新幹線「のぞみ・ひかり・こだま」速さの違いは?最速はどれかをわかりやすく解説!

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新幹線「のぞみ・ひかり・こだま」速さの違いは?最速はどれかをわかりやすく解説!

東海道新幹線に乗るときに、「のぞみ・ひかり・こだま、どれが一番速いの?」と迷うことはとても多いです。結論から言うと、同じ区間を走るときの最速は「のぞみ」です。ただし、これは「最高速度そのものが違うから」ではなく、停車駅の数や待避(追い抜き)の有無によって、実際の到着時刻に差が出ているだけです。

東海道新幹線では、営業運転での最高速度は時速285キロ(東京〜新大阪間など)に統一されています。山陽新幹線区間(新大阪〜博多間)では一部列車が時速300キロで走りますが、「のぞみ・ひかり・こだま」の違いは主に停車パターンとダイヤの組み方によって生まれています。この記事では、のぞみ・ひかり・こだまの速さの違いを、所要時間の目安や使い分けのポイントも含めて、わかりやすく解説します。

東海道新幹線の線路上をのぞみ・ひかり・こだまの3種類の列車が並んで走っているイラスト(速度の違いをイメージできる構図)

なお、この記事の内容は2025年時点の公開情報をもとにした一般的な目安です。ダイヤ改正などによって所要時間や運行本数は変わる可能性があるため、実際の利用時には最新の時刻表や公式サイトで確認するようにしてください。

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のぞみ・ひかり・こだまの基本の違い

運転区間と停車駅数の違い

まずは、新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」の基本的な役割と停車駅の違いから整理しておきましょう。東海道新幹線(東京〜新大阪)では、この3種類の列車が走っており、それぞれ停車駅のパターンが大きく異なります。

「のぞみ」は最速達タイプで、東京〜新大阪間では、品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪など、主要な駅だけに停車します。停車駅が少ないぶん、発車してから加速し、長い時間高速運転を続けることができるため、結果として所要時間が短くなります。

「ひかり」は中間タイプで、「のぞみ」よりは多くの駅に停車しますが、「こだま」ほどではありません。たとえば、静岡・浜松・豊橋など、一部の中規模都市にも停車するパターンがあります。そのため、速さと停車駅のバランスを取りたいときに選びやすい列車です。

「こだま」は各駅停車タイプで、東海道新幹線のほとんどの駅に停車します。東京〜新大阪間を走る「こだま」は、多くの区間で「のぞみ」の通過待ち・追い抜きを行うため、実際の所要時間はかなり長めになります。その代わり、自由席が取りやすい・空いていることが多いといったメリットがあります。

このように、3つの列車の違いは、基本的には「どの駅に停まるか」と「待避をするかどうか」であり、「車両の性能そのもの」が大きく違うわけではありません。のぞみ・ひかり・こだまは、同じN700系(N700A・N700Sなど)を使って運行されることが多く、東海道区間では最高速度も共通で時速285キロに設定されています。

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新幹線の最高速度比較|のぞみ・ひかり・こだまの速さランキング

営業速度と試験時の最高速度は別物

「のぞみは何キロ出るの?」「ひかりとこだまは遅いの?」といった疑問に答えるために、営業運転での最高速度と、試験走行での最高速度を分けて考えてみましょう。ふだん私たちが乗るのは営業運転なので、まずは営業最高速度が基準になります。

  • 東海道新幹線(東京〜新大阪)
    のぞみ・ひかり・こだまともに、営業運転での最高速度は時速285キロに設定されています。これは列車種別や車両形式に関係なく、線路設備や安全基準に合わせて決められた上限速度です。
  • 山陽新幹線(新大阪〜博多)
    のぞみなど一部の列車は、山陽区間に入ると最高時速300キロで運転されます。東京〜博多を通しで走る「のぞみ」は、新大阪以西でさらにスピードアップするイメージです。

一方で、車両の性能を確認するために行われる試験走行では、営業運転よりも高い速度を出すことがあります。N700系の発展型であるN700Sなどは、試験時に時速360キロ前後を記録したとされています。ただし、これは「将来の可能性」や「安全余裕を見るためのテスト」としての速度であり、ふだん乗客を乗せて走るスピードとは別物です。

したがって、「のぞみは何キロ出るのか?」という質問に対しては、営業運転では東海道区間で時速285キロ、山陽区間で最大時速300キロ、試験走行ではさらに速い記録がある、と整理しておくのが正確です。「ひかり」「こだま」も、東海道区間では基本的に同じ最高速度で走っています。

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区間別の所要時間の違い(東京〜新大阪・名古屋・博多など)

東京〜新大阪でどれくらい違う?(目安の所要時間)

実際に旅行や出張で気になるのは、「どれくらい時間が違うのか」という点だと思います。ここでは、代表的な区間ごとに、のぞみ・ひかり・こだまの所要時間の目安を整理します。ダイヤ改正などで多少前後するため、あくまでおおよその目安として参考にしてください。

  • 東京〜新大阪(約515km)
    のぞみ:約2時間25分前後(最速便で約2時間20分強)
    ひかり:約2時間40分〜3時間
    こだま:約3時間40分〜4時間
    同じ線路・同じ最高速度でも、停車駅の数と待避の有無によって、ここまで所要時間が変わります。
  • 東京〜名古屋(約366km)
    のぞみ:約1時間30〜40分
    ひかり:約1時間40〜50分
    こだま:約2時間〜2時間10分
    東京〜名古屋のような比較的短い区間でも、「のぞみ」と「こだま」では30〜40分ほど差がつくことがあります。
  • 東京〜博多(約1174km、のぞみのみ直通)
    東京〜博多を通しで走るのは主に「のぞみ」で、所要時間は約4時間50分〜5時間10分程度が目安です。山陽新幹線区間で時速300キロ運転を行うため、距離のわりにはかなり短時間で移動できます。
東京から名古屋・新大阪・博多までの新幹線ルートと、のぞみ・ひかり・こだまの所要時間の違いをイメージした図(地図と時計アイコン付き)

このように、実際の「速さの体感」は、最高速度そのものよりも所要時間と停車駅数で決まることがわかります。のぞみ・ひかり・こだまのどれを選ぶかは、「どこまで行くか」「どれくらい急いでいるか」「混雑状況をどう考えるか」によって変わってきます。

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速さだけじゃない!のぞみ・ひかり・こだまの上手な使い分け

速さ重視なら「のぞみ」、落ち着いて行くなら「ひかり」「こだま」

「のぞみ・ひかり・こだま 速さ」を比較すると、最速はのぞみであることは間違いありません。ただし、実際に切符を買う場面では、速さだけでなく混雑や料金、座席の取りやすさも重要なポイントになります。

  • とにかく速く着きたい → のぞみ
    出張や時間がタイトな旅行では、多少混んでいても「のぞみ」を選ぶメリットが大きいです。特に東京〜新大阪・東京〜名古屋のような主要区間では、本数も多く、選びやすい列車です。
  • 少し時間に余裕があり、混雑を避けたい → ひかり
    のぞみほど本数は多くありませんが、そのぶん車内が比較的落ち着いていることもあります。停車駅が増えるとはいえ、東京〜新大阪でも3時間前後なので、のんびり移動したい人にはちょうどいい選択です。
  • 自由席で確実に座りたい・途中駅から乗る → こだま
    こだまは各駅に停車し、のぞみの待避も多いため所要時間は長めです。その代わり、自由席でも座れる可能性が高いことが多く、静岡県内の駅など「のぞみが止まらない駅」から乗る場合にも便利です。

また、早割きっぷ・トク割きっぷなどの割引商品は、列車種別によって設定が異なる場合があります。「のぞみ限定」の商品もあれば、「ひかり・こだま限定で安くなる」タイプもあるため、事前に料金を比較しておくと、少し遅くてもかなり安く移動できるケースもあります。

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東海道新幹線の速度が同じなのになぜ時間が違うのか?

最高速度ではなく「停車駅数」と「待避」がポイント

ここまで見ると、「結局、最高速度はほとんど同じなのに、どうしてこんなに時間が違うの?」という疑問が出てくるかもしれません。ポイントは、最高速度に達している時間の長さと、どれだけ減速・停車を繰り返すかです。

列車は、駅に停車するたびに大きく減速し、停車し、再び加速します。この「減速→停車→加速」の時間が積み重なると、総移動時間がどんどん増えていきます。のぞみは停車駅が少ないぶん、このロスが非常に少なく、長い時間を高速運転に充てることができるのです。

さらに、こだまは途中駅で「のぞみに抜かれるための待避」を行います。待避駅では、こだまがホームに停車し、その横の線路をのぞみが高速で通過していきます。この待避時間も、こだまの所要時間を大きく押し上げる要因です。

まとめると、のぞみ・ひかり・こだまの時間差は「最高速度そのものの違い」というより、「どれだけ止まるか」「どれだけ待たされるか」の違いで生まれていると理解するとわかりやすいでしょう。

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新幹線の速さに関するよくある質問(FAQ)

Q1. のぞみはなぜこんなに速いの?営業速度と本当の最高速度

のぞみが速い最大の理由は、停車駅が少なく、待避もほとんどしないダイヤになっているからです。東海道新幹線では、のぞみ・ひかり・こだまが同じ線路を走り、基本的には同じ最高速度(時速285キロ)に制限されています。そのなかで、減速と停車の回数が最も少ないのがのぞみです。

車両そのものの性能としては、N700系・N700Sなどは試験走行で時速360キロ前後を記録したこともありますが、営業運転では安全性や騒音、設備の制約から285〜300キロに抑えられています。つまり、「のぞみが特別な車両だから速い」というよりも、限られた速度上限のなかで、もっとも効率よく走れるダイヤが組まれていると考えるのが近いです。

Q2. こだまが遅いのはなぜ?最新事情もふまえて

こだまが遅く感じる理由は、停車駅が多いことと、のぞみ・ひかりの待避のために長く停車することです。現在の東海道新幹線では、多くのこだま号もN700系の車両に置き換えられており、車両性能としてはのぞみ・ひかりと大きな差はありません

しかし、こだまは「途中のすべての駅をきちんと結ぶ」役割を持っているため、スピードよりも「各駅に確実に停まること」や「ダイヤ全体の調整役になること」が優先されます。その結果、同じ最高速度を出せる車両でありながら、停車と待避を何度も繰り返すことで、トータルの所要時間が長くなる、という構図になっています。

Q3. ひかりのメリットは?中間タイプの使いどころ

ひかりは、「のぞみほど速達ではないが、こだまほど各駅には停まらない」という中間タイプの列車です。東京〜新大阪間で見ると、のぞみより10〜30分ほど遅くなることが多いですが、のぞみが停まらない駅にも停車するため、利用しやすい場面が多くあります。

また、のぞみより本数が少ないぶん、時間帯によってはひかりの方が車内が落ち着いていることもあります。少しゆっくりでもいいから、快適に移動したいというときには、ひかりをあえて選ぶのも一つの選択肢です。

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まとめ|のぞみが最速。ただし目的に応じて上手に選ぶのが大事

新幹線「のぞみ・ひかり・こだま 速さ」の違いを整理すると、最速はのぞみであることは間違いありません。しかし、その理由は「のぞみだけ特別に速く走っているから」ではなく、停車駅が少なく、待避もほとんどないダイヤが組まれているからです。営業運転における最高速度は、東海道新幹線では基本的に時速285キロに統一されており、山陽区間では一部列車が時速300キロで走行します。

実際の利用シーンでは、「どれだけ急いでいるのか」「どの駅からどの駅まで乗るのか」「混雑を避けたいか」といった条件によって、最適な列車は変わります。とにかく速さ最優先ならのぞみ、少し余裕があるならひかり、自由席で座りたい・途中駅から利用したいならこだま、といったように、自分の目的に合わせて賢く選ぶのがポイントです。

この記事で紹介した所要時間や速度はすべて目安であり、ダイヤ改正によって変わることもあります。実際に乗車する際は、必ず最新の時刻表や公式サイトで確認しつつ、のぞみ・ひかり・こだまの特徴を活かして、快適な新幹線旅を楽しんでください。

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