喪中はがきを出す時期は? はがきの選び方は?文例は?

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 あってほしくないことですが、私たちは家族や近親者の死という悲しい出来事に遭遇せざるを得ません。
 そして、喪中はがきによって、お世話になった方や知人にその旨を知らせ、喪に服するため新年の挨拶を失礼したり年賀状を辞退する旨を、伝えることが求められます。
 そんな時、「喪中はがきを出す時期は?」「喪中はがきの選び方は?」「喪中はがきの文例は?」などについて迷うことがあるかもしれません。以下の内容がスムーズに対応するためのあなたの情報になればと思います。

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喪中はがきを出す時期は?

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 喪中はがきは別名を、「喪中・年賀欠礼挨拶状」などと言います。身内に不幸があり喪に服するので新年の挨拶をしない、または、その年の年賀状を辞退する旨を、新しい年を迎える前に相手に伝えるためのものです。
 したがって、年賀欠礼の挨拶状である喪中はがきを出すのは、10月中旬頃から11月下旬頃までが適切です。
 なぜなら、これよりも早い時期に出すと、相手は、年賀状を書く時期である12月頃にはこちらが服喪中であることを忘れてしまう可能性があるからです。また、遅すぎてもいけません。相手があなたに年賀状を出してしまった後では慌てさせてしまいます。喪中はがきを受け取る側の事情を良く考え、相手が年賀状を書き始める前に出しましょう。

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喪中はがきの選び方は?

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 喪中はがきを用意する際、通常はがきに印刷する場合と、弔事用の切手を貼った私製はがきを用意する場合があります。
 はがきの種類に関しては、特にマナーや決まりごとはありませんので、どちらが良いということはありません。
 強いていうならば、切手を貼るなどの「一手間かける」という意味では、私製はがきのほうが、先方に丁寧な印象を持っていただけるかもしれません。
 最も丁寧なのは、文面や住所などを手書きで書くことですので、お世話になった大切な方には、手書きで書かれるのも良いでしょう。 通常はがきと私製はがき、どちらを選ぶ際も、手元に余った普通はがきや記念切手などは、その用途を考えた時にふさわしくありませんので、使用するのは控えましょう。
 また、はがきの文面や絵柄による格の上下も特にありませんが、ビジネスのお付き合いとプライベートのお付き合いで分けるなど、お送りする相手先によって変える方もいらっしゃいます。 現代風の絵柄とトラディショナルな絵柄を、送り先に応じて使い分けても良いでしょう。
 また、必ずしも薄墨で書く必要はありませんが、文字に黒以外の色は使いません。絵柄は落ち着いた色を選び色数を抑えます。蓮、桔梗、百合、胡蝶蘭など弔事に用いる花などを選ぶと無難です。通常はがきの場合には料額印面に胡蝶蘭柄を選ぶと、受け取る側に喪に服していることを印象付けられます。私製はがきで送る場合には弔事用の切手を用いるようにしましょう。

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喪中はがきの文例は?

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 あなたの家に届いた「喪中はがき」をご覧になればお判りでしょうが、基本的な様式を以下にまとめます。
 
  まず、喪中であるため年末年始の挨拶ができないことを知らせるための挨拶
  文を書きます。

   大きめの文字で喪中はがきだと相手がひと目見て分かるように書きます。
   その時、「年賀」など祝いの言葉は使わず、「新年」・「年始」・「年頭」
  などを使います。句読点は使いません。 

    文例 「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」
       「喪中につき年頭のご挨拶を失礼させていただきます」
       「喪中のため新年のご挨拶を失礼させていただきます」などが
    あります。
 
 2 次に、不幸の内容について、誰がいつ頃亡くなったのかを書きます。
   その時、詳しい「日付」や「年齢」は省いても構いませんが、
   「差出人の筆頭者から見た続柄」、「故人の名前」、「亡くなった月」は書
   きます。「享年」には「数え年」を書きます。

    文例 
       「○月に(続柄)(故人の名前)が○○歳にて天寿を全ういたしました」
       「○○年○月○日祖父○○○○が○○歳にて永眠いたしました」
       「(続柄)(故人の名前)が本年○月に○○歳にて永眠いたしました」
       「○月に(続柄)(故人の名前)(享年○○歳)が永眠いたしました」 など
    があります。

 3 次に、故人が生前お世話になったことに対する感謝と今後も変わらぬお付き
  合いを願う文章を書きます。

   その時、近況報告などの伝えたいことがあるかもしれませんが、年賀欠礼の
  挨拶状ですから控えます。
   どうしても伝えたい近況報告がある場合は、1月7日が過ぎてから別のハガキ
  で伝えます。

    文例 
       「平素よりのご厚情に感謝いたしますと共に、これからも変わらぬ
        おつき合いのほど謹んでお願い申し上げます」
        「本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに明年も
        変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」
        「ここに本年中賜わりましたご厚情を深謝申し上げ明年も変らぬご
        交誼のほどをお願い申し上げます」
        「これまで賜りましたご厚情に、故人になり代わりまして厚く御礼
        申し上げます」 などがあります。

 4 さらに、相手方に良い年を迎えていただきたい旨の言葉を書きます。

    文例
        「時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます。」
        「寒さ厳しい折一層ご自愛のほどお祈り申し上げます」
        「向寒の折皆様のご健勝をお祈り申し上げます」
       「皆様に良い年が訪れますようお祈り申し上げます」などが
    あります。

 5 最後にはがきを書いた日付と差出人指名を書きます。

 

 喪中はがきサンプル
   
   喪中につき、年頭のご挨拶を失礼させていただきます

   母 ○○○○が7月105歳で永眠いたしました
   これまで賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに
   明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
   なお時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
   
     平成30年10月
                 差出人氏名

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まとめ

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 家族や近親者を失った喪失感は、とても大きいと思います。その死を受け入れ、悲しみを乗り超えるには、時間をかけた気持ちの整理がいるでしょう。その最中に故人への思いを込めつつ、喪中はがきの相手への気持ちも配慮したはがきを出すことは、並々ならぬエネルギーがいると思いますが、あなたの真摯な姿は、きっと故人やはがきを受け取った人が分かっていることでしょう。

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