猫っ毛なのかくせ毛なのか分からない!違いと判断ポイントを徹底解説
髪の悩みの中でも、
「自分は猫っ毛なのか、くせ毛なのか分からない」
という声はとても多くあります。見た目が似ている部分もあるため、自分の髪質がよく分からず、どんなケアをすれば良いか迷ってしまうこともありますよね。
さらに、スタイリングがうまく決まらない日が続くと、
「もう髪質そのものを変えたい…」
と思ってしまうほどストレスを感じる人も少なくありません。実は、猫っ毛とくせ毛は原因も特徴も、合うお手入れ方法もまったく違う髪質です。そのため、なんとなくでケアを続けていると、むしろ扱いにくさが増してしまうこともあります。
逆に言えば、
「自分の髪は猫っ毛寄りなのか?それともくせ毛寄りなのか?」
というポイントさえ分かれば、選ぶべきシャンプーやスタイリング剤、乾かし方までガラッと変えられ、明日からのヘアケアがぐっと楽になります。
この記事では、猫っ毛とくせ毛の違いをしっかり比較しながら、
- 見分けるための判断基準
- それぞれの原因
- 毎日のケア方法・スタイリングのコツ
までを分かりやすく整理していきます。まずは自分の髪質を正しく知るところから、一緒に始めていきましょう。
猫っ毛とくせ毛を見分けるために知っておきたい基本の特徴
猫っ毛とくせ毛は、見た目が似ている部分がある一方で、実はまったく異なる仕組みを持つ髪質です。
猫っ毛は髪の毛そのものが細い・柔らかい・ボリュームが出にくいという特徴で構成されています。ブローで一時的にふんわりしても、時間が経つとすぐにペタッとしてしまい、特にトップのつぶれに悩みやすいのが特徴です。髪の毛が軽いため、キープ力が弱く、セットしても形が維持しにくい傾向があります。
一方でくせ毛は、髪がうねる・広がる・湿気に影響されやすいという特徴を持ちます。毛穴(毛包)の形が原因でくせが生まれるため、髪の太さや柔らかさに関係なく、波状・捻転・縮れなどのクセが現れるのが特徴です。湿気が多い日は特に広がりやすく、逆に乾燥するとパサつきやゴワつきが出やすいため、季節や気候で髪の状態が大きく変わるのもポイントです。
髪の太さとコシを触って確かめる
猫っ毛は1本1本の髪がとても細く、指でつまむとふにゃっと柔らかくしなるのが特徴です。軽く引っ張ると簡単に折れ曲がるような繊細さがあり、指通りはスルッと滑らか。摩擦が少なく、手ぐしが引っかかりにくいという特徴もあります。全体的にハリやコシが弱いため、ヘアスタイルの形がすぐ崩れてしまう人は猫っ毛の可能性が高めです。
これに対してくせ毛は、髪の太さそのものには種類がありますが、触ったときに流れが一定でないのがポイント。ところどころでうねりを感じたり、指を通すと微妙にカクッと方向が変わったり、髪が波打つような動きを感じることがあります。見た目が直毛に近くても、触ったときにわずかな曲がりやうねりがある場合、軽度のくせ毛であるケースも珍しくありません。
髪を一束ではなく、1本ずつ軽く引っ張ってみるとより判断しやすく、スッと真っ直ぐ伸びれば猫っ毛寄り、引っ張ったときに方向がズレたり曲がりが出たりするなら、くせ毛の可能性が高くなります。
猫っ毛とくせ毛が同時に存在する「ミックス髪」の可能性
実は、猫っ毛とくせ毛が両方ある「ミックスタイプ」の髪質も決して珍しくありません。
髪が細くて柔らかいのに、部分的にうねり・広がり・波打ちが見られる場合、このミックスタイプに当てはまる可能性が高いです。
ミックス髪は、猫っ毛特有のボリュームが出にくい・トップがつぶれやすいという悩みに加えて、くせ毛特有のうねり・広がりも重なるため、スタイリングがとても難しいと感じやすいのが大きな特徴です。
ふんわりさせたくても猫っ毛の柔らかさでペタッとしやすく、その一方で毛先だけ勝手に動いてしまったり、広がってまとまらないなど、相反する要素が混ざることで扱いにくさが倍増します。
とくに湿気が多い日は、髪の細さが水分を吸収しやすいこともあり、くせが一気に強調されてしまいます。逆に乾燥した日は、髪が細い分、内部の水分が失われやすく、パサつき・静電気・広がりが出やすくなるなど、季節や天気によって髪の状態が大きく変わりやすいのも特徴です。
ミックス髪は、ケアの方向性を間違えると、ボリューム不足・広がり・パサつき・絡まりといった複数のトラブルを同時に引き起こすことがあります。
たとえば、猫っ毛だからと軽いケアばかりすると乾燥が進んでくせが悪化し、逆にくせ毛対策として重めのオイルやクリームを使いすぎると、根元がさらにつぶれてしまう…といった悪循環に陥りがちです。
だからこそ、この髪質には「細い髪を守りながら、くせを抑えて扱いやすくする」というバランスが非常に重要になります。自分の髪がミックスタイプだと気づくだけでも、選ぶべきケアアイテムやスタイリング方法が大きく変わり、扱いやすさが一気にアップします。
髪質が決まる原因の違い|生まれつきと毛穴の形がポイント
猫っ毛の主な原因は、生まれつきの髪質によるものです。髪の「太さ」「柔らかさ」「コシの強さ」は遺伝の影響を大きく受けるため、子どもの頃から髪がふんわり軽く、細くて柔らかい場合は猫っ毛である可能性が非常に高いといえます。
また、カラーやパーマ、紫外線、摩擦といったダメージが重なることで髪が細くなり、一時的に猫っ毛のような状態になるケースもあります。しかし、生まれつきの猫っ毛は、触ると空気を含んだように軽いことが多く、根元から毛先まで全体的にコシが弱い・ふにゃっとしているという特徴があります。
対してくせ毛の原因は、髪そのものではなく毛穴(毛包)の形にあります。毛包は通常丸い筒状ですが、これが楕円形・扁平・歪んだ形になっていると、そこから生えてくる髪も自然と曲がり、うねり・縮れ・捻転などのクセが生まれます。
毛包の形も遺伝に左右されるため、親がくせ毛の場合は子どもにも同様のくせが現れやすいのが特徴です。
さらに、くせ毛は環境や身体の変化によって強くなることもあります。
代表的なのは、
- 思春期・成長期のホルモンバランスの変化
- 妊娠・出産による一時的なくせの増加
- 加齢に伴う毛穴のゆがみ
- ストレスや生活習慣による頭皮環境の変化
このように、くせ毛は生まれつきの要素に加えて、ライフステージや頭皮環境の変化によって後天的に強くなることも珍しくありません。
そのため「昔は直毛だったのに、最近クセが出てきた」という人は、毛穴の形が変化したり、頭皮が乾燥して髪の生え方が不安定になっている可能性があります。
猫っ毛とくせ毛は一見似ている部分もありますが、原因はまったく違います。
猫っ毛=髪自体の細さや柔らかさの問題
くせ毛=毛穴の形による生え方の問題
と理解しておくと、自分に合ったケアを選びやすくなります。
まとめ|違いを知れば正しいケアが自然と見えてくる
猫っ毛とくせ毛は、見た目が似ているようで原因も、必要なケアもまったく異なる髪質です。
猫っ毛には、根元をふんわり立ち上げたり、軽いスタイリング剤でボリュームをキープするふんわりボリュームケアが効果的。一方でくせ毛には、髪内部の水分バランスを整え、うねりをコントロールする高保湿ケアが欠かせません。
また、両方の特徴を持つミックス髪の場合は、どちらか一方に偏らず、「軽さ」と「保湿」のバランスを取ることが重要です。髪が細いからと軽いケアだけにしてしまうと乾燥でくせが悪化し、逆に保湿を重視しすぎるとボリュームが潰れてしまうため、自分の髪の状態を見ながら調整することがポイントになります。
まずは自分の髪を実際に触って、太さ・柔らかさ・コシ・うねりの有無を丁寧にチェックしてみてください。髪質を正しく理解するだけで、選ぶべきシャンプーやトリートメント、乾かし方が自然と分かるようになり、毎日のスタイリングが驚くほど簡単になります。
もし自分では判断が難しい場合は、美容師に相談するのもおすすめです。プロによる髪質診断を受けることで、より正確なケア方法が分かり、髪の悩みを根本から解決しやすくなります。
髪質の違いを知ることは、今日からのヘアケアを楽にする最初の一歩。自分の髪に合った方法を選んで、扱いやすく、ストレスの少ない毎日を目指しましょう。


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