結論:バンコク(タイ)の国番号は「+66」
バンコクはタイ王国の首都であり、観光・ビジネスの拠点として世界中から多くの人が訪れます。日本企業の進出も多く、現地との電話連絡が必要なシーンも少なくありません。そんなときに重要になるのが国番号「+66」です。日本からタイに電話をかける際、この国番号を正しく入力しないと通話が接続されません。
また、タイ国内の番号は通常「0」で始まりますが、国際発信時はこの「0」を外すのがルールです。たとえば現地の「02-XXXXXXX」という番号は「+66 2 XXXXXXX」となります。以下で詳しいかけ方や料金、安くかける方法を解説します。

日本からバンコクに電話をかける基本手順
固定電話・ガラケーからのかけ方(010 → 66 → 相手番号)
固定電話やガラケーから国際電話をかける場合は、以下の3ステップで入力します。
- 日本の国際プレフィックス「010」を入力
- タイの国番号「66」を入力
- 現地番号の先頭の「0」を外して残りを入力
たとえば、バンコク市内の固定電話「02-1234567」にかける場合は、010-66-2-1234567となります。携帯番号「081-9876543」にかける場合は「010-66-81-9876543」と入力します。
スマホからのかけ方(「+」を使った入力方法)
スマホでは「0」を長押しすると「+」が入力できます。この「+」は国際発信を意味し、010の代わりになります。したがって、スマホの場合は以下のように入力します。
- 固定宛て:+66 2 1234567
- 携帯宛て:+66 81 9876543
電話帳登録時にも「+66」形式で登録しておくと、SIMを変えてもそのまま発信できて便利です。
ダイヤル例|固定電話・携帯電話への発信
固定電話からかける場合
日本の固定回線からバンコクへ発信する場合は、まず国際プレフィックス「010」を入力します。続けてタイの国番号「66」、そのあとに現地番号(先頭の0を除く)を入力します。
- 固定電話宛て:010-66-2-XXXXXXX(バンコク市内の場合)
- 携帯電話宛て:010-66-81-XXXXXXX(携帯番号「081-XXXXXXX」に発信する場合)
固定電話は通話品質が安定しており、ビジネス利用に向いていますが、料金はやや高めです。
スマホからかける場合
スマートフォンの場合は、国際発信を示す「+」を使うのが一般的です。キーパッドで「0」を長押しすると「+」が入力でき、「010」の代わりになります。
- 固定電話宛て:+66 2 XXXXXXX
- 携帯電話宛て:+66 81 XXXXXXX
スマホの電話帳には最初から「+66」形式で登録しておくと、海外滞在中や現地SIM使用時にも同じ番号で通話できます。
ガラケーからかける場合
ガラケーも固定電話と同様に「010」から始める方法が基本です。プランによっては国際発信の契約が必要な場合もあるため、事前にキャリアへ確認しましょう。
- 固定電話宛て:010-66-2-XXXXXXX
- 携帯電話宛て:010-66-81-XXXXXXX
一部の古い機種では「+」が入力できないため、必ず「010」を使用します。
電話帳登録の国際表記例
スマホの連絡先は、以下のように「+66」形式で登録するのがおすすめです。
- 固定電話:+66 2 XXXXXXX
- 携帯電話:+66 81 XXXXXXX
この形式なら、日本国内・海外問わず同じ番号で発信でき、出張者や駐在員にとって非常に便利です。

バンコクへの国際通話料金の目安
固定電話宛ての料金相場と音質
日本の固定回線からバンコク(タイ)に発信する場合、料金の目安は1分あたり70〜100円程度です。音声品質が安定しており、ビジネス通話や会議など長時間の通話にも向いています。固定電話同士の通話は通信経路が安定しているため、途切れや遅延が少ないのが特徴です。
一方で、携帯やスマホから発信すると通信方式が異なるため、若干ノイズが入ることもあります。できるだけクリアな音声で話したい場合は、固定回線を利用するのがおすすめです。
携帯電話宛ての料金相場と注意点
日本からタイの携帯電話へ発信する場合は1分あたり200〜400円が相場です。これは携帯回線の接続料金が高いためで、10分通話すると2,000〜4,000円に達することもあります。特に旅行先や出張先から頻繁にかける場合、合計金額が大きくなりやすいため注意が必要です。
タイの携帯番号は「08」「09」などで始まりますが、国際発信では先頭の「0」を外して「+66 8〜」の形式にする点も忘れずに。番号形式を間違えると接続できない場合があります。
発信元別の料金目安比較
バンコクへの国際電話料金は、利用する回線や端末によっても大きく変わります。以下は代表的なケースの比較表です。
発信元 | 固定電話宛て | 携帯電話宛て | 特徴・ポイント |
---|---|---|---|
固定電話 | 約70〜100円/分 | 約200〜300円/分 | 最も安定した音質。ビジネス通話に最適。 |
スマートフォン(キャリア直通) | 約100円/分前後 | 約200〜400円/分 | 利便性は高いが、料金はやや高め。 |
ガラケー | 約100円/分前後 | 約200〜400円/分 | プランにより国際発信契約が必要な場合も。 |
IP電話(050番号) | 約20〜30円/分 | 約30〜50円/分 | アプリ経由で大幅にコスト削減可能。 |
無料通話アプリ(LINE・WhatsApp等) | 無料(Wi-Fi環境下) | 無料(Wi-Fi環境下) | 相手も同じアプリを使用していれば完全無料。 |
コストを抑える実践ポイント
- 固定電話同士の通話が最も音質・安定性ともに良く、比較的割安。
- スマホ直通は便利だが高額になりやすいため、短時間通話に向いている。
- 050番号やIP電話アプリを利用すれば、料金を1/5以下に抑えることも可能。
- 無料通話アプリ(LINE・WhatsApp・Viber)を使えばWi-Fi下で完全無料。

料金を安く抑えるための方法
無料通話アプリ(LINE・WhatsApp・Viberなど)の活用
タイではLINEとWhatsAppの利用者が非常に多く、現地の友人・家族・取引先も日常的に使っています。同じアプリ同士なら通話は無料で、Wi-Fi もしくはモバイルデータを使用するため、電話回線の通話料は発生しません。長時間の打合せでも料金を気にせず使えるのが最大の利点です。
- 音質を安定させるコツ:Wi-Fi(5GHz帯推奨)に接続し、動画視聴やバックアップなど大容量通信を止めておく。
- データ消費の目安:音声通話はおよそ毎分0.2〜0.6MB、ビデオ通話は毎分3〜7MB程度。月3GBのプランでも音声のみなら十分運用可能。
- 通話先にお願い:アプリの通知がオフだと取り逃しやすいので、事前にメッセージで時間を共有しておくと安心。
アプリ間で通話できない場合(相手がインストールしていない/固定番号にかけたい)は、次の050番号やIP電話が有効です。
050番号やIP電話サービスの使い方(具体的手順)
相手が通常の固定番号・携帯番号しか持っていなくても、050番号(IP電話)なら国際通話を1分あたり20〜50円程度まで圧縮できます。代表的なサービスは「050 plus」「SMARTalk」「My 050」などです。
導入ステップ(共通)
- アプリをインストール(App Store / Google Play で「050」「IP電話」などで検索)。
- アカウント作成&本人確認:メール認証やSMS認証を済ませる。
- 支払い設定:クレジットカードやプリペイドチャージを登録。
- レート確認:発信先「タイ(+66)」の固定宛て・携帯宛ての単価を必ずチェック。
- 発信テスト:自宅のWi-Fiで短時間の発信を試し、音量と遅延を確認。
よくある質問とコツ
- 音質が不安:速度が不安定だと途切れやすい。Wi-Fi優先、または4G/5Gが強い場所で利用。
- 番号の見え方:相手には「050から始まる番号」またはサービスの代表番号が表示されることがある。事前に「この番号からかけます」と一言伝えると安心。
- 留守電・着信受け:「050 plus」は留守番電話や着信も使える(プラン要確認)。日本から/タイからの折返し運用に便利。
使い分けの目安
シーン | 最適手段 | 理由 |
---|---|---|
相手がアプリOK | LINE / WhatsApp / Viber | 無料・高音質・長時間向き |
固定番号・会社代表に発信 | 050番号(IP電話) | 1分20〜30円程度で直通可能 |
緊急で今すぐ・確実に | キャリア直通 | 接続安定。ただし最も高額 |
携帯キャリアの国際通話オプションを確認(ドコモ・au・ソフトバンク)
出張や駐在で発信頻度が高い人は、各社の国際通話オプションの適用可否と単価を事前確認しましょう。タイ(+66)が対象なら、通常より割安なことがあります。
- ドコモ:国際発信サービスの料金表でタイ向け単価を確認。かけ放題の対象外でも、特定の割引がある場合あり。
- au:国際通話サービスのオプションや通話パックを確認。国別単価と課金単位(30秒課金など)を要チェック。
- ソフトバンク:国際電話の定額/準定額オプションを確認。短時間の発信が多いなら30秒課金の有無がコストに直結。
注意:国際発信は「30秒課金」「1分単位」など課金単位で総額が大きく変わります。短い通話を複数回に分けると割高になりやすいので、要件をまとめて1回で掛けるのが節約のコツです。
端的にわかる!最安戦略フローチャート
- 相手がアプリを使える? → はい:LINE/WhatsApp/Viberで無料通話。
- いいえ → 固定番号にかける? → はい:050番号(IP電話)で1分20〜30円。
- 固定ではなく携帯番号? → 050番号でも30〜50円/分で直通可能(キャリア直通より割安)。
- 緊急・コールセンターなど確実性重視 → キャリア直通+国際通話オプション適用。
さらに節約が進むチェックリスト
- 連絡先は国際形式で保存:「+66 2 ……」「+66 81 ……」。番号ミスの再発信を防げる。
- Wi-Fi通話(VoWiFi)設定:端末とキャリアが対応していれば屋内でも音質安定。
- 事前にメモ:要件・伝える数字・担当名を箇条書き。通話時間を2〜3割短縮。
- ネット回線の混雑回避:会議開始や退勤ラッシュ時間を避けるとクリアになりやすい。
費用イメージ(10分通話の比較)
手段 | 固定宛て | 携帯宛て | 想定コスト |
---|---|---|---|
キャリア直通(スマホ) | 約100円/分 | 約200〜400円/分 | 固定:約1,000円/携帯:2,000〜4,000円 |
050番号(IP電話) | 約20〜30円/分 | 約30〜50円/分 | 固定:200〜300円/携帯:300〜500円 |
無料通話アプリ | 無料 | 無料 | 0円(Wi-Fi利用時) |

日本とバンコクの時差と通話タイミング
日本とタイの時差は2時間
日本とバンコクの時差はマイナス2時間です。日本が12時なら、バンコクは10時。サマータイムは導入されていません。
ビジネス・生活の時間帯に合わせた発信のコツ
ビジネスで通話する場合は、現地時間の午前9時〜午後6時(日本時間で午前11時〜午後8時)を目安にすると良いでしょう。プライベートの場合も、夜遅い時間帯は避けるのがマナーです。
不審な「+66」からの着信に注意
正規の着信と詐欺電話の見分け方
「+66」からの着信はタイ発信の国際電話ですが、最近ではこの番号を悪用した詐欺電話の報告もあります。知らない番号からの着信はすぐに出ず、SMSやメールで本人確認を取りましょう。
国際ワン切り詐欺への対処法
1回鳴って切れる「ワン切り」や、折り返すと高額請求が発生する手口も存在します。心当たりがない番号からの着信には折り返さず、通話履歴を削除するか着信拒否設定をしておきましょう。

まとめ|国番号+66を正しく使って、バンコクと安心して通話しよう
日本からバンコクに電話をかける際は、「+66」を忘れずに入力し、国内表記の「0」を外すのが基本です。固定宛ては比較的安価ですが、携帯宛ては高額になりやすいため、LINEや050番号サービスを上手に使うのがポイントです。不審な着信には注意し、正しい知識で安全に国際通話を楽しみましょう。
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