着信に注意する一方で、正しい手順で国際電話をかける知識も大切です。
国際電話は、以下の順序で入力すればどの国にも問題なく発信できます。
010 → 国番号 → 市外局番(0を外す) → 相手の番号
たとえば、エジプト(国番号+20)の首都カイロに電話する場合、
市外局番は「2」なので、固定電話宛てなら次のように入力します。
- 固定電話: 010-20-2-XXXX-XXXX
- スマートフォン: +20-2-XXXX-XXXX
スマートフォンでは「0」を長押しすると「+」が入力できるため、
「010」を使うよりも簡単で、海外滞在中でも同じ形式で利用できます。
また、発信前に通話先の国番号と市外局番を確認することで、誤接続や高額請求を防ぐことができます。
一部の国では市外局番が地域ごとに細かく異なるため、目的地が明確でない場合は、
現地の公式サイトや通信会社の番号案内を調べてからかけるようにしましょう。
まとめ|「+2」はアフリカ・中東地域の国番号。知らない番号には注意
「+2」で始まる番号は、アフリカや中東地域の国々に割り当てられた国番号帯であり、
単独の「+2」では特定の国を指しません。
「+20」はエジプト、「+27」は南アフリカ、「+213」はアルジェリアといったように、
続く数字によって国が区別されます。
そのため、「+2」から始まる見知らぬ着信があった場合は、
まずは検索サイトや国番号一覧で発信国を確認し、
不審な内容であれば折り返さない・リンクを開かないを徹底しましょう。
近年は、国際電話を装った詐欺やスパムSMSが世界的に増加しています。
「国際電話=危険」というわけではありませんが、
正しい知識を持つことで、不安やトラブルを未然に防ぐことができます。
もし不明な番号や請求に心当たりがない場合は、
通信キャリアのサポートや消費者ホットライン(188)に相談すると安心です。
冷静に確認し、信頼できる情報源から判断する習慣を持ちましょう。


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