ジャカルタへの国際電話は「+62」|インドネシアの国番号ガイド
インドネシアの首都ジャカルタに電話をかけたいとき、まず覚えておきたいのが国番号「+62」です。普段日本国内だけで電話をしていると国番号を意識する機会はほとんどありませんが、海外に電話をかけるときには必ず必要です。この記事では、日本からジャカルタへの国際電話のかけ方、具体的なダイヤル例、料金の目安、時差や節約方法などを分かりやすく解説します。

結論:ジャカルタ(インドネシア)の国番号は「+62」
インドネシア全体の国番号は+62で、首都ジャカルタももちろんこの番号を使います。ジャカルタの市外局番は「21」で、これを国番号と組み合わせて発信します。つまり「+62 21 XXXX XXXX」という形式が基本です。国内表記と国際表記は異なるので注意が必要です。
日本からジャカルタに電話する基本手順
固定電話やガラケーからかける場合
固定電話やガラケーから国際電話をかける場合は、最初に日本の国際電話識別番号である「010」を入力します。その後に「62」(インドネシアの国番号)、次に市外局番(ジャカルタは21)の先頭の「0」を削除して入力し、最後に相手の番号をダイヤルします。
例:東京の固定電話からジャカルタの番号「021-XXXXXXX」にかける場合 → 010 62 21 XXXXXXX
スマホからかける場合(「+」の入力方法)
スマホでは「0」を長押しすると「+」が入力できます。その後に国番号「62」を入れ、市外局番(先頭の0を削除)と相手番号を続けます。例:+62 21 XXXXXXX
。この方法なら「010」を覚える必要がなく、シンプルにかけられます。
ダイヤル例|ジャカルタの固定・携帯への発信
固定電話宛てのダイヤル例(ジャカルタ市外局番21)
相手先がジャカルタの固定電話「021-XXXXXXX」の場合、国際発信用には「0」を削除し「21」を使います。したがって +62 21 XXXXXXX
または 010 62 21 XXXXXXX
となります。
携帯電話宛てのダイヤル例
インドネシアの携帯番号は「08」で始まりますが、国際発信時はこの「0」を取ります。たとえば「0812-XXXXXXX」なら、+62 812 XXXXXXX
となります。
電話帳に保存するときの国際表記
スマホに登録する際は、最初から「+62」で登録しておくと便利です。こうしておけば、現地に行ってSIMを差し替えてもスムーズに発信できます。
ジャカルタから日本へかける場合の手順
日本の国番号「+81」の使い方
日本の国番号は+81です。ギリシャから日本に電話をかける場合と同様、相手の番号の市外局番の「0」を削除して入力します。
市外局番の「0」を外す注意点
例えば東京の番号「03-XXXX-XXXX」は「+81 3 XXXXXXXX」となります。大阪の「06-XXXX-XXXX」は「+81 6 XXXXXXXX」です。携帯電話の「090-XXXX-XXXX」は「+81 90 XXXXXXXX」となります。
ジャカルタへの国際通話料金の目安(最新事情をふまえた実用ガイド)
固定電話宛ての料金水準(参考レンジ)
日本の固定回線(例:NTT西日本「ひかり電話」など)の国際通話では、インドネシア(国番号+62)宛の料金は事業者やプランによって異なります。公式の国際料金表は各社サイトで公開されているため、発信前に最新表を確認してください。NTT西日本の「ひかり電話」でも国際料金ページが用意されています(英語版あり)。固定回線は比較的音質が安定し、長時間の会話やビジネス用途に向きます。
携帯電話宛ての料金水準(キャリア直通は割高)
日本の携帯キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク等)から直接ジャカルタの携帯番号へ発信すると、短い課金単位(例:30秒単位)で高めのレートが適用されることがあります。ソフトバンクは国別の音声発信料金ページでエリア・レートを公開していますので、インドネシア(+62)の最新レートを事前に必ず確認しましょう。
キャリア直通 vs アプリ・IP電話の料金比較
- キャリア直通(SIMそのまま):手軽だが割高になりやすい。国別レートと課金単位(30秒課金 or 1分課金など)を必ず確認。ソフトバンクの「日本から国際発信」ページでエリア別料金が公開されています。
- IP電話(050系)/国際通話アプリの番号発信:固定/携帯の実番号あてに比較的安く発信できるタイプ。たとえば海外事業者の料金例ではインドネシア(ジャカルタ/携帯)あてが数セント/分レンジで提示されるケースもあります(為替・プランで変動)。必ず発信直前にアプリ内のレートを確認してください。
- アプリ同士の無料通話(WhatsApp/LINEなど):相手も同じアプリを使えるなら通話料は不要。アプリ自体は無料でも、モバイルデータ通信やローミングでは通信料がかかる点に注意(Wi-Fi推奨)。
主要サービスの現況(終了・代替・使い方)
- LINE Out(番号宛て発信の旧サービス):日本では2023年5月31日で提供終了。今後は利用できません。古いブログ記事等には残っていることがあるため要注意。
- Viber Out(番号宛て発信):アプリから固定/携帯の電話番号に発信できる有料サービス。国・番号種別でレートが異なるため、発信直前にアプリ内のレートを要確認。仕組みと料金の考え方は公式ヘルプ・料金ページで解説されています。
- WhatsApp/LINE(アプリ同士):通話自体は無料。データ通信/ローミングでは通信料が発生するため、Wi-Fi接続での利用が安心。
- 固定回線(IP電話含む):NTTの「ひかり電話」など、国際料金表が公開されている固定系は予測が立てやすく、安定品質を重視する長時間通話に向きます。
ケース別の“いちばん安い”選び方(端的に)
- 相手もアプリOK:まずはWhatsApp/LINEの無料通話(Wi-Fi推奨)。データ料金の心配がなければコストは実質ゼロ。
- 番号宛てに直通が必要:Viber Outなど番号発信対応アプリでレートを比較→発信。分課金・接続料・携帯宛か固定宛かで単価が変わる点に注意。
- 長時間・品質重視:固定回線(ひかり電話)や050系を検討。事前に料金表と課金単位を確認して“通話が長くなっても安定&割安”を狙う。
- キャリア直通しか選べない:各社の国際発信ページで国別レートと課金単位を確認のうえ、要件を整理して短時間で要点のみ通話。
料金・課金で失敗しないチェックリスト
- 固定宛 or 携帯宛:同じ国でも携帯宛のほうが高いケースが多い。番号種別で単価を必ず確認。
- 課金単位:30秒課金/1分課金などの違いで実効単価が変動。数秒オーバーで次の単位に繰り上がる点に注意。
- データ通信の扱い:アプリ通話は無料でも、モバイルデータやローミングでは通信料がかかる。Wi-Fiを基本に。
- 最新情報の確認:LINE Outなどの終了サービスを参照していないかをチェック。代替はViber Out等。
ダイヤル表記の具体例(おさらい)
- スマホ(推奨):
+62 21 XXXXXXX
(固定宛・ジャカルタ市外局番21の「0」を外す)。携帯宛なら+62 8XX XXXXXXX
(国内「08」は「8」に)。 - 固定電話・ガラケー:
010 62 21 XXXXXXX
(国際プレフィックス010→国番号62→市外局番→番号)。

実践メモ(すぐに使える手順)
- 相手の連絡手段を確認:「アプリ通話が可能か?固定番号はあるか?」でコースを選択。
- 料金を確認:Viber Out等はアプリ内の現在レート、キャリア直通は国別料金ページを確認。
- 番号は国際形式で登録:
+62 21 …
/+62 8…
で保存しておくと、日本でも現地でもそのまま発信可能。 - Wi-Fiで発信:無料通話アプリはWi-Fi推奨。ローミング時はデータ課金に注意。
料金を抑えるための実用的な方法
無料通話アプリ(WhatsApp・LINEなど)の利用
最もコストを抑えられるのは、相手も同じアプリを利用しているケースです。これらのアプリはインターネット回線を使って音声やビデオ通話を行うため、通話自体に追加料金は発生しません。特にWi-Fi 環境下で使えば、スマホのモバイルデータ通信を気にせず使えます。
たとえば、あなたが日本にいて、相手がジャカルタにいても、どちらも WhatsApp を使っていれば無料で通話できます。ただし、ローミング時やモバイル回線使用時はデータ通信料が発生するため、可能な限り Wi-Fi を使うのが賢明です。
IP電話サービスや050番号サービスの活用
アプリ相手でないケース(相手が固定電話・携帯番号しか持たない場合)には、IP電話サービスや050番号を使ったサービスが有効です。これにより、キャリア直通よりもかなり安い国際通話料金で発信できます。
多くの IP 電話サービスでは、固定電話宛て通話が「1分あたり数十円」のレベルで提供されています。たとえば、日本の IP 電話業者がインドネシア(+62)宛てに対して、固定電話向け料金を 10〜20円/分台に設定している例もあります。ただし、通信品質や遅延が発生する可能性があるため、通話テストもしておくと安心です。
また、050番号サービスを使うと、発信者番号が「050xxxx」形式になることがありますが、それでも国際通話料を抑えたいケースには有効な選択肢です。
国際通話オプション・定額プランの確認
携帯キャリアが提供している国際通話オプションや定額プランを活用するのも効果的です。こうしたプランでは、対象国への通話を定額で利用できるか、または割引料金で使えることがあります。
たとえば、あなたがドコモを使っているなら「WORLD CALL」や「海外パケ・ホーダイ」のようなプランがあり、国際通話のオプションを組み込むことが可能です。インドネシア(+62)がそのプランの対象国に含まれているかどうかを、キャリアのサービス案内ページで確認してください。
このような定額・割引プランを利用すれば、長時間の通話でも従量課金よりコストを予測しやすくなるメリットがあります。
実践的チェックリスト
- 相手がアプリを使えるか確認 → 使えるなら無料通話アプリを最優先
- IP電話サービスのレートを発信前にチェック(固定宛/携帯宛の違いあり)
- キャリアの国際通話オプションがあるなら、対象国にジャカルタ(+62)が含まれているか確認
- Wi-Fi 環境で発信するようにする → モバイルデータ通信量を節約
まとめ:最も安く電話するには、「まずアプリ通話(無料) → 相手番号宛てには IP 電話/050 番号サービス → キャリア定額オプションを活用」の順で使い分けるのが基本戦略です。
日本とジャカルタの時差と通話タイミング
標準時とサマータイムの有無
ジャカルタは日本より2時間遅れています。例えば日本が午後3時なら、ジャカルタは午後1時です。インドネシアにはサマータイムがないため、年間を通じてこの時差が変わりません。
ビジネスでの最適な発信時間帯
ジャカルタのオフィスは午前9時から午後5時頃までが一般的な営業時間です。日本からかける場合は、午前11時から午後4時頃までが双方にとって最も連絡が取りやすい時間帯です。
不審な「+62」着信に注意
正当な着信との見分け方
ジャカルタ関連の取引や旅行中のサービスに心当たりがあれば正規の連絡の可能性があります。逆に心当たりがなければ不用意に折り返さないことが重要です。
ワン切り・詐欺の可能性と対応策
国際ワン切り詐欺は折り返すことで高額な料金を発生させる手口です。不審な番号は検索して確認し、キャリアの迷惑電話対策機能を利用しましょう。

まとめ|国番号+62を正しく使ってジャカルタと連絡しよう
ジャカルタに国際電話をかけるときは、必ず国番号「+62」を先頭に付けましょう。固定電話は「010 62 21…」、スマホなら「+62 21…」の形式です。料金はキャリア直通だと高額ですが、アプリやIP電話を使えば大幅に節約できます。時差は日本より2時間遅れなので、連絡する時間帯にも配慮すると良いでしょう。安心・安全に国際通話を利用するために、正しい手順と知識を持ってジャカルタと連絡を取りましょう。
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