国番号US(アメリカ)完全ガイド:+1の意味と正しいかけ方
アメリカ合衆国へ国際電話をかける際には、必ず国番号「+1」を先頭に付ける必要があります。この番号は国際的な通信規格で定められたもので、アメリカ本土はもちろん、ハワイやアラスカ、プエルトリコ、グアムなどの海外領土や自治領にも共通して使われています。さらにカナダや一部カリブ海諸国も同じ番号体系に属しており、これらはまとめて北米番号計画(NANP)と呼ばれます。ISOコード「US」は国際的な国名表記として使用され、国番号+1との対応が明確になっています。

1. 国番号+1の仕組みと背景
国番号+1は、世界中の電話網を管理するITU(国際電気通信連合)によって割り当てられた番号です。NANP地域では、市外局番(3桁)と加入者番号(7桁)を組み合わせる10桁の電話番号形式が標準です。日本のように市外局番の前にゼロを付ける習慣はなく、国際電話では国番号1の後に直接市外局番を入力します。
アメリカは広大な国土を持つため、市外局番の数も非常に多く、地域によって複数の番号が割り当てられている場合もあります。たとえばニューヨーク市は212、646、332など複数の市外局番が存在し、ロサンゼルスも213、323、424などがあります。これは人口増加と通信需要の高まりに伴って追加されてきた経緯があります。
2. 日本からアメリカへの電話のかけ方
固定電話の場合
日本の固定電話からアメリカへかける場合は、まず国際電話の識別番号「010」をダイヤルします。次に国番号「1」、続いて市外局番(先頭の0は不要)、最後に加入者番号を入力します。
例:ニューヨーク(市外局番212)の555-1234にかける場合 → 010-1-212-555-1234
携帯電話・スマートフォンの場合
携帯電話からの場合、「+」を使うと便利です。「+」は国際識別番号の代わりになり、海外からかける場合でも同じ手順で利用できます。
- iPhoneやAndroid:ダイヤル画面で「0」を長押しすると「+」が入力可能
- 一部機種では*や#の長押しでも入力できる場合あり
例:+1-212-555-1234 と入力して発信します。

3. 海外からアメリカにかける場合の注意点
海外の別の国からアメリカに電話する場合、その国固有の国際アクセス番号を確認する必要があります。例えば、イギリスでは「00」、アメリカ国内から別地域への国際電話では「011」が使われます。市外局番の先頭にゼロは不要で、国番号の後に直接入力します。
また、アメリカ領土(グアム、サイパン、プエルトリコなど)も国番号+1を使用しますが、料金や接続状況は地域ごとに異なる場合があるため、事前に通信事業者に確認するのが安心です。
4. 通話料金の目安と節約方法
国際電話料金は通信事業者によって異なりますが、日本からアメリカへの通話は固定電話で1分あたり30〜50円、携帯電話ではそれ以上になることもあります。長時間通話や頻繁なやり取りが必要な場合は、以下の方法で節約が可能です。
インターネット通話アプリ
Google Voice、LINE Out、WhatsAppなどのVoIPアプリはインターネット経由で音声通話を行うため、国際電話より格安です。Skypeは2025年5月にサービス終了しているため、現在は利用できません。代替としてMicrosoft TeamsやZoom、Google Meetなどが無料または低料金で利用できます。
国際電話プリペイドカード
コンビニやオンラインで購入可能なプリペイドカードを利用すると、専用アクセス番号経由で低料金通話が可能です。ただし接続料や有効期限がある場合があるので注意が必要です。
5. まとめ:+1を正しく使ってスムーズな通話を
アメリカに電話をかける際は、「+1」または「010-1」を正しく入力し、市外局番のゼロを外すことが重要です。特にスマートフォンでは「+」を利用することで、国内外問わず同じ方法で発信できます。通信費の節約にはインターネット通話アプリやプリペイドカードを上手に活用し、サービス終了や料金改定などの最新情報も確認することが大切です。
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