モナコへの国際電話|国番号+377の正しいかけ方と料金節約のコツ
モナコに住む家族や友人、あるいは現地の企業やホテルと連絡を取りたいとき、欠かせないのが国番号+377です。正しい番号の入力方法を知らないと、通話がつながらなかったり、不要な料金が発生したりする可能性があります。本記事では、スマートフォンや固定電話、ガラケーからのかけ方、料金を抑える方法、不審な着信への注意点までをわかりやすく解説します。

モナコの国番号と基本情報
モナコの国番号「+377」とは?
モナコの国番号は+377です。これは国際電気通信連合(ITU)が定める国際電話番号計画に基づいており、世界中からモナコに電話をかける際に必ず必要となる識別番号です。日本からモナコに国際電話をかける場合は、「日本の国際発信番号010」に続けて「377」を入力し、その後に市外局番や相手の電話番号を入力するのが基本ルールです。
例えば、モナコ市内の番号「93-123456」に発信する場合は010-377-93-123456(固定電話)、または+377-93-123456(スマホ)という形式になります。
フランスと異なる独自の国番号を持つ理由
モナコは地理的にはフランスに囲まれた非常に小さな独立国家で、国土面積は約2平方キロメートル、人口は約3万人と世界でも最小規模の国のひとつです。しかし、政治的には独立した主権国家であり、国連にも加盟しているため、フランスとは別に独自の国番号+377が割り当てられています。
通信面でもモナコは独自の仕組みを持ち、フランスの国番号+33とは区別されています。これにより、モナコ国内の固定電話や携帯電話に直接アクセスでき、フランスと混同されることなく明確に識別されます。
また、モナコは世界的に有名な観光と金融の国であり、モナコ公国としての存在感を示すためにも、独自の国番号を持つことは国際的な信頼性や利便性を高める役割を果たしています。

日本からモナコに国際電話をかける方法
スマホで「+」を利用した発信方法
スマートフォンの場合、ダイヤル画面で「0」を長押しして「+」を表示させたあと、377(モナコの国番号)を入力し、続いて市外局番(先頭の0を省略)と加入者番号を入力します。
例えば、モナコ市内の固定電話「93-123456」にかけたい場合は、+377-93-123456となります。
この形式で電話帳に登録しておけば、国内外を問わず同じ番号で発信できてとても便利です。
ガラケーから「010」を利用する場合
従来型携帯電話(ガラケー)では、まず日本の国際発信番号「010」を入力し、次に377→市外局番+加入者番号の順で続けます。
たとえば「093-987654」にかける場合は、010-377-93-987654となります。
ただしガラケーは通話アプリなどが使えないため、料金が高くなる傾向がある点に注意が必要です。
固定電話でキャリア選択番号を利用する場合
固定電話から発信する場合、冒頭にキャリア選択番号(00XY)を付けて通信事業者を指定できます。例えば、0033(NTTコミュニケーションズ)、001(KDDI)、0061(ソフトバンク)などがあります。指定しない場合は契約中の回線が自動的に利用されます。
例:モナコ市内の固定電話「93-123456」にかける場合
- NTT経由:0033-010-377-93-123456
- KDDI経由:001-010-377-93-123456
- キャリア指定なし:010-377-93-123456
注意:0033サービスの現状について
NTTコミュニケーションズの「0033」国際電話サービスは、公衆電話向けなどが2023年12月25日をもって終了、ドコモビジネス向けも2024年1月30日をもって終了しています。現在は使用できませんのでご注意ください。
- 「0033公衆電話サービス」終了:2023年12月25日までの提供でした。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
- ドコモビジネス向け0033(SAMURAIモバイル)も終了:2024年1月30日まで提供されていました。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
公式情報リンク
- NTTコミュニケーションズ:国際電話サービス:contentReference[oaicite:2]{index=2}
- KDDI:国際電話サービス:contentReference[oaicite:3]{index=3}
固定電話と携帯電話へのかけ方の違い
固定電話にかける場合の番号例
モナコの固定電話番号は市外局番を含んで表記されます。市外局番は「9」で始まるものが多く、国際電話の際には先頭の「0」を省略します。例えば「093-123456」にかける場合、日本からは010-377-93-123456、スマホからは+377-93-123456となります。
携帯電話にかける場合の番号例
携帯電話番号も同じく、先頭の「0」を外して入力します。例えば「06-9876543」という番号であれば、日本からは010-377-6-9876543、スマホからは+377-6-9876543です。モナコでは携帯番号は「6」や「7」で始まるのが一般的で、固定電話と区別しやすくなっています。
モナコへの国際電話料金と節約方法
大手キャリアの通話料金目安
日本の大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)を利用してモナコに発信すると、料金は1分あたり100〜300円程度が一般的です。10分以上通話すると数千円規模になるため、通常の国際電話は緊急用や短時間利用に限定するのが賢明です。
国際電話カードやIP電話サービスを活用する
長時間の通話や頻繁なやりとりをする場合は、国際電話カード(例:ブラステルカード)や050番号を利用するIP電話サービスを利用するのが効果的です。専用番号を経由することで、1分あたり数十円に抑えられるケースもあります。
👉 参考:ブラステルカード公式サイト
通話アプリ(WhatsApp・Viber・Rebtel)による格安通話
モナコとの通話では、近年は通話アプリを利用するのが主流です。WhatsAppやViberならユーザー同士は無料で通話でき、Rebtelを使えば通常の電話番号宛でも格安で発信可能です。Wi-Fiや安定したモバイル通信環境を利用すれば、音質も安定しコスト削減につながります。
👉 参考:WhatsApp公式サイト
👉 参考:Viber公式サイト
👉 参考:Rebtel公式サイト
モナコからの不審な着信に注意
「+377」からのワン切りや迷惑電話
近年、海外からのワン切り詐欺や迷惑電話が報告されています。「+377」で始まる不審な着信があった場合、むやみに折り返さないよう注意が必要です。
折り返し発信による高額請求リスク
折り返しでかけてしまうと、国際通話料が発生し高額請求につながる可能性があります。特に深夜や見覚えのない番号からの着信には注意しましょう。
不審な着信への正しい対処法
不審な着信は折り返さず、着信拒否設定や迷惑電話対策アプリを活用しましょう。また、各キャリアが提供している迷惑電話対策サービスを利用するのも効果的です。

まとめ|国番号+377を正しく理解してモナコと安心して通話する
モナコに電話をかける際は、必ず国番号+377を入力する必要があります。スマホ・ガラケー・固定電話のいずれでも共通ルールは「国際発信番号 → 国番号 → 市外局番(0省略) → 相手番号」です。料金は高額になりやすいため、国際電話カードや通話アプリを活用してコストを抑えるのがおすすめです。また、「+377」からの不審な着信には注意を払い、安全に通話環境を整えましょう。
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