コミュニケーション能力とは?向上の方法は?人間関係への応用。

コミュニケーション
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 自分の気持ちや考えを相手に伝えるのが苦手な方、相手の感情に気をつかい過ぎて自分の言いたいことが言えないなんて経験はありませんか?
 相手と会話が続かず、気まずい空気になったことはありませんか?
 プライベートや職場において「思っていることがうまく相手に伝わらない」「嫌なことをきちんと断れない」「会話を広げるのが苦手」など、コミュニケーションに関する悩みをお持ちの方は多いと思います。
 業種・業界を問わず、コミュニケーション能力が必要とされています。思い立ったが吉日です。
 ご自身のコミュニケーション能力を高めていきませんか。

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コミュニケーション能力とは

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 コミュニケーションの語源はラテン語の「コミュニス」に由来しており、「共有する」「分かち合うこと」という意味があるようです。とすれば、コミュニケーションとは、単に「伝える」という行動以上に、相手と何かを「共有」するためのプロセスと言ってもいいかもしれません。「人間が互いに意思・感情・思考を交流し伝達し合う」ことによって、共に目的地に向かうことであり、そのプロセスは「キャッチボール」のようであるといえましょう。
 「伝える」というと、一方向だけの矢印が頭に浮かびますが、「交流」や「伝達し合う」という表現からは、矢印が双方向に向き合っているイメージが頭に浮かびます。まさに、コミュニケーションとは「キャッチボール」であるといえますね。相手が伝えようとしている意味を、自分はしっかり受け取っているのかと自分に問いかけ、自分が理解した内容を反復したり、相槌を適切に打ち、それに対する相手の反応を見ることで、自分が相手を誤解してしまっている部分を自己修正しつづけることが大切で、それによって信頼関係が深まってゆきます。
 つまり『コミュニケーション能力』とは、人との信頼関係を築き、人生全般を豊かにするためには欠かせない大切な力であると言えます。

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コミュニケーション能力の向上

 
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 コミュニケーション能力の要素をまとめるなら、以下の3つに集約されます。
 1.聴く力
 2.伝える力
 3.人の気持ちを汲み取る力

 まず、聴く力ですが、あなたは、会話において「話す」ことと「聴く」ことのどちらを重要視していますか。コミュニケーションというと、つい「話す(ボールを投げる)」ことを意識しがちですが、まずは「聴く(ボールを受ける)」ことに集中してみましょう。ボールの受け方、つまり「聴き方」を磨くことで、会話のキャッチボールを継続し、発展させていくことができるようになります。「共有」ということからも「聴く力」が大切です。「聴く」という行為は、決して受け身ではなく、アクティブでクリエイティブな関わりです。優秀な聞き手は、さまざまなことを聞き分け、聞くことを通して相手のリソースやアイディア、ビジョンを引き出すことができます。こうしたアクティブ・リスニング、クリエイティブ・リスニングの土台にあるのが、そのまま「受け入れる」ということです。「受け入れる」とは、相手に「同意」することではありません。話の内容を受け入れることと、相手がそう思っているということを受け入れることとは違います。相手がそう思っている事実、そして相手の存在を受け入れるということです。そこに求められる能力は、相手の言いたいことを的確につかみとる能力であり、さらには、相手が言葉が足らずうまく表現しきれていないことまでも洞察し「おっしゃりたいのは…ということですね」と(肯定的に)相手に提案する能力です。人は、自分の言いたいことがしっかりと受け取られている、と感じることで、人は信頼感を持ち次の段階へと前進してゆくことができるようになります。
 次に挙げるのは相手を「受け入れる」ためのポイントです。
「相手の話をさえぎらずに最後まで聴く」「自分が次に話すことを考えない」「相手を尊重する(「でも」「私だったら」が頭に浮かんだら要注意)」「判断しない(いい/悪い、自分と同じ/違うなど)」「自分が相手の話を理解しているかどうかをときどき自己確認する」「わからないとき、理解できないときは正直にそう伝え、もう一度話してもらう」必要なのは、相手をよく観察し、どんな種類の質問が相手とのキャッチボールにうまくいかせるのか、それを考えながら質問をすることが大切です。
 
 次に、伝える力ですが、人は向き合うと、真剣になりすぎるあまり無意識のうちに勝ち負けの構造に入ったりしてしまいます。
 すると、いつの間にかキャッチボールがドッジボールになってしまうこともあり、相手が受け取りやすいボールを投げるよう意識することも大切です。
 こちらの言いたいことをうまく伝えるために重要なことは以下のとおりです。
 まず、自分自身が話す内容を完全に理解している事です。
 内容を知らない相手の立場に立って、何をどう話せば興味を引くことができるか考えながら話せるくらいまで理解を深めておきます。
 また、相手を惹きつける話し方をすることです。真実を語り、自分に正直であり、誠実に話す姿勢が相手を惹きつけます。
 そして、自信をもって話す事です。
 
 人の気持ちを汲み取る力については、聴く力、伝える力の中でお話ししました。

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コミュニケーション能力と人間関係

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 これまでの記述で、『コミュニケーション能力』とは、人との信頼関係を築き、人生全般を豊かにするためには欠かせない大切な力だということは、ご理解いただけたかと思います。
 また、コミュニケーションの語源や、コミュニケーション活動の向上でお判りいただけたかと思いますが、コミュニケーション活動を通して相互の信頼関係が強まり、好ましい人間関係が作られるのです。
 ですから、コミュニケーション能力を向上させてから人間関係を構築しようと二元的に捉えるのではなく、コミュニケーション活動をよりよく行おうとする努力自体が、人間関係・信頼関係をよくすることだと一体化して考えることをお勧めします。
 あなたが、「あなたの話が聞きたい」という態度で、話を聞くことができるなら、相手はたくさん話してくれるでしょう。
 あなたが、相手の話を聞くとき「あなたの気持がわかりたい」という思いで話を聞くなら、一生懸命聞きながら、相手に共感することができるでしょう。
 単に言葉を理解するのではなく、相手の気持ちを理解して話を聞けた時、それは大きな力になります。相手の人は、ただ話を聞いてもらっただけで、現実は何も変わっていないかもしれませんが、話をする前よりも、きっと少し心が軽くなっているでしょう。ほんの少し希望がわいていることでしょう。それは、小さな変化かもしれません。でも、小さな変化は大きな変化につながります。時間はかかるかもしれませんが、その人の心も、きっと自由に、強くなり、癒されていくことでしょう。そこにはあなたとの良好な人間関係が築かれています。

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まとめ

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 コミュニケーション能力の向上を目指すことがそのまま良好な信頼関係や人間関係の構築となって表れると申しました。
 しかし、実際のキャッチボールが練習によって上達するように、コミュニケーションのキャッチボールも、継続的な練習と経験によって磨かれることも事実です。特別な講習や研修を受けるのもよいのですが、日常生活の中で意図的・継続的に積み上げることも有効です。
 しかし、一度にたくさんのポイントに取り組もうとすると、それが緊張やストレスとなり、結果としてコミュニケーションも硬直したものになりかねません。
 まずは、試してみようと思うものを一つ選んで取り組むことから始めてみてください。

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